[9-58]冒険者ギルド 魔物情報3 歪みの獣
◇調査中項目
歪みの獣
分類:魔法生物(暫定)
危険度:★★★★★★★★☆☆
【概要】
◇以下はほぼ、ハルシェーナの森のエルフ達の証言と研究による。要追加調査。
ハルシェーナの森などに出現しうる奇怪な魔物。
出現地点は特定かつ限定されており、おそらくはその全てが
『獣』との戦いに命を捧げたエルフ達によって監視されている。
その姿形は様々だが、いびつな人型をしている事と
全身が汚らしく生理的嫌悪感を催す黒一色であることは共通している。
大きさによって脅威度が大きく変わる魔物で
身長は仔犬ほどのものから10m超まで様々。
その正体は、『死』の概念が結晶化したものであるとされる。
攻撃手段はひたすら物理的なものに特化している。
なんらかの手段によって生命を感知しており
武器のような形状の腕を用いて機械的に周囲の知的生命体を攻撃する。
より多くの人が集まっている場所へ引きつけられる性質を持ち
ひたすら人を殺すためだけに行動する。
また、体は粒子の集合体のようになっており非常に高い再生力を持つ。
ダメージを与え損傷させてもやがて元通りに結合してしまう。
個体によっては特殊な攻撃を行う可能性もあるようだ。
そうした個体の出現条件は未だに不明。
一例のみだが、ハルシェの街を襲い壊滅させた個体は
物品を朽ち果てさせ人をミイラ状にする『死の炎』を吐き、
同じ力を持つ『死の霧』を全身から垂れ流していた。
これらを浴びたものは概念としての死を付与され物理的にも崩壊する。
巨大な『獣』が放つ『死の霧』は広範囲に及び、
小国程度であれば一夜で死の大地へと変えるだろう。
【対策】
ほぼ全ての攻撃によってダメージを与えられ、足止めは可能。
だが、トドメを刺すことは『獣』と戦うべく修行を積んだエルフの巫女達でなくばかなわず、
さもなくばやがては再生してしまう。
死霊魔法の【死門】、また神聖魔法による攻撃は特に足止めの効果が高い。
基本的に直接物理攻撃しかしてこないため、遠距離からの攻撃が効果的。
しかしそれも基本的には一時しのぎだ。
身長6m以上の個体を発見した場合は戦おうなどと思わず全力で逃げること。
運が良ければ生き延びられるかも知れない。
『獣』と戦うエルフ達は、『獣』に特に高い効果を発揮する攻撃手段を
保有しているとの事。可能であれば助けを求めるべきだろう。
【主な戦利品】
無し




