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◆ティアニーの影が薄いのは、自分だけ身分が低いから


 主人公のアルフレッドをはじめ、ジョセフィンやパロミデスなど、本作のアクターはどことなく出しゃばりで我の強そうな人たちばかりです。

 温和なラスクレアはともかく、ティアニーは作中であまり出番がありません。彼女自身が引っ込み思案なのもありますが、彼女以外のアクターは身分が高いので、彼女はどうしても強く出られないのです。



◆エヴァンズの影も薄いのは、自分が帝国の人間じゃないから


 エヴァンズもティアニーと同様に影が薄くなりがちです。彼は帝国の隣国であるリエスゴの関係者なので、帝国の問題にあまり関心がないというのが本音です。この期に帝国が弱くなってくれたらと思っているかもしれません。

 アルフレッドは用心深い人ですが、エヴァンズのような得体の知れない人間を近くに置きたがるのは不思議です。アルフレッドは自己破滅型の人間なのかもしれません。



◆エヴァンズはどのくらいアルフレッドに協力したいのか?


 家が貧しいティアニーは出稼ぎと立身出世のためにアルフレッドに協力しています。一方のエヴァンズは敵国の騎士であり、後に来たる戦争のために帝国を視察しているので、アルフレッドに協力する必要性はありません。

 それでも彼がアルフレッドと共に死地へ赴くのは、アルフレッドに恩を売ることに価値を見出しているからなのかもしれません。または闘争本能が彼を突き動かしているのか。単に彼が酔狂なだけなのか。真相はいまいち不明です。



◆アデラはただの悪人なのか?


 アデラは己の研究のために人を躊躇なく殺す悪人です。天才で銀の星でも有望視されていたのに、行き過ぎた言動ゆえに素行不良の問題児として扱われています。

 ですが彼女自身は他者へ危害を加える気などさらさらなく、己と術法のさらなる飛躍のために研究に没頭しているに過ぎません。そのため、彼女が単に悪人と片付けられない側面があります。

 医療なんかも人体解剖が飛躍の手助けになりましたが、人体解剖が知られていない当時はかなり異端と思われていたはずです。そう思うと、アデラの言動は未来を正しく見据えた上で発せられているのかもしれません。それでも人殺しは大罪ですが。



◆ムフタールは意外と信用できない


 ムフタールはヴァルスランドの街であるメンネフィルを治める人です。家が裕福で気前がよく、妙な言動で相手を和やかにする、頭の悪そうな好々爺です。

 彼はサマドの討伐に際しサマドを気遣うような発言をしていますが、サマドと和解することをあまり望んでいないように見受けられます。サマドが狂っているのが原因ですが、根がいいやつと思っている相手に刺客を差し向けるものでしょうか。

 さらに刺客は別の地域に住む人間であり、自分たちで行動しないところにも不信感を覚えます。自分たちは武力を持たないからだと主張していますが、本当にそうだとしたらサマドたちにとっくに攻め滅ぼされているのではないでしょうか?

 頭の悪い素振りで人を油断させる彼のようなタイプが一番怖いです。





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