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『わたマジラジオ』 第1話

堀田美咲ほった みさき♀:

声優歴2年目、実力派の若手 先輩からの受けも良い優等生


桐谷きりたにエマ♀:

声優歴10年目の中堅 「ゆるふわボイス」の持ち主だが、性格は自由人


□グーリー♂:

『わたマジラジオ』の放送作家 エマとはデビュー時からの付き合い


■パート1

【OPミュージック】(徐々にボリューム下がり)



美咲「せーっの…」(小声で)


美咲「茜と…」


エマ「わたマジ…」(2人の台詞被る→エマ爆笑)


美咲「ふえっ!?ちょ、ちょっと待って下さいよ~」


エマ「ごめん!ごめん!!ごめん!!!」


美咲「あの、エマさん?入り(はいり)は『茜と まほろの わたマジラジオ~』ですからね?」


エマ「そうだった!そうだった!」


美咲「じゃあ行きますよ?」


エマ「オッケー」


美咲「せーっの…茜と」


エマ「まほろの~」


美咲+エマ「わたマジラジオ~!」


(二人の爆笑)



美咲「ラジオをお聞きの皆さん、おはこんにちばんわー」


エマ「おはこんにちばんわー」


美咲「この番組は、7月からスタートするTVアニメ『私達の青春が こんなに本気マジなはずが無い』の応援ラジオ、

   『茜と まほろの わたマジラジオ』です!」


エマ「ですっ!」


美咲「番組では稲葉茜役の堀田美咲と」


エマ「山科まほろ役、桐谷エマの二人で」


美咲「アニメの見所や収録の裏話、そして皆さんからのお便りなどを、お届けして行きたいと思いまーす」




■パート2


エマ「いやぁ~いきなりトチったわー」


美咲「やっちゃいましたねー!大丈夫ですか?」


エマ「それがさーっ!『あ、始まるな~』と思って、台本見ようと思ったらさ!」


美咲「はい!」


エマ「見あたらんのよ、台本がっ!!」


美咲「ふえっ!?えっ!なに?エマさん、台本持って無いんですか?」


エマ「うん、どっかでなくした。って言うか置き忘れた?」


美咲「えー!いきなりトラブルですか!?」


エマ「ねぇ、グーリー!そっちに私の台本無い~?」(スタジオの外に呼びかけ)


美咲「えーっと、スタジオの外で作家さんとスタッフさんが、エマさんの台本を探しておりますが」


エマ「探してるねぇ」


美咲「あー、これは進めちゃって良いんですか?」


エマ「へーきへーき!さっさと進めようぜ! ちょい台本、私にも見せて」


美咲「あ、良いですよ」


エマ「おぉ!みさきち、凄い書き込んでんじゃん!」


美咲「そうですか?」


エマ「偉い偉い」


美咲「いや、その、書き込まないと覚えられないんで」


エマ「私なんて台本真っし…」


【エマ 丸めた台本で頭叩かれる】


エマ「いってーな!」


美咲「あ、グーリーさん!台本あったんですか?」


グー「給湯室にブン投げてあった」


美咲「良かったですね、エマさん」


エマ「だから、ちょっと置いといただけだっつーの!」


グー「カップラーメンのお湯入れた時に忘れたんだろ?

   こんな真っ白な台本、エマだけだからすぐ分かったわ」


エマ「はんっ!どーせ、私の台本は真っ白ですよ~」




■パート3


エマ「まずアニメの概要なんか、ちょっと語ってみようか?」


美咲「ですねー」


エマ「じゃあヨロシク!」


美咲「ふえっ?」


エマ「ヨロシク!!」


美咲「え、えっと…このアニメ、『私達の青春が こんなに本気マジなはずがない』は、ですね…」


エマ「タイトル、長いよね」


美咲「え?あ、その、公式の略称が『わたマジ』ですね。

   この『わたマジ』は、ある女子高に入学した4人の女の子が、

   『青春心理研究部』と言う部活に入って、そこで様々な青春活動を体験していくお話です!」


エマ「いぇいっ!」


美咲「いぇいっ!」


エマ「この4人がね、またやる気ねーんだ」


美咲「そうなんですよねぇ、みんなドコか冷めてたり、クールだったりしますね」


エマ「冷めてるとクールって、同じだけどな」


美咲「あ!え!うっ!」


エマ「まぁ、ちょっと後ろ向きな感じの女の子達が…ね」


美咲「部活に入って青春していくうちに、どんどんマジになってく訳です!」


エマ「そう!熱くのめり込んで行く訳よ!もうね、暑苦しいくらい!」


美咲「暑苦しい…ですか?」


エマ「そこは話の例えね」


美咲「あ、例え!そう例えですね」


エマ「後さ!1個、凄い気になってることがあるんだけどさ!」


美咲「な、なんでしょう?」


エマ「このタイトルって自問自答だよね!!」


美咲「自問自答!?あっ、確かに!

   『あれ?私達の青春って、こんなマジだったっけ?いや、マジなはずがない!』って感じが、

   そのままタイトルになってる訳ですね」


エマ「もう完全にキョドってると言うか、テンパってる感じ?」


美咲「でもその『青春活動』に振り回されながら、色々と学んでいくんですよ」



エマ「でもさ、青春活動って表現、結構テキトーだよねぇ」


美咲「まぁ、そうですねぇ」


エマ「具体的に何やるの?」


美咲「それ言ったら、ネタバレになっちゃうじゃないですか!!」


エマ「ちょっとくらいなら良いじゃん?」


美咲「ダメですよ!」


エマ「え~!みさきちのケチっ!」


美咲「いや、その、そう言われても、まだ1話の収録しか終わってないんで…

   私達にもまだ分からないっ!って言うのが本当の所です。ね?ね?」


エマ「台本は3話まで貰ってるけどね」


美咲「まぁ、内容については、放送をお楽しみに…と言うことで」


エマ「ま、見れば分かるようになってるよ、たぶん」


美咲「たぶんと言うか、絶対に分かりますから」


エマ「だそうでーす。はい、次っ!!」




■パート4


美咲「じゃあ、次は私達が演じている、キャラクターの紹介に行ってみましょうか?」


エマ「了解!じゃあ、まず主人公!」


美咲「えーっと…私、堀田美咲が演じさせて貰っているのが、主人公の稲葉茜ちゃんです」


エマ「どんな性格ですかー?」


美咲「元気で明るくて、ちょっとドジっ子で…後は凄く仲間思いです」


エマ「何て言うか、正統派の主人公キャラだねぇ」


美咲「そうですね。でも最初は、その元気の持って行き所に悩んでますよね」


エマ「楽しい事をしたいけど、一緒にやってくれる仲間を探してるって感じだよね」


美咲「そうです!そんな感じです」


エマ「じゃあ次は…」


美咲「エマさんのキャラクターを」


エマ「私が演じているのは、山科まほろ。

   大人しくて少し気弱で、気になる事は色々とあるのに、そこに踏み出せないって言う…

   何て言うか、こう演じててさ」


美咲「演じてて?」


エマ「じれったいな、お前!!って感じのキャラだよね」


美咲「まぁ、分かりますけど」


エマ「言いたいなら言えよ!!やりたいならやれよ!!って思うもん」


美咲「え、そんな風に思ってお芝居してるんですか?」


エマ「いや、別に」


美咲「ふえっ?」


エマ「演じるときは、まほろが降りてくるから」


美咲「降りてくるんですか?」


エマ「そう!私の場合、なんて言うのかな~

   あのね、役になりきると言うより、ずーっとキャラクターの事を考えてると、

   ある瞬間から私に降りてくるんだよね?」


美咲「はぁ」


エマ「そうすると、もう後は勝手にキャラクターが喋ってくれちゃうのよ!」


美咲「勝手に喋る?」


エマ「いや、もちろん台詞とかは、私がちゃんと読んでるんだけど…

   その、演技の部分は、降りてきたキャラクター任せって感じ?」


美咲「へぇ」


エマ「いわゆる憑依系?」


美咲「憑依系…ですか。そういうタイプの声優さんも、いるんですね」




■パート5


エマ「まぁ、私の話はコレくらいにしといて」


美咲「あっ、はい」


エマ「他にも魅力的なキャラクターは大勢出てくるよね」


美咲「そうですね。一緒に青春心理研究部に入る1年生が2人いますし。

   謎めいた先輩とか、ゆるーい顧問の先生とかも」


エマ「キャラクターが多いから、収録のスタジオは賑わってるよねー」


美咲「凄いですよね!」


エマ「収録の後とかも、皆でご飯行ったりさ!」


美咲「あの、エマさん」


エマ「ん?なーに?」


美咲「えーっと、じゃあ次は収録の雰囲気について、話していきますか?」


エマ「え?今話してるじゃん?」


美咲「いや、そうなんですけど」


エマ「どうした、みさきち?」


美咲「えっと、その、台本に」


エマ「ん?台本?」


美咲「あの、ここ…」


エマ「あー!はいはいはい!

   つまり、みさきちは、台本に『収録の雰囲気』ってちゃんとコーナー分けされてるから…」


美咲「はい」


エマ「しっかり前の話題を切って始めなきゃ!って思ったと?」


美咲「そうです」


エマ「なーるほどねぇ!」


美咲「え?」


エマ「あのさ、こーゆーのは流れで持ってって良いんだよ」


美咲「そうなんですか?」


エマ「そうそう!ちゃんとした告知なんかは正確に言うけど、話の流れなんかはアドリブで大丈夫。

   どうせグーリーも、『細かいトコは2人にテキトーにお任せ!』とか思いながら書いてるんだぜぇ?」


美咲「じゃあ、今の流れも?」


エマ「そーよ!今の流れは私的に、すっごい自然に『収録の雰囲気』に持って行けたと思ったもん!」


美咲「あ、なんか…その、スイマセン!」


エマ「いやいや、謝らなくて良いし!初々しいし!カワイイし!」


美咲「あの、今ここで言うのもアレなんですけど」


エマ「お、おう、なんだ?」


美咲「実は、私ラジオのパーソナリティって初めてなんですよ」


エマ「えぇぇぇぇ!?マジか!?」


美咲「はい。なので、色々迷惑を掛けてしまうと思いますが」


エマ「良いの!?私なんかで良いの!?」


美咲「ふぇっ!?」


エマ「だってさ、初めてなんでしょ?パーソナリティ初めてなんでしょ?

   なのに、私が『初めて』の相手で良いの?

   みさきちの『初めて』、私が貰っちゃって良いの!?

   こんな私に処女パーソナリティ捧げてくれちゃうの!?

   痛くしないからね!痛くしないように頑張るからね!!」


【エマ 丸めた台本で頭叩かれる】


エマ「だから、いてーって!」


グー「脱線しすぎだから!話、戻して」


美咲「あ、はい、分かりました」


グー「あと、エマ!お前のトークは、放送ラインギリギリを攻めすぎ!」


エマ「はいはい、そうですか!トークも婚期もギリギリで、スイマセンでした~」


グー「いや、もう婚期はアウトだろ?」


エマ「はっ!?うっせーな!自分でも分かってるわ、そんなこと!!」


【ジングル流れる】




■パート6


美咲「ってことで、エマさん」


エマ「くっそぉ…ホント、ムカつくわ」


美咲「あの、大丈夫ですか?」


エマ「マジ、グーリーむかつく!あいつ、ぜってーシバく」


美咲「えーっと、エマさん?」


エマ「あ、はいはい?」


美咲「その、収録の雰囲気の話に戻りますよ?」



エマ「そうね、あんなバツ1作家の事は気にしないでね」


美咲「えっ?バツ1!?」



エマ「さっきも話したけど、収録は賑やかだよねー」


美咲「そうですね!女性の声優さんが多いんで、女子会みたいになってますよね」


エマ「いわゆるガールズトークだよね」


美咲「ファッションとかバーゲンとかお菓子とか、そんなネタ多いですよね!」


エマ「お菓子って言えばさ、スタジオに凄い揃ってるじゃん?」


美咲「ありますね!差し入れだったり買ってきたり」


エマ「森本は、アレ、ずーっと食べてるよな?」


美咲「食べてますねぇ ちょっとでも間が空くと、朋子さんは、すぐお菓子の所に行きますよね」


エマ「でも、あれだけ食ってるのに、森本は細いんだよな」


美咲「そうなんですよ!鷹辻柚葉たかつじ ゆずは役の森本朋子もりもと ともこさん。

   えっと、知ってるリスナーさんもいると思いますが、すっごい食べるんですよ」


エマ「なのに、すーっげぇ細い!!」


美咲「ホント、スタイル良い!うらやましいです!!」


エマ「でもさ!みさきちは乳あるじゃん!」


美咲「ふえっ!ちょ、あっ、えっ、エマさんっ!?」


エマ「何さ?本当のことだろ?それ何カップ?E?F?G?H?」


美咲「いや、あの、その、えっと、そう言うのは…ねぇ?」


グー「はい、エマ。それNGだから~」


エマ「えー!これNGなのー?」


美咲「スイマセン…」




■パート7


エマ「それでさ、今回の『わたマジ』が、実はみさきちと初めて一緒にする仕事なんだよね?」


美咲「そうですね!」


エマ「収録始まって、まだそんなに数こなしてないけど、私の印象ってどうだった?」


美咲「エマさんの印象ですか?」


エマ「そう!どーよ?私、どーよ?」


美咲「ちょ!エマさん、顔近いです」


エマ「あ、ゴメンね。 で、どーよ?私の印象、どーだったのよ?」



美咲「えーっとですね、その、凄いなぁ…と思って」


エマ「小学生の感想文かっ!?」


美咲「いや、その、お仕事や声優としての姿勢とか、台詞や役への向き合い方とか…

   凄いと言うか、もう、もの凄く真面目で」


エマ「ラジオしか聞いてない人には、『みさきち嘘乙』って感じだけどな」


美咲「いや、嘘じゃなくて!本当ですよ!本当にエマさん、凄いです」


エマ「いやいや、言えば言うほど怪しいから」


美咲「でも、だって、ラジオのこういうキャラも、ちゃんと色々と考えた上でやって…」


エマ「はいはい!どーもありがとうございましたー!!」


美咲「えー!本当に思ってるんですよぉ」


エマ「みさきち、それ以上言うと、逆にファンからあざといって思われるぞ!」


美咲「んー…違いますもん」



エマ「じゃあさ、私からみさきちの印象も言って良い?」


美咲「うわー!それ、気になります!気になるけど、でも怖いなぁ」


エマ「怖いって何よ!?別に放送禁止用語とか言わないよ!!」


美咲「あの、放送禁止用語って」


エマ「だーかーら!言わないっつーの!!」


美咲「じゃあ、その、お願いします」


エマ「オッケー!言うよ?」


美咲「はい」


エマ「みさきちはね…」


美咲「はい…」


エマ「服のセンスがダサい!!」


美咲「ふぇっ!?」


エマ「いつもワンピースとかチュニックばっかで、しかも色とか柄がオカシイ!!」


美咲「えー!!ワンピースとかチュニック、良いじゃないですか!?モテ服って雑誌に載ってましたよ!」


エマ「そこは良いよ!でも、色とか柄は絶対に変!!」


美咲「そんなに変ですか!?」


エマ「うん!今日もストライプって言うか、国旗みたいなの着てるし」


美咲「国旗!?」


エマ「ほら、やたら線が太くて、しかも緑と赤と白と…

   これ、完璧にイタリアの国旗じゃん!!」


美咲「えー!!違いますよー!」


エマ「違わない!」


美咲「これはデザインです!デザイン!!」


エマ「みなさーん!堀田美咲はファッションセンスないですよー!」


美咲「ちょっ!ちょっと!!」


エマ「みさきちのセンスは、壊滅的でーす!!」


美咲「そんなこと無いですからっ!」


エマ「いや、あるから! その服、絶対に変!」


美咲「えー!!」


エマ「えー!じゃなくて! 絶対にモテない!」


美咲「絶対そんなこと無いですって!!」


エマ「いーや、男の人には絶対にモテないから!!」


美咲「ちょっ!待って!」


エマ「モーテーない!モーテーない!モーテー…」


美咲「あー!もう、うっさいわ!!

   服なんか着れれば、何だって良いんですよ、私は!!」


(エマ・グーリー 爆笑)


エマ「服とか…着れれば良いって…マジか!いや、まぁ、そうだけど…マジか!」


美咲「ちょっと!エマさん!笑いすぎですって!」


エマ「だってみさきち、ぶっちゃけ過ぎだから!」


美咲「それは、エマさんが…」


エマ「まぁ、確かに結構えぐったけどさ! でもさ!」


美咲「でも、何ですか?」


エマ「いやぁ… うん、みさきちの素が見れて良かったな~って」


美咲「ふぇっ!?」


エマ「だってアフレコの現場も、ラジオ始まってからも、なーんか、みさきちがさ…」


美咲「え?」


エマ「緊張してるみたいだし、よそ行きな感じだし」


美咲「あっ」


エマ「実は結構プレッシャーあるのかなぁ?って思いながら見てたのよ」


美咲「エマさん」


エマ「一緒に仕事するならさ、やっぱ楽しくリラックスして仕事したいじゃん?」


美咲「まぁ、そうですけど…」


エマ「このラジオはさ、みさきちが素でやってくれたら良いなぁと思ってさ」


美咲「はい…」


エマ「あれ?みさきち泣いてる?」


美咲「…ぐすっ」


エマ「ねぇ、泣いてる?ひょっとして、私の心遣いに感動して泣いてる?」


美咲「あー!!もう!!泣いてません!!」


エマ「えー!!」


美咲「何で『えー!!』なんですかっ!!」


エマ「だってさぁ」


美咲「そもそも、エマさんはリラックスしすぎです!!

   って言うか、リラックス通り越して、ただのフリーダムですから!!」




■パート8


エマ「あのさ、みさきち?」


美咲「なんですか?」


エマ「えーっと、感動の涙が引かない中で、申し訳ないんだけど…」


美咲「だから泣いてません!」


エマ「そう? 取り合えずグーリーが、『時間押してるから巻け』って言うんで」


美咲「あっ、先に進むんですね」


エマ「そうそう」


美咲「えーっと次は… コーナーの告知です」


エマ「まずはお便り!」


美咲「わたマジラジオでは『青春心理研 連絡帳』として、リスナーさんからのメールを募集しています」


エマ「いわゆる普通のお便りのコーナーね?」


美咲「そうですね。

   アニメや『わたマジラジオ』の感想のほか、

   私達への質問などなど、たくさんのメールを受け付けています」


エマ「まぁ、質問によっては答えない事もあるけどね」


美咲「いや、まぁ、基本的には答えますけど…

   その、なんて言うかぁ、答えられない事もある…ですよね?」


エマ「みさきちの乳のサイズとかな」


美咲「エマさんっ!!」


エマ「おぉ、こわっ!」



美咲「それから続いては、企画ものコーナーが2つです」


エマ「1つ目は?」


美咲「えっと、1つ目は『思わずマジマジばな』。

   これは、リスナーさんが日々の生活の中で、思わずマジになってしまった話を募集します」


エマ「なるほど、アニメの中身とリンクさせてる訳ね」


美咲「エマさん、最近思わずマジになってた事あります?」


エマ「んー…あるっちゃあるけど」


美咲「どんな事ですか?」


エマ「話しても良いけど…長いよ?」


美咲「ふぇっ!?」


エマ「巻かなきゃいけないって言われてるのに、この話したら長いけど良い?」


美咲「えっ?あっ、そう…なんですか?」


エマ「うん、たっぷり20分は掛かるからね?それでも聞きたい?」


グー「勿体ぶってるけどさ。単に思い付いてないの、誤魔化してるだけだろ?」


美咲「えっ? あぁ、なるほど」


エマ「うっせーな!グーリー!!ホントのこと言うなよ!!」



エマ「はい!もう1つのコーナーも、さっさと紹介しろ!」


美咲「じゃあ2つ目の紹介です」


エマ「よし、行けっ!」


美咲「2つ目のコーナーは、『私達…××(ばつばつ)?研究部』…?」


エマ「それ、たぶん『チョメチョメ』。グーリーの事だから」


美咲「チョメ…チョ… えぇぇぇぇぇ!?」


エマ「んだよ、急に叫ぶなよ」


美咲「だってー!だってー!えー!これホントに…チョメチョメなんですか?」


エマ「ほら、グーリー親指立ててるし」


美咲「ちょっと!なんで、満面の笑みなんですか、グーリーさん!?」


エマ「満面の笑みって言うか、アレはドヤ顔かな」


美咲「ドヤ顔? なんか、キモい」


エマ「あの顔をやめさせたきゃ、とっとと読んじゃえよ」


美咲「うー…なんか嫌だなぁ じゃあ、読みますよ?」


エマ「おう!さっさと読み進めちまえ!」


美咲「2つ目のコーナーは、『私達…チョ、チョメチョ…メ研究部です』…です」


エマ「カワイイ!!みさきちカワイイ!!」


美咲「ふぇっ!?いきなり、何を!?」


エマ「あぁぁぁぁ!!顔を赤くしてチョメチョメとか!!

   んふぅ~!!!あはぁ~!!!グーリー、グッジョブ!!」


美咲「あの、エマさん」



エマ「ん?なに?どーした?」


美咲「なんか、色んな意味で、ココから帰りたいです」


エマ「却下!!」


美咲「えー!!」


エマ「早くコーナーの説明して!」


美咲「むぅ…

   このコーナーは、リスナーの皆さんが『こんな研究部があったら良いなぁ』と言うネタを募集するものです。

   研究部の名前と、活動の内容を、メールで送って下さいね」


エマ「つまりはリスナーの妄想発表会か」


美咲「まぁ、ざっくり言ってしまえば、そうですね」




■パート9

エマ「それでは、最後に放送局の案内です」


美咲「お願いします」


エマ「行くよ?一気に行くよ?おっけー?」


美咲「えっ?」


エマ「7月7日23時スタート、東京NX・テレビ玉川・テレビぐんばー・名古屋テレビ・PQR毎々放送・どさんこ放送・毎々放送。

   7月8日24時スタート、チバラギテレビ・バンナムチャンネル・わらわら動画。

   7月13日23時スタート、チャイルドステーション。

   7月14日23時30分スタート、BS11(イレブン)PM。以上!!」


美咲「はいっ?」


エマ「いやぁ、これキレイに言えると気分良いね!」


美咲「エマさん?」


エマ「なーに?」


美咲「大変残念ですが…」


エマ「はい?」


美咲「短い間でしたが、お世話になりました」


エマ「きゃーっか!!!」


美咲「やだぁぁぁ!帰るー!もう私、帰るぅぅぅ!!」



【ジングル流れる】




■パート10


エマ「と言う訳で、『わたマジラジオ』1回目の放送も、そろそろお別れの時間になってしまいました!」


美咲「アニメの放送も、さっそく来週からですので、ぜひ見て下さいね」


エマ「見れないヤツは録画!録画を忘れたヤツは、ブルーレイ買え!!」


美咲「え?もう、ブルーレイの発売決まってるんですか?」


エマ「知らん!」


美咲「ちょっ!!あの、まだブルーレイの発売は、決まってないそうなので」



エマ「出るよ!どーせそのうち」


美咲「そんな無責任な!」


エマ「だって主役が堀田美咲だぞ?みさきち、自分のネームバリュー知ってる?」


美咲「え?」


エマ「何が『え?』だよ!」


美咲「いや、そこでイエスともノーとも、言えないじゃないですか!」


エマ「うっわー!みさきち、汚いなぁ!」


美咲「汚く無いです!」


エマ「えー!あざといクセに隠そうとしてるしー!」


美咲「してませんー!」


エマ「じゃあ、あざといって事?隠さないって事は、あざといって事でしょ?」


美咲「え?いや、あれ?」


エマ「うわー!この人、自分で自分の事、あざといって認めたよ!」


美咲「いや、違いますよ!違いますからね!」


エマ「あーざーとい!あーざーとい!あーざーと…」


美咲「だぁぁぁぁ!!うっさい!終われぇぇぇ!!早く終われよぉぉぉ!!」


【EDミュージック】



第1話 了


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