「ア」に丸を打ってください。(受付にて…)
・・・
バキュ~ン!
・・・
「それでは、ここに申込みの理由をご記入ください。」
「この選択肢の中から選べばいいの?」
「はい。」
「え~と、『旅行のため』だけど…」
「さようでございますか、それでしたら、こちらの
『ア』に○を打ってください。
・・・
バキュ~ン!
・・・
もうやめてください。
どうして、そんなに酷いことができるんですか?
・・・
その受付会場では、1週間に、1万人以上の方が
『ア』に○を打って行きます。
このままでは、絶滅の危機です。
・・・
そりゃぁ、もちろん
時には、『イ』に○、『ウ』に○を打つ人もひるけれど・・・
・・・
でも、圧倒的に、
あにまるをうつひとが多数です。
・・・
可愛そうでしかたがありません。
こうしているうちにも、日本中のどこかで
もう、受付が始まり、冒頭の会話が行われているかもしれません。
・・・
「はい、では、こちらのアニマルを撃ってください!」
バキュ~ン!
・・・
どうして、アニマルばかりを撃つんですか!?
もう少し、「イ」に○や、ウニ丸を撃ったっていいじゃありませんか!!!
・・・
いやいや、どうせ討つのなら
一寸法師や桃太郎のように、鬼丸を討つとか、やるべきことはあるでしょう?
・・・
百歩譲って、カニ丸や、ワニ丸でも良いけれど・・・
あれ?・・・ワニ丸は・・・アニマルの一種か!?
ごめんごめん。ワニ丸は撃たないで!
そもそも、選択肢に「ワ」まで、あることは、めったにないけどね。
・・・
それから、鬼丸でも、赤鬼の中には人懐っこいのや、
青鬼の中には、仲間思いの優しいヤツがいるから、討たないでね。
・・・
今日もまた、受付会場では…
たくさんの動物たちが・・・はい?
何の話でしょう?
すみません・・・また、いつもの、意味のない話でした。