002.私が捕まる3分クッキング☆
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『獣人』とは王にとって必要な存在。
1人の孤高の王を癒し、支え、正しい道に導く。
王の絶対的な愛情対象であり、獣人を脅かすものは許されない。
王に1匹現れるとされるが、性格・性別・姿など様々であり、詳しくは不明とされている。
だが、一つの共通点は 目と 毛が黒いこと。
王と獣は命が芽生えた時から惹かれあい、
お互いの事をあった時に分かるという。
王と契りを結ぶ事を契約といい、
この時 初めて王は獣人をつかえさせた事になる。
ただし獣人は、汚れをしらないとする。
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ガサッ!! ガサッ!!!!
私はお城の庭の裏にある、茂みに隠れた。
草むらにしゃがみ、息を殺していると近くを追いかけてきた兵士が走っていくのが分かった。
はぁ…疲れた。。ため息をついて、頭を下に傾ける。
ふわり。
『なにか』が、私の頬に当たった。視界には白い『なにか』。恐る恐る、視線を横にずらすと…そこには、白くて長い耳があった。
え?なにこれ?
私の視界に現れた白い耳を、とりあえず引っ張ってみる。
「いっっっ!!!!!」
白い耳の攻撃。私に100のダメージ。効果抜群だ!!!じゃなくて、目茶苦茶痛い。
なんで、私が引っ張っるという攻撃したのに、私が痛いの?カウンター?え、白耳ちゃん強ぇw
なんてくだらない事を考えながらも、まさかと思いふわふわした白い耳を手で辿っていく…。ゴールはやっぱりの私の頭の上。えぇ、ばっちり生えちゃってます、なんか白い長い耳が。自分が本物のバニーガールになるなんて。。
人間からバニーガールへ進化いや退化か…?
ハッとして他にも変わっている所はないか、私は自分の体を触りまくる。そりゃぁもう、痴漢もビックリするぐらい ねっとり しつこく触りまくる。発見としては新しい耳が生えたせいか、もともとの人間である耳がなくなっていた。まぁ、確かに耳は4つもいらないよねぇ…。と妙に納得しつつ、後ろをみると、また『なにか』が左右に動いていた。そうだよね、バニーちゃんには耳とあともう1つ☆うんうん、尻尾が必要だね!!
って、マジかーい!!
もちろん尻尾は白でふわふわしているけど、それはウサギというよりも犬の尻尾に近い形をしている。恐いけど、興味に負けて 私はまた尻尾の原点を探る。
まさか、次は尻尾の代わりに肛門がなくなるのでは!!?と危惧したが、人類の進化の過程で捨ててきた尻尾の名残と言われる肛門の上の、お尻のクボミから生えていた。そうか、私は退化したのか。
ということは、私は二足歩行をして火を使い始めて、これら全部が歴史に残るのかなぁ。なんて現実逃避していて、私は忘れていた。
そうです、私は今 絶賛逃亡中でした!それも、考え事してたから、尻尾だけ茂みから飛び出てる状態。頭隠して尻尾隠さずってやつですね、わかります。
未来の私が、もしもこの時に戻れるのならば、確実に頭ひっぱたいて逃げろと忠告しただろう。
私が捕まる3分前。
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