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言霊  作者: みなづき
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言霊

初めて長文に挑戦しました。なので、場面展開が雑になっていますが、読んでいただけたら幸いです。

 優希(ゆうき)は友達と遠足のお菓子を買いに、スーパーへ自転車を走らせていた。長くて急な坂を一生懸命、みんなに遅れないように漕ぐ。友達は三人とも自転車にギアがついているが、 優希にはついていない。


「ちょっと待てよ、みんな、はえーよ、俺ギアないんだよ」


友達の一人、朝陽が振り向いた。


「何だよ、優希は体力ねぇな」


「だから、俺のはギアついてないんだよ。お前、ギアなしでこの坂登ってみろ」


  言うと、前からギアを回す音が聞こえた。 すると、朝陽はよろめき、転びそうになり、 自転車を降りた、優希が追いつくと笑って言った。


「優希、お前すごいな。俺、無理だったわ」

優希も笑った。それから、優希も自転車を降りて、二人並んで押して歩いた。


 坂を登りきると、他の二人がある店の前で待っていた。


「お待たせ、太子(たいし)豊夢(とむ)


「別に待ってない、スーパーやめてさ、やっぱこの店入ろうかと太子と話してたところだ。優希と朝陽はどうする?」


 その店は今では珍しい小さな駄菓子屋だった。優希も朝陽も気になり、四人の意見が合ったところで、その店に入った。店には八十くらいのお婆ちゃんがいた。


「いらっしゃい。返足のお菓子を買いに来たのかい?値役は書いてないから、全部わしに開いてくれ。予算はいくらじゃ?計算してやろうか?遠足はどこに行くのじゃ?」


お婆ちゃんの一度に沢山聞かれた質問に、太子が丁寧に一つずつ答えた。


「そうです。遠足のお菓子を買いに来ました。 値段は一回一回聞くと思いますが、お願いします。予算は五百円です。計算は僕、得意なので自分でします。遠足は隣の県に新しくできた自然史博物館です」


お婆ちゃんはにこにこ笑顔だ。

 ふと、優希は気になるお菓子を見つけた。


「お婆ちゃん、これは?」


「それは()()っていうキャンディーじゃ。それは、世界に一つしかないんだよ」


「世界に一つ?いくらですか?」


「お前、かわいい顔をしているな。特別に負けてやろう。他の子らもな。そうじゃな、そこのキャンディーは五十円で売ってやろう」


「本当はいくらなんですか?」


朝陽が聞いた。


「何だ、朝陽、わしが嘘ついているとでも? わしゃ、嘘などついてない。本当は千円じゃ。 有難く思え、優希」


優希はぞっとした。多分、朝陽も同じだろう。どうやら、太子と富夢も同じようだ。優希たちは、さっさとお菓子を選んで買い、店を出た。出るときお婆ちゃんが言った。


「遠足、楽しんできな。また、おいで」


いつもなら、丁寧にお礼を言う太子だが、 も言わなかった。みんな、黙って自転車に乗り、坂を下り始めた。優希もそれに続く。帰りは下りなのでギアがなくても楽だ。

 坂を下ったところに公園がある。先頭を走っていた太子が公園で自転車を降りた。他の三人も公園に入った。太子が口を開く。三人とも太子が何を話し出すか分かっていた。駄菓子屋のお婆ちゃんのことだ。


「優希、朝陽、お前らあのお婆ちゃんに名前教えたの?」


優希も朝陽も首を横に振る。富夢が言った。


「俺らもお前らの名前、教えてない。なのに、 何で知ってんだ?外で話してたときか?ほら」

みんなあっ、となったが、それにしても耳が良すぎる。失礼だが、八十くらいのお婆ちゃんだ。そんなに聞こえないだろう。三人はそう思ったが、


「そうだよ、豊夢の言うとおりだよ」


富夢の言葉にみんなうなずいた。そう信じたかった。


 次の日、優希の母親がポストから取り出し た広告に紛れて、手紙が入っていた。


「優希、あなたの手紙が入っていたわ。今時、 手紙なんて古風な子ね。西崎沙羅璃(さらり)ちゃんって誰?」


「知らないよ、そんな人」


「知らない人のはずないじゃない」


優希は母親から手紙を受け取った。確かに、 宛名のところには本村優希様と書いてある。差出人は母が言ってた、西崎沙羅璃だ。封を切り、中を出すと、桜散る便箋の真ん中にたった一行、こう書いてあるだけだった。



 言い忘れていたことがある。そのキャンデ ィーを食べたら最後、言葉には気をつけろ



 背筋が冷えた。西崎沙羅璃。それはきっと、 あの駄菓子屋のお婆ちゃんの名前だ。


手紙から顔を上げた優希に母顔が話しかけた。


「何て書いてあったの?ラブレター?」


「ラブレターとかそんな良いもんじゃないよ。恐怖だよ。それに、この人、古風じゃなくて今時だよ」


 次の日、遠足に最高の快晴だった。優希は昨日届いた手紙のことを言いたくて、早く家を出た。集合場所にはまだ、太子しか来ていなかった。


「おはよう、優希、いつも遅刻ギリギリなのに今日は遠足だから早いの?」


「あぁおはよう、太子。今日は話したいことがあったから。他の二人が来てから話す」


それっきり、太子との会話は途切れてしまった。実は優希が幼馴染みで仲が良いのは朝陽だけだった。六年生になってから、朝陽に太子と富夢という友達ができた。優希は朝陽にくっついて二人の仲間に入れてもらった感じだ。だから、四人いれば会話は続くが、 二人だけだと気まずい。何せ、今はまだ五月だ。早く来てくれないかなと思っていると、二人が来た。


「おはよう、優希、太子」


と朝陽が走ってくる。


「優希、いつも遅いのに今日は早いな」 


と遅れてきたくせに富夢は言った。


 ちょうど三人がそろったところで、手紙のことを言った。


「まさか、お前食べてないよな、もう、食べるのやめとけ」


朝陽はそう言ったが、


「買ったその日の内に食べちゃったよ」


優希たちは再びぞっとした。気分を変えるためか、富夢が明るい声で言った。


「て言うか、あの婆ちゃん、沙羅璃って名前なの?ウケる」


だよな、と三人とも笑ってふざけていると、 同じく登校してきた女の子にぶつかった。


「ごめん」


「こちらこそ」


優希はしばらく、女の子に見とれていた。


「可愛い。あの子誰?」


「知らないのか?あの子、子役やってるんだけど、島田愛梨だよ」

と太子が答えてくれた。 しまだあいり…。優希は頭の中で名前を繰り返した。


「でもあの子、夏休みの途中で東京に引っ越すんだろ?」


朝陽のその言葉で優希は我に返った。


「何で朝陽が知ってるんだ?」


「みんな噂してるし」

と朝陽は何でもないように答えた。少しがっかりしていると、富夢がからかい口調で言った。


「今日のうちに話しとけよ。さっきぶつかって良かったな」


太子は苦笑いだ。


 学校に着いたら出発前の挨拶、校長の挨拶、 引率する先生の紹介がされて、いざバスへ。バスはクラスをごちゃ混ぜにされるという、 少し変わったやり方だ。座席も自分で決められない。優希は三人と離れてがっかりしながらバスに乗ると、優希が指定された席の隣には愛梨が座っていた。愛梨の方も優希に気づいた。


「あっ、さっきの…」


「本村優希、島田愛梨ちゃんだよね。さっきはごめん」


優希が言うと、愛梨は笑った。良い笑顔で優希はまた、見とれた。


 バスは出発し、みんなははしゃぎ出したが優希は何を話せば良いのか分からなかった。


沈黙に耐えかねたように愛梨が言った。


「私、子役をやってて、今、桜の花っていう映画やってるんだけど良かったら今度、見てくれない?」


「へぇ、そうなんだ見てみるよ」


また二人は話せなくなった。


 そしてバスはやっと目的地の自然史博物館に着いた。自然史博物館では、自分の好きなところを自由に回れるのかと思いきや、ガイドの人がいて、その人の話を聞きながら回るものだった。


 昼食の時、富夢は不満そうに言った。


「自由に回れるかと思ってたのにな。自由に回れる方が楽しいのに」


富夢の意見にみんな賛同した。


「それよりさ、優希は島田愛梨の隣だったんだろう?何話した?」


と朝陽が聞いてきた。


「あっ、何か、映画の宣伝されたよ。桜の花だって」


「今度の土曜日、みんなで見に行こうか」


太子の提案で、映画に行くことになった。


 結論から言うと、映画は面白くなかった。心配そうに太子が聞いてきた。


「優希、島田愛梨に何て言うの?」


「面白くなかったとは言えないよな」


「嫌われたくないもんな」 


とからかってきたのは富夢だ。


 月曜日、登校すると優希は廊下で愛梨を見つけた。


「おはよう、島田。映画、見たよ」


「あぁ、おはよう優希くん。どうだった?」


「あぁ、うん。まぁ、面白かった」


優希の返事はぎこちなくなった。


「本当は面白くなかったんでしょ。返事がぎこちないよ。自分で演技してて思うもん、面白くないって」


愛梨は笑いながら言った。優希は返事に困った。


「面白くないなら何で見てって言ったの?」


「だって、宣伝しないと」


そう言ってまた愛梨は笑って見せた。そんな、いたずらな笑みに、優希は見とれてしまうのだった。

 毎日が過ぎて、夏休みも間近になってきた頃、愛梨と優希はそれなりに仲良くなっていた。不思議と朝陽や富夢、太子は愛梨に興味 はないらしく、話したこともないらしい。自分だけの友達ができたようで、優希にそれが少し嬉しかった。それをわかってか、他の三人も特に愛梨と仲良くなろうとしない ない。

 そんなある日、愛梨は優年に希に頼み事をしてきた。


「お願いがあるんだけど、良かったら私が出てるドラマのエキストラやってくれない?決まってた子が怪我してれられなくなったの」


「エキストラ?俺にできるのか?」


「できるよ。エキストラだから台詞ほとんどないよ。それに…」


愛梨は恥ずかしそうに躊躇ってから言った。

「最後の日になると思うから、その撮影終わって、しばらくしたら東京に行くの。せっかくだから、一緒に何かしたくて。それでもし、優希くんが役者になってくれたら、またいつか共演でさろかな…なんて」


あぁ、なんて可愛いのだろう。同い年とは思えないほどの可愛さだ、他の女子とは全然違う。優希はエキストラをすることに決めた。

 ドラマの撮影の日、優希は初めて来たスタジオに驚いていた。また、優希もテレビで見たことのある役者もいてとても緊張した。


「島田、お前いつもこんなすごい人たちと一緒にいるのか?」


「うん、でもすごい人たちって言っても私たちと同じだよ」


それを感じられるのは、愛梨が子役でいつもすごい人たちに会っているからだろうと憂希は思った。

 何だかんだと、エキストラを楽しんだ優希は俳優になるのも悪くないかな、なんてことを考えていた。そして、ちゃんと俳優として女優の島田愛梨と共演できたら…なんてことを考えていた。

 そんな優希の肩にいきなり手が置かれ、わぁと変な声を出して驚いてしまった。手を置いてきたのは愛梨のマネージャーだ。


「初めまして、私は愛梨のマネージャーの古谷新治と申します。君は愛梨と同じ学校の友達らしいね」


「あ、そうなんです。俺の演技は大丈夫でしたか?」


「初めてですよね?それにしては十分でしたよ。だから、こうしてあなたをスカウトしようとしているのですよ。役者に興味はありませんか?」


優希は突然のことで驚いて返事が遅れたが、


「はい!今日のことでとても興味を持ちました。親に相談してみても良いですか?」


新治はにっこりと微笑んだ。


「その方が良いです。では、返事が決まったらこちらに連絡してくれませんか?では、失礼します」


それを見ていたらしい愛梨が近づいてきた。


「あれ?優希くん、スカウトされたんだ。お父さんとお母さん、何て言うかな?」


「うーん、お母さんは許してくれそうだけどお父さんは全く想像がつかないや」


「そっか、許してくれると良いね。もし、優希くんが俳優になってくれたら一緒に共演したいな」


 結論から言うと役者にはなれなかった。


「父さんがどうしても許してくれなくて。大人になったら良いのかな?俺も役者になって島田と共演したかったんだけどな」


「そうだね。優希くんが役者になってくれたら私が東京に行っても会えると思ったんだけどなぁ」


愛梨のこの台詞は天才子役だからなのか、素、 なのか優希にはわからない。だが、そんなることはどうでもいくらい可愛い。


「お、俺だってそう思ったんだけどな。でもさ、会えなくても今の時代、ビデオ通話っていう便利な機能あるじゃないか。スマホもってる?良かったら連絡先、交換してくれない?」


「いいの?嬉しい、私が出る映画とか数えるからまた見てくれる?」


「勿論,今度は面白くなくても正直に言うようにするよ」


愛梨は優希と連絡先を交換して東京に引っ起していったのだった。

 これから長い夏休みが始まる。


 夏休みは遊び放題というわけにはいかない。 宿題があったり、家の手伝いをさせられたり・・・ 忙しいのだ。

 そんな忙しい夏休みでも、やっぱり優希はうれしい。夏休みの間、愛梨には会えなかったが、愛梨が出演するドラマやら映画やらを見て寂しさを埋めていた。それ以外にも、朝陽や太子、富夢と遊んだりもした。そんな何気付い夏休みに、不可解な出来事が起こった。


みんなで優希の家に集まり、宿題をしていた。優希の成績はあまり好ましくない。富夢の成績もあまり好ましくない。朝陽と太子は頭が良い。二人に勉強を教えてもらっていた。

 しかし、しばらくすると、集中力が切れてきた。


「も〜う、マジで嫌だ。宿題、クソめんどくせー」


優希はぼやく。


「そんなこと言うなよ。将来の自分のためになるんだから」


太子はいつも真面目だ。


「でもよ、宿題は多すぎるよ。勉強しろ、家の手伝いしろ、運動しろ、読書しろ、学校はそう言うけどさ、身体いくつあっても足らね―よ。宿題、なくなれば良いのに」


優希がそう言って同調してくれるのは不真面目仲間の富夢だけだ。

 しかし、何だかんだと言いつつ、優等生二人の助けがあり、四人は何とか宿題を終えた。


これで遊べると思った優希だったが、不可解な出来事が起きたのは次の日だった。


 「あれ?ない。えーどこやったっけな?」


優希は朝起きてから、自室をうろうろしていた。昨日、四人でやっと終えた宿題を机の上に出しっぱなしのまま寝たはずたった。しかし、今朝机の上を見ても宿題がなかった。慌てて部屋中を採してみたが見当たらない。


「お母さん。俺の宿題、知らない?昨日寝る前、机の上にあったのになくなってる」


「知らないわよ。お母さん、優希の部屋触ってないもん。だからいつも、あれだけすぐ片付けなさいって言ってるでしょう?」


「そうだけど。だからって机の上に置いてあったものがたった一晩で部屋のどこにも見当たらないなんて変だな」


「とにかく、夏休み終わるまでに部屋片づけながら探しなさい」


 優希は一日中ひたすら片づけ、宿題を探したが見つからなかった。昨日まで確かにあったものがない、ということか優希にとってただただ気持ち悪かった。確かに片づけはしなかったが、机の上に置いてあったものがどこにもない。優希は何か嫌な予感がした。


 次の日、優布はいつもの三人とプールに行く約束をしていた。昨日は一日中探し回ったが、結局見つからず終まいだった。


「なぁ、俺、この前ちゃんと宿題してたよな?宿題終わった後、俺どうしてた?」


「優希は机の上に置きっぱなしだっただろ?少なくとも俺たちが家に帰る前までは。その後は知らないよ」


「うん、うん、そうだ。たよなぁ。お前はいつもそうだよ。すぐ片づけないでほったらかしにして。失くしたとか言って、そのうちすぐ見つかるんじゃね」


太子の言葉にうなずきながら言うのは幼馴みの朝陽だ。朝陽は優希の悪い癖を良く知っている。


「まあ、俺たちも優希のが混ざってないか確認してやろうか」


優希は宿題を失くしたことを話しただろうかと疑問に思ったが、朝陽の言葉にうなづいた。


 結局、優希の宿題は誰のところにも紛れてなさそうだった。夏休みが終わるまでには見つけなければいけない。せっかくやったものを無駄にするわけにはいかない。必死になっ手探していると誰からか電話がかかってきた。

 番号を見たら知らない番号だった。無視してほっておいたら何度も何度もかかってきた。段々我慢できなくなってきて電話に出た。


「何だよ何回も!うるさいなぁ」


それは何と、開いたことのある声だった。


「その声は…駄菓子屋の…」


「おぉ、よく覚えておったな」


「何で俺の番号知ってるんだよ。何の用だ」


「夏休みの宿題はやったかね?」


駄菓子屋の老婆、西崎砂羅璃は優希の質問に答えず、そんなことを開いてくる、


「やったのはやったけど、失くしたんだよ。探しても見つからなくて…まさか、婆ちゃんじゃないよな?」


「人のせいにするのはよくないぞ。きっと自分で何か言ったんだろう?」


「言った…?」


「宿題は明日見つかる。そう言ってみろ」


「は?」


「言ってみろ、明日になればわかるさ」


 駄菓子屋の老婆が何故自分の電話番号を知っているのか恐怖な上、宿題について何か知っている様だった。違和感しかないが、お婆ちゃんが言うように何故か宿題が見つかるような気がする優希は呟いた。


「宿題は明日見つかる…」


明日からは新学期だ。


 

「おい、優希。お前宿題見つかったんだな。提出できて良かったな」と朝陽、


「どこにあったの?」と太子。


「実は昨日、あの駄菓子屋の婆ちゃんから電話あって、宿題失くしたこと話したら『宿題は明日見つかる』って言えって言われて。 それで、何でか知らないけど俺もそう言ったら見つかるような気がして言ってみたんだよ。 そしたら!今朝、自分の部屋の机の上にあったんだよ」


「何か、あれだな。見つかって良かったな、とか簡単に言って悪かったな」


三人とも青ざめた顔だ。


「でも、今回は西崎少羅梨のおかげだな、気味悪いけど。俺なんかさ、学校着いた瞬間宿題全部持ってくるの忘れたことに気づいてさ、取りに帰れなくて。でも、優希も仲間だ!て思ってたから裏切られた気分だよ」


「裏切ってないよ。富夢は自業自得だろ?俺、 あの婆ちゃんに電話番号教えてないのにかかってきて、何か宿題失くしてるのも知ってそうだった」


 優希は忘れていそうだが、朝陽は西崎沙羅璃が優希に送った手紙を思い出した。確か、 その手紙に書いてあったことは『そのキャンディーを食べたら最後、言葉には気をつけろ』

 朝陽は一人とても嫌な予感がして、自分の考えがあたっていたら恐ろしくて何とも言えない気分になっていた。これを優希に言うべきか、悩んだ末に優希を怖がらせたくないので言うのをやめた。このとき、ちゃんと言えば良かったと後悔するのはもう少し先の話。



 優希は最近調子に乗ってていた。周りがほとんど、優希の言った通りになっているからだ。


「今日のごはん、何がいい?」


「じゃあ、高級寿司。回らないとこ行こ」


「無理に決まってるじゃない。常識的に考え


なさい。もうお母さんが決めるわよ」


「えー」


というのがいつものやりとりだった。が、今は


「今日のごはん何がいい?」


「じゃあ、ステーキ!!」


「いいわよ」


「本当…!やったー」


というのが、高級寿司、焼肉、食べ放題、と続いた。その他にもゲームほしい、お菓子ほしい…と続いた。


家の中だけでなく、それは学校でも続いた。 優希が「宿題なしがいい」と言えば先生は宿☆題をなくし、プールの授業をやりたくないと言えば、代わりにサッカーをすることになった。優希は自分の言うことが何でも叶うので調子に乗り始めていた。しかし、本人に調子に乗っている自覚はなく、ただ気分が良かった。


 ある日、算数のねき打ちテストがあった。優希は算数が苦手で、テストがあるとわかっていても普段から勉強をほとんどしない。それに比べて朝陽や太子は算数が得意だ。富夢の出来は平均的。優希は算数のテストをしたくなかった。いつものように言えば優希の望む通りになると思った。


「先生、算数のテストなんてしなくていいんじゃない?なしにして」


しかし、優希の望むようにはならなかった。


「何言ってんだ。六年生もそろそろ終わりになるのに、そういうわけにはいかないぞ」


優希はがっかりした。運がもう尽きたのだ。


案の定、優希のテストの出来は悪かった。優希はどちらかというと富夢よりは真面目で、 全体的に富夢より成績は良かったが、算数だけはダメだ。今回も4人の中でビリだった。 幼馴染みの朝陽は百点満点。太子も95点と惜しかった。あの富夢ですら70点だ。朝陽は優希の点数を見て言った。


「お前、40点かよ。今回のラストは簡単だっただろう?どんだけアホなんだよ」


朝陽にとってそれはいつものからかいだった。 本気で優希をアホだとは思ってない。馬鹿にしているわけでもない。もちろん、言われた優希自身もそれくらい分かっている。だから優希も笑って言ったのだ。


「お前、人のこと馬鹿にするんだったら一回死んで来い!!」


四人の中に笑いが起きた。誰も本気になんてしていない。


 次の日、優希は遅刻ギリギリに教室に入った。するとみんなの視線がこちらに向いた。遅刻ギリギリで教室にかけこんだので当然だろう。席へ向かう途中、朝陽の席が目に入った。朝陽の席は空席だった。なんだ、朝陽も遅刻か、珍らしいなと思っていたら担任が入ってきた。


「本村君、話があるからちょっと来て。みん なは一時間目、先生が戻ってくるまで自習か読書しといてね」


先生に一人だけ呼ばれると悪い予感しかしない。教室ではまたみんなに見られてしまった。教室の様子を思い出し、そういえば太子も富夢もいなかった。何かやらかしたか、と思いながら先生について行き、会議室の前で足を止めた。会議室に入ると太子と富夢もやはりそこにいた。そして険しい校長の前に座った二人は困惑したような顔をしていた。担任は優希を校長の前に二人並んで座わらせた。しぼらくの沈黙の後、校長は重い口を開いた。


「本村優希君、徳川太子君、北条富夢君。東山朝陽君のことで話がある」


今ここにはいない、そして今日一度も見かけていない朝陽の名前を聞いてどきりとした。


嫌な予感に胸騒ぎがする。優希たちは固唾を飲み込んで次の言葉を待つ。


「今朝、東山君のご両親から連絡があった。東山君が自殺を図り、病院へ運ばれたが、既に死亡していたとのことだ。ここまで言われたらどういうことか分かるか?なぜ呼び出されたのか」



三人は顔を見合わせた。二人はやはり戸惑った顔をしている。優希だけは青ざめた顔をしていた。優希は確かに昨日、朝陽に一日死んで来いと言った。二人もそれを聞いている。でも、誰も本当に死ぬとは思わなかった。何も言えず黙っていたら校長がまた口を開いた。


「東山君の部屋には遺書があった。その遺書を東山君のご両親から預かっています」


そう言って校長は封筒を差し出した。それを誰も受け取らずただ見つめていた。校長は待ち切れなくなったのか優希の方に向け、お前が開けというように封筒を振った。優希はそれを受け取り、おそるおそる開いた。



遺書

 俺自身、自分の衝動が止められない。死んでしまう前に話しておきたい。

 優希、遠足で買ったキャンディの名前を覚えているか?「言霊」だ。あれはおそらく、 言霊っていうその名の通り口にしたことが本 当になる。西崎沙羅璃の手紙にもあっただろう!「あのキャンディを口にしたら最後、言葉には気をつけろ」

 今の優布は優希が言ったことが金部本当になる状態だろう。優希が昨日俺に言った言葉で俺は死にたい衝動が抑えられない。だから優希、気をつけて。これからは悪ふざけが現実になる。

 もっと早く気づけば良かった。俺は優希に 「死んで来い」と言われたから死ぬが、お前を恨んだりはしない。ただ、俺の死のせいでお前の立場が悪くなってしまうかもしれないことが申し訳ない。



 読み終えて衝激だった。横から覗いて読んでいただろう太子と富夢も顔が真っ青だ。優希はだんだん呼吸が荒くなっている。校長が何かを言っているだろうが、何を言っているか分からない。いつの間にか優希は気を失っ たようだ。


 どうやって帰ってきたのか覚えていない。 優希は悪夢にうなされて目が覚めた。見渡すと自分の部屋だった。部屋を出てリビングに入ると母が料理をしていた。内容からして朝ごはんだ。どうやら寝ている間に次の日になったみたいだ。


「おはよう」


母親に挨拶しようとしたが何故か声が出ない。もう一度声をかけてみようとしたがやはり出なかった。


「あら、優希おはよう。お腹空いたでしょ」


母親が笑顔で挨拶してくれたが、どこか無理やりな笑顔だった。椅子に座り、母の用意してくれた朝ごはんを食べようと、いただきますの援拶をしようとしたがやはり声が出なかった。 仕方なく手だけ合わせて食べようとした。


「優希『いただきます』の探拶はしなさい」


母親はいつもと変わらないテンションで小言を言う。いつもと変わらないというより、変わらないように努めている。しかし、昨日の話はしない。優希は立ち上がり、紙とペンを持ってきた。


『声が出ないんだ』 『何度も出そうとしても出ない』


その日一日、結局声が出なかった。病院に行くと原因は精神的ストレス。優希の軽口で朝陽が自殺したことが優希に精神的ストレスを与えたようだった。

 次の日学校へ行くとどこから広まったのか、朝陽が自殺したこと、その原因が優希の軽口であったことがクラスに知れ渡っていた。

 太子と富夢は登校してきた優希を見るなり顔を背向けた。朝陽が自殺したこと、その原因が優希であることは学校で校長と担任、太子と富夢しか知らないはずだ。優希は太子と富夢のことも信じられなくなった。クラスにも居られなくなり、保健室登校をしていたが、しばらくして優布は学校へ行けなくなった。


 冬休みが終わり三学期、父の異動が決まった。異動先は東京だ。優希は転校し、誰も噂の知らない所へ引っ越すことになった。両親はこれを機に優希の声が元に戻ることを期待したが、そうはいかなかった。優希は学校へ行ったり行かなかったり、声のせいもあり新しい学校に馴染めなかった。しかし、優希のことを噂する人はなく、優希はしばらく心地良い生活を送っていた。


 優希は時々悪夢を見た。心地良い生活を送っている優希に太子と富夢が罵倒する。


『優布のせいで朝陽が死んだのに!何でお前が精神弱ってんだよ!被害者面するな!』と机を呼く太子。


『お前、自分一人だけ逃げて心地良く過ごしてんじゃねーよ。お前がいなくなったせいで今度は俺らが責められるんだ、お前の軽口を』と胸ぐらを恨む富夢。


でも一番辛いのは朝陽が出てくる夢だった。朝場は夢の中で怒るでもなく、暴力を振るうでもなく、ただ黙ってまるで『ごめんね』というように優希に笑いかける。優希はそれで安心したような、逆に罪悪感を抱くような妙な気持ちになる。いっそ、夢の中でくらい俺のことを殺してくれたら良いのに…。


優希はクラスに馴染めないまま六年生が終わった。卒業式は欠席した。優希は誰とも卒業を喜べない。そして声も出ないままだった。 実は優希は精神科へ行くのを辞めた。言霊で誰かがまた傷つくくらいなら声なんて二度と出ない方が良い。文字にするときは一度考えるから、余計なことを言わなくなった。悪ノリなんてもうしない。


 春休みただのんびりと家で一人過ごした。ある日、テレビを見ていたら、あるバラエティ番組に懐しい顔を見た。


『島田愛梨…』


そうだ、彼女のことをすっかり忘れていた。東京にいるんだったな。どこかで会えるかもしれないという淡い期待を優希は抱いた。



 東京の中学は当たり前だが知らない人ばかりで、ドモドキもワクワクもしなかった。太子と豊夢は2人になってどうしているだろうか。あれ以来何の連絡も取っていない。優希はあの二人が自分をどう思っているのか気になってしかたなかった。


 入学式の前に体育館のドアに貼られているクラスを確認し、教室へ行く。優希は二組だ った。二組に島田愛梨の名前がないか確認したが、無かった。

 優希の担任は優希が声を出せないことを知っている。入学前に学校へ報告していた。授業で発言を求められたら、筆談をする等できる対処はすると伝えてあった。担任はクラスのみんなにも知ってもらった方が良いということで、各クラスメイトが自己紹介をし、優希の番になったら黒板を貸してくれた。


本村優希もとむらゆうき)です』と優希が黒板に書き付けた後、声が出ない旨を伝えてくれた。

 クラスメイトの反応は微妙だった。六年生からの転校生で、しかも声が出せないなんてどんな反応をすれば良いか。優希も逆の立場だったら似たような反応をするかもしれない入学初日は誰も優希に話しかけてこなかった。


 オリエンテーションのため授業がない日が何日かあったが、この時間、優布は苦痛だった。誰かと話さなければならない時間が多くなるオリエンテーションは筆談に必死で、本当に誰かと仲良くなれる気はしなかった。実際仲良くならなかった。

 その後、授業が始まってからは気が楽だった。各教科ごとの先生は担任から優希のことを聞いているのか、発言が長くなりそうな質問はされなかった。国語の音読免除は眠たかったが。

 オリエンテーションが終わり授業が始ま。 でも夜選はできなかった。それでも先生たちの態度が他の生徒と変わらないおかげか、いじめてくるような奴はいなかった。そんな優希に転機が訪れたのは六月になった頃だった。 優希は担任から放課後に呼び出された。


「本村君。二ヶ月経って学校にもある程度慣れただろうからクラブに入ってみないか?」


優希は中学に入ってからクラブには所属していなかった。話せない優希に運動部が向いていないのは明確だし、文化部だとしても話に入れないので諦めていた。


『俺は話せないので、クラクに入っても楽しめないと思います』


「本村君はクラブに入ることを始めから諦めていたからクラグ紹介なんて見てないだろう。ほら」


先生は一枚のビラを優希に見せた。それは手話部のビラだった。


「最近、ある生徒が創ったクラブなんだ。手話はそもそも耳の聞こえない人、話せない人の会話手段になる。本村君もここなら話せな いことを気にする必要はないんじゃないか? みんなで手話を練習して、せめて部員たちの間で手話で会話できるようになったらいいんじゃないか?どうだ?」


ここの先生たちは本当に親切だと思う。それはありがたいことだが、親切すぎて逆に断りづらく困ることもある。「どうだ?」と聞かれても…優希は大して意味のない質問をしてしまった。


『誰が創ったクラブですか?』


すると、先生はニコッと笑顔になって身を乗り出してきた。


「実はな、すごい有名人が創ったんだぞ。本村君、島田愛梨。て知ってるかい?その子が創ったんだ」


優希は驚いた。まさか、本当に島田愛梨がここにいるなんて、先生は驚いた優希の表情をただ有名人が同じ学校にいる驚きとして捉えたのだろう。自慢気に話を続けた。


「去年の夏休み明けに越して来たんだよ。うちの学校は変な記者とかが来ても追い払えるように守衛を増やした」


『そうなんですね、俺、手話部に入りたいです』


「おお!そうか。興味を持ってくれて良かった。実は同じクラスの秋元浩君も入部してるんだ。何でももともと手話自体に興味があったのと、クラスに本村君がいたから手話ができれば話せると思ったらしい」


『俺、手話はできませんよ』


「教えてもらえばいいだろう。それもコミュニケーションのうちだよ」


そう言って先生は部室へ案内してくれた。


「おい!島田さん。新しい入部希望者がいるんだ。声が出ないんだが、よろしくやってくれ」


呼ばれて顔を出した島田愛梨は最後に会った夏休み前より一段と可愛く…というより綺麗な顔になっていた。


「あれ、優希君?久しぶりだね!東京来たの?あ、もしかして役者になること両親が許してくれたの?」


一度に沢山質問されて困っていると先生が助け船を出してくれた。


「まあまあ、とりあえず中でゆっくり話さないか」


そう言って部室の中へ押される。


「こちらは一年生の本村優希君。六年の三学期に東京に引っ越してきたから小学校が同じだった子はいないと思っていたが…」


先生がそう言ったところで、


「優希君とは小学校六年生の夏休み前まで同じ学校でした」


と、愛梨が答えた。


「そうだったんだな」


先生が納得の顔をしていると、秋元がまだ愛梨が知らないことを言った。


「じゃあ、島田さんは本村君が声出ないの知ってるんだ」


愛梨は驚いて優希を見た。


『知らないよ。声出なくなったの島田が引っ越した後だから』


愛梨はさらに驚いた顔をしたが、声のことに関してそれ以上何も聞いてこなかった。


「じゃあ、先生は職員室戻るから。仲良くやれよ」


そう言って先生は戻っていった。とり残された僕は何だか気まずくなってしまった。


「ねぇ、とりあえず自己紹介しない?私、副部長やってる二年の山本舞。で、こっちが…」


と、舞が一人を引っ張り自分の近くに寄せた。すると同じ顔がもう一人。


「同じく二年の山本舞美です。記録係やってます。舞とは双子なの」


「可愛い系の方が舞先輩で、美人係の方が舞美先輩ね」


愛梨が説明してくれたが明日にでもなれば優希にはどっちがどっちか分からなくなるだろう。


「俺は同じクラスだから知ってるよな?秋元浩だ。よろしく、本村と話してみたくて手話部入ったんだ」


『ありがとう。でも俺、手話できないよ』


「えっ、そうなの!まぁだったら一緒に勉強しょ!」


 それから、優希が学校に行く目的は勉強で はなく手話部になった。優希も他の部員もどんどん上達し、ある程度の日常会話ができるようになった。同じクラスの秋元とは教室でも会話でるようになり、他のクラスメイトは二人の様子を気にしているようだった。しかし、誰も優希に話しかけることはしなかった。 それでも優希の学校生活は楽しくなり、太子富夢…朝陽のことなんて忘れかけていた。いや、忘れたかったのかもしれない。


 そんなある日、太子と富夢からメールが届いた。朝陽の一周忌を知らせてくれた。朝陽の家で行われるようだった。しかし、優希には行く勇気がない。結局、優希は行かなかった。太子と富夢もその後連絡はなかった。


 優希は久しぶりに十三年前の中学一年生の頃を思い出していた。社会人になり今は一人暮らし。時間が解決してくれる…というのはあながち嘘じゃなかったのか。優希はいつの間にか声を出せるようになっていた。本当にいつの間にか。そして、いつの間にか愛梨が近くにいた。大事な人になっていた。今日は 十四年振りに朝陽に会いに行く。図々しいが今更ながら許しを乞うために。


 朝陽の墓前に供える花を抱え、緩やかな坂を登る。登り切ると二つの影が見えた。じっと見ていると二人とも振り返った。太子と豊夢だ。二人に会うのも十四年振りだ。


「久しぶり」と太子が手を挙げる。


「変わらないな」と豊夢。


優希は何を言えばいいのか分からない。普通に挨拶していいのか、謝罪をすればいいのか。何も言わない優希を二人はしばらく黙って見ていた。が、やがて太子が笑って言った。


「変わらないな」


そうだ。富夢もこう言った。優希には二人が小学生に見えた。あの頃に戻った。


「久しぶり。お前らも変わらないな」


優希はそう声をかけた。


「俺、結婚するんだ。島田愛梨と。今更ながら許してもらいに来た。朝陽、許してくれるかな」


「怒ってなかっただろ。朝陽は。遺書にもそう書いてあった」


と豊夢。


「僕たちもあの頃は子どもだった。誰のせいでもないのに優希を許せなかった。ごめんな」


と太子。二人は結婚も祝ってくれた。



 優希は会社の休憩室でテレビを見ていた。


『昨日、午前十時頃、駄菓子屋を営む西崎沙羅璃容疑者を違法薬物製造販売の容疑で逮捕しました。「言霊」という名前で販売していたキャンディー。薬物の効能は未だ解明されていませんが、西崎容疑者自らが摂取しており、不審な動きをしていたところ警察に職務質問されました。その後、尿検査を行ったところ薬物反応があったということです……』


 優希はテレビの中からこちらをにらみつける西崎沙羅璃の顔を懐かしく思った。


プルルルル…


「はい、本村です」


優希は電話を聞いて家を飛び出した。病院に着くと愛梨がベッドの上で小さな何かを抱えている。


「間に合わなかった」


「ううん、すごく良いタイミング!ほら」


窓の外には朝陽が昇っていた。


「朝陽。良い名前でしょ?」


愛梨は朝陽のことを覚えてないんだろう。


「生まれて、来てくれたんだな」


優希に幼馴染みの顔を思い浮かべた。

ありがとうございます。

連載のつもりないのに、連載設定にしてしまっていました。変更の仕方がわかりませんのでそのままです。続きは出ません。

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