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罰ゲームで黒髪清楚な高嶺の花に告白した僕は、百合だったカノジョに女装させられて秘密の関係になった。  作者: きたみ詩亜


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㊴ 行為の露見。自責の念。『あたしも責任感じてるのよ……』

 月曜日。

 教室に入ると、和奏が凛に話しかけているのが見えた。しかし、凛はそれをすべて無視。

 机に問題集とノートを広げ、黙々と問題を解き続けていた。

 事前に和奏からレインで凛の様子は聞いていたものの、実際に目の当たりにすると、さらに気が重くなる。


 廊下の隅に移動した僕たち。

 和奏の目の周りは、昨夜眠れなかったのか、クマができている。


「……あのあと、凛に何度もレイン送ったのだけど、既読すら付かなくて……、

 最近、あなたとのデートに夢中で凛のこと蔑ろにしちゃってたし、

 あたしたちの関係を曖昧にし続けるのも良くないかと思って、昨日はキツく言い過ぎちゃった……、

 もう、どうしたらいいの……??」

「……大丈夫、僕がなんとかするから……」


 そんな当てにならない発言でその場を濁すしかできない自分に、ほとほと嫌気がさす。


 教室へと戻る途中、和奏が別の女子から声を掛けられてしまったため、僕ひとりで戻る。


「優、大丈夫か……?」


 元気のない僕に、航汰が心配そうに声を掛けてきた。


「……大丈夫だよ。

 というか、航汰も顔、腫れてない……?」


 彼の頬は赤くなっており、痛々しそうだった。


「ちょっと、さっき廊下で転んでな……。済まない」

「航汰が謝ることじゃないと思うけど……」

「……まあ、いいんだよ。またあとでな」


 航汰と別れ、教室前まで戻ってくる。

 すると、扉の前に、クラス委員長の、おんおんーーこと、恩田麻音がいた。

 僕に気付くと、胸のあたりで組んでいた腕をおろす。表情が険しい。


「殿村くん、ちょっといい?」

「……うん」

「この間買ったプレゼント、クリスマスにはまだ早いけど、もう相手に渡した?」

「わ、渡した……」

「やっぱりね……。

 あなた、その相手と、なにかあったわよね」


(——ドキリ)


「……だったら、なに?」

「……凛が、和奏に対して怒ってる原因よ。

 あなた、和奏にプレゼントあげて、

 友達からもらったコンドームで彼女とエッチまでしたんじゃない? それが凛にバレたとか」 


 勘が良すぎる恩田。

 流石にもう、言い逃れできない……。


「う、うーー……。ごめん、そうだよ……」

「やっぱり和奏相手だったのね……。

 ——殿村くん、結構前から和奏と付き合ってたんでしょう?」

「付き合い始めたのは、2ヶ月くらい前からかな……。和奏から口止めされてたんだ……。

 エッチ自体は今回がはじめてじゃなくて、もう何回かシてるけどね……」

「そうだったの……。

 あたしのほうこそ、今まで、あなたたちのこと、いろいろ邪魔しちゃって、ごめんなさい。

 凛のことを考えるあまり、あなたたちのことを蔑ろにしちゃった。ひどいクラス委員長よね……」

「いや、いいんだよ……。それに、プレゼント選びに付き合ってくれた時に恩田からもらったアドバイスのおかげで、和奏を傷付けなくて済んだんだ……。

 本当にありがとう……」

「そうなの……? なら良かったわ……。

 実は、あたしも、あなたに言えないような酷いこと、いろいろしちゃってるから、ちょっと心苦しくてね……。

 ……それで本題なのだけど、今回の凛の件。

 プレゼント選びに付き合った手前、あたしも責任感じてるのよ……」


 メガネの奥。恩田のまなざしに翳りが差す。

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