㊲ 和奏の決意。震える手のひら。『今日アタシ、大丈夫な日だから…………』
◆◇◆◇
ホテルの個室。
部屋へと入った僕たちは、もどかしくもコートを脱ぎ、制服のスカートへと穿き替える。
ダブルベッドの上。
ふたり向きあい、キス。
和奏が、僕のスカートをめくりあげる。白いショーツが露わになる。
和奏が僕のショーツに手を掛け、そのまま一気に下ろす。
僕のほうも、和奏の制服に手を掛け、上から脱がしていく。僕が着ているのと同じ型のブラウスにスカート、下着類をすべて脱がす。
あっという間に、生まれたままの姿になる和奏。
「……あなたのくれたネックレスだけ、つけててイイ……?」
和奏の首にかかるネックレス。裸の胸で光る。
僕のあげた桜貝のネックレスが掛かり煌めいている。
和奏がこれからの準備をするように、ヘアゴムで長い黒髪を後ろで縛った。
「……結ぶんだ?」
「長くて邪魔になっちゃうから……」
僕は、ゴムを取り出そうと手を伸ばす。
——しかし、和奏の手が、ゴムに伸ばした僕の手を止めた。
「え……。どうしたの……?」
(もしかしてエッチするの、急にイヤになった……??)
和奏が僕の手を握る。
裸の大きな胸、心臓の上へと僕の手のひらを押し当てる。
(ドクッドクッドクッドクッ…………!)
——彼女の熱い体温。激しい胸の鼓動。
僕の手に伝わる、ジェットコースターのように急加速する彼女の心拍音…………。
「…………ねぇ、優…………。
今日アタシ、大丈夫な日だから…………、
そのまま、シていいよ…………?」
(えっ!?)
——言われたことが一瞬呑み込めなかった。
「…………優とクリスマスデートの相談した時、大丈夫な日をアプリで確認して、今日デートする、って決めたの…………!
生理痛もあるから、ピルは毎日飲んでたし、
あとでちゃんとアフター用のも飲む……!
だから…………っ、
………優のために、あたし、がんばるって、
決めたから……ッ!」
和奏の声が震えている。
しかし、その目には、自らを鼓舞する強い決意が宿っていた。
(ほんとうにいいのだろうか……??)
——しかし、ほんの一瞬。和奏の目にチラリと見えたモノ。
先日、クリスマスデートを決めた日に感じた揺らぎ。
そして、1年前のグループワークの時にも見た泣き出しそうな表情。
彼女の手のひらから、わずかな震えが伝わる。
『——あなた、優しそうだから、
よかれと思ってなにも考えずに
相手の話に流されちゃうかもしれない。
……だからね、そこは、
あなたがきちんと考えて、
相手に向き合わなきゃいけないの。』
——ふと脳裏に浮かぶ、クリスマスプレゼント選びに付き合ってもらった時に言われた、恩田の言葉。
「ね、ねぇ……、優、あたしと、ナマでしたくないの……?」
震える和奏の言葉。
僕は彼女の、その言葉に————、
◆◇◆◇
「アッ、アーッッ! ゆ、優、イッ、イッちゃうぅ〜〜〜〜ッッ!!」
目の前のカノジョがケモノのような喘ぎ声をあげている。
——僕のアソコには、しっかりとゴムが装着されている。
正直、彼女の言葉に甘えて、ナマでヤりたかった気持ちは当然ある。
——しかし、今は、和奏の、僕への想いだけで充分だ。
僕はひたすら腰を振り続ける。
結合部は僕の穿いたスカートで見えない。和奏の大きな胸が腰振りに合わせて揺れまくる。首元のネックレスが跳ねる。和奏が嬌声をあげ、ソレを聞いてさらに固く強く勃起した。
「あっあっあっ、ダ、ダメ、も、もう、ホントに、イッちゃう……っっ!」
「はっ、はぁっ……! ぼ、僕も……、イッ、イクッッ!!」
瞬間、頭が真っ白になり、和奏のナカでハジけた。
「……いっぱい出たね」
和奏が、肩でせいぜい息をするたび胸が揺れる。
「……でも、優、かえって期待だけ持たせちゃったわよね……? あたしのためにごめんなさいね……」
「……いや、今は本当に、和奏が僕のために頑張ろうとしてくれた想いだけで満足だよ。
それに、和奏が僕のためにすごく無理をしてるのなら、中出しして気持ちよくなっても、自分のこと、ぶん殴ってたかもしれない。
僕は和奏のこと、本当の意味でタイセツにしたいから——!」
恩田のくれた言葉のおかげで、一歩のところを踏みとどまれた……。彼女には、感謝してもしきれないだろう……。
「優……! ありがとう……!」
感極まった和奏が、裸の大きな胸で抱きしめてくる。
——みるみるうちに、ムクムクとアソコが立ち上がる。
「まだまだイケそうね……?」
クスリと微笑む和奏。
今度は和奏が僕の上に跨り、騎乗位。首から下がったネックレスが、首元で光った。大きな乳房が揺れる。
——僕たちふたりのクリスマス。
お互いを味わい尽くすように、僕たちは、第2回戦をはじめた……。
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