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罰ゲームで黒髪清楚な高嶺の花に告白した僕は、百合だったカノジョに女装させられて秘密の関係になった。  作者: きたみ詩亜


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㉗ 彼女との事後。そして、告白の裏側。『なんだか、かっこよくていいな、って……』

 しばらくふたり、ベッドで横になりながら、エッチ後の余韻をゆっくりと楽しむ。


 ——しかし、僕は、彼女に伝えていなかった、ある『ヒミツ』を吐き出したくなっていた。


「……僕、和奏に謝らなきゃいけないことがあるんだ」

「なにを……?」


 和奏がきょとんとした顔をする。


「和奏に告白したのは、実は罰ゲームがきっかけだったんだ……」


 僕は告白に至った経緯を正直に話した。


「——そう。分かったわ」

「それだけ……? 怒らないの……?」

「これまで、あたしに告白してきた連中は、前にも言ったとおり、カラダ目的か、または自惚れ、向こう見ず、または、それこそ罰ゲームで告白してくる人ばかりだったしね」

「うっ……」

「……でもね、実はあたし、去年から優のこと、気にはなっていたのよ。

 だからあなたから呼び出しがあった時も行ってみた」

「え……?」


「去年、あたしたち、グループワークで同じチームになったじゃない?

 その終盤、あたしがチームの代表で発表することになった時、クラスのみんなから注目されて、急に緊張しちゃったの。

 手が震えて、今にも泣き出しそうになっていたあたしに、優だけが気付いてくれた……。


『なんか、僕、突然発表したくなっちゃった~、

 亜桜さん代わってくれる?』


 ……なんて、ふざけた小芝居みたいなことを言って……。


 その頃のあたしは、カラダ目的で告白してくる男子にほとほと嫌気が差してて、

 男の子なんてキライだ! って思ってたから、

『発表したいなら、勝手にすればいいんじゃないかしら……?』なんて、あなたに答えちゃって……。

 でも、ほんとうは内心、飛び上がりたいくらい嬉しかった……、

 なにより、優の、あたしを助けたいって気持ちがひしひし伝わってきてね……。


 発表してる間も、普段のふわっとした感じの優と違って、堂々としてて、なんだか、かっこよくていいな、って……。

 そういうあなたの、気取らない、自然なかっこよさがが好ましいなって感じてたの……、


 でも、1年前のあたしは、男の子に恋するなんて思ってなかったから、そこで気持ちにフタをした。

 だからあなたからの告白も最初は断ってしまったのね……。

 でもほんとは、グループワークの時点で、すでにあなたに惹かれてたわけよ。


 それに、この前のデートであたしが襲われそうになったときも、後先考えずに助けに来てくれたでしょう……? 

 かわいらしく見えるけど、いざという時は男らしくて……。

 何より優は、アレもすっごく大きいし、

 ……エッチのほうも激しいしね」


 和奏がクスリと笑う。


 僕としては、和奏がその時のことを覚えてくれていたことにびっしりし、また、感動してしまった。


「……実は、僕が和奏に告白したのも、似たような理由があったからなんだ」

「どういうこと……?」

「そのグループワークの時、和奏だって、資料集めに困ってる人や、期限に間に合わそうな人を助けてあげてたでしょ? 男女関係なくさ。

 そういうのもあったから、みんなが和奏に発表してほしいと思ったわけだし。

 前にも話したとおり、和奏のこと、いい人だな、って思ってたんだよ?


 いざ、罰ゲームで告白するってなった時も、どうせなら、ほんとうに、す、好きな人に、って……」


「……ゆ、優……っ!」


 和奏が僕の体をぎゅっと抱きしめる。


「……そうだわ。今度、男の子の格好のままデートしてみる? 知り合いに見つかりたくないから、遠くになっちゃうけど……」

「……女装しなくていいの?」

「ええ。今回の一件で身に沁みたし……。ずっと優には我慢させちゃってたからね……、」


 僕たちはそのあともベッドの上でおたがいあられもない姿をさらしたまま、他愛ないおしゃべりに耽った。 


◆◇◆◇


 ——いつの間にか眠ってしまい、母親からの連絡にも気付かなかった僕は、朝帰りしてこっぴどく叱られた。


 ……でも、僕の心は、

『ついに和奏とひとつになれたんだ!』と、その喜びでいっぱいだった。

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