#1 久しぶりの下界
初日にあの量のプロローグだけでは少ないと感じたので追加投稿したかったんですが!!!……忘れてましたすみませんでした!!!!
「ふう。下界に行くのはいつぶりだろうか?」
前回の仕事が…一年以上は下界に行っていなかったな。
まあそっちのほうがいいんだけど。
普段からずっと天界で仕事ばっかやってたから、一度体を下界の環境に慣らすところからだな。
「じゃあ、キー・ディ・ソル・スパジオ・ラレンタンドルーム」
空間上級魔法『ラレンタンドルーム』 下界に近いが、時間が経てば経つほど空間内での時間が遅くなっていく約1万m³ほどの空間を作り出す。
「まあ魔法はとりあえず大丈夫として、走ったり体がある程度動かせるか確認するか。」
~1時間後~
「まあこれくらいで大丈夫か。わざわざラレンタンドルームを使うまでもなかったかもな。」
さて、そろそろ下界に行くとするか。今の下界は……ちょうど夜明けだな。
下界に降りたことが人々に気づかれないように、封印から少し離れた森へ降りるか。
「おお、さっきも思ったがこの体も懐かしいな。」
下界に初めて降りるときに作った体、思った以上に大変だったんだよな……
別に色にこだわりなどはなかったから、まさに黒髪黒目、肌は白色とモノクロな感じにしたが、こだわれるところをとことんこだわっていったら、いつの間にか1時間は経っていた……
おっと、そんなことはさておき、まずこれからの行き先をチェックしておこう。
確か封印の場所は……こっちだな。やるこど自体は簡単なことだが、
大事にならないよう、速やかに誰にも気づかれることなく行動しなくては。
【ソルイの町】
「こんにちは!」
「ああ、こんにちは。身分を証明できるものはあるか?」
「ギルドカードがあります。どうぞ。」
このギルドカードは仕事用に教会の上層部に作らせた偽装カードだ。
一応全ギルドに籍を置いており、正体を明かせばいつでもギルドマスターと同じ権限が使えるようになっている。まあこれも普段から仕事をいっぱいしている天使の特権のようなものだ。
「……OKです。モートさん、ソルイの町へようこそ!」
さて、この町は封印がある首都の隣に位置している町だな。
もう分かっていたことだが、降りるのはうまくいったようだ。
今がちょうど昼頃だから、森を抜けるのに少してこずったか……
今日は予定を変更してご飯を食べてここで一泊することにしよう。
天使だからといっても、この下界用の体を維持するためには食事が必要だからな。さて、この町で好評な定食屋は……
~1時間後~
あの定食屋は素晴らしかった。
まさかあそこまでジューシーで肉厚な肉料理の定食が、たったの400ノツとは……
僕が今回の仕事で経費として使える金額は100000ノツ。
一応前の仕事の報酬などから自腹で払うこともできるけど、出来る限り経費を温存しておきたい。
まあそのためには少し冒険者ギルドなどで稼ぐ必要があるけど、
魔物を倒せばいいとかいう簡単な依頼をいくつか受けておけばいい。
「さて、装備も少し買っておくか。」
武具などは全てあるが、ポーションなどの薬は劣化が早いからな。
道具は流石に現地調達になる。
さて、ここが薬屋か……
「こんにちは。回復ポーションと魔力ポーション、それぞれ10個ずつ頼めるか?」
「分かりました。回復ポーションが1個750ノツ、魔力ポーションが1個600ノツで合計13500ノツになります。」
……?思ったより安いな。ここの薬屋は良心的なのか?
まあ品質が悪くなければいい。最悪時間と労力が半端じゃないが自分で作ればいいしな。
「分かった。じゃあこれで。」
「ありがとうございました!」
追加のくせに文字数が少ないって?
なんか書いてたら思ったより少なくなっちゃったんですすみません……
ちなみに1ノツは1円くらいの換算となっています。
400円でしっかりとした肉料理つき定食…普通に物価おかしくない???