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ヒューマンズエフェクト  作者: 紅い烏
生誕、カサブランカ
9/18

有能 of 有能

「計画性皆無な貴方の為に、3人ほど人員を調達しました。」


あれから三日後、俗にいうジト目で俺を睨みながらグラスが告げる。


やっぱコイツ超優秀。


「入りなさい」


彼女が手をパンパン、と叩くとドアから3人の女性が入ってきた。


「よろしくおねがいしまーす!」

「よろしく。」

「……よろしく」


うん、三者三様な反応だ。


「しかしだ、どこから聞いたものか… 」


「彼女達は非合法の人攫い団体から攫ってきた子たちよ」


「うーん、エコで良いね… ん?」


聞き流しそうになったが、今とんでもない発言が飛び出したのに気付いた。


「いやちょっと待った、「非合法の」ってことはこの世界合法の人攫いも居るってこと!?」


「滅多に居ないから気にしなくていいわ」


どうやら説明が面倒らしい。なら深くは聞くまい。


「しかし普段メイドとして働いてるのに、いつそんなところに行ったんだ?」


「貴方が前に言ってたじゃない。「影に潜って移動出来たら便利だな」って。あれ試してみたのよ」


やっぱり便利だな影の魔術。俺もそっちが良かったわ。


「で、その人攫いから頂いた人の中で私に付いてきてくれるといった3人を連れてきたって訳よ」


「ふーん、名前は?」


「はい!自分はアルタイルっす!!」

「…ベガ。」

「チッ… デネブだ」


なんだこの凸凹コンビは…


「何?グラスが付けたの?星から取るなんてオシャレじゃん!」


「星?私はおとぎ話の三英傑から頂いただけだけど?」


うーん、世界観ギャップ!


なんて考えてるところに、グラスから耳打ちされる。


「彼女達は私が諜報活動の練習も兼ねて素性を調べてあるわ。それに私に心酔してくれているから裏切られる心配もないから安心して?」


「お前ほんと、優秀だよなぁ…」




「これからよろしくおねがいします、ゼロさん!」


アルタイルは元気がいいな。元気過ぎて暴走するパターンだけ心配だが、そこまでじゃないのも良い。


「……よろしく。」


クールというか無口というか、そんな子はベガか。どう接すればいいか分からないな、とっかかりがあればいいんだけど。


で、現状一番問題なのは。


「何見てんだテメェ!言っておくが私が使えるのはグラシリア様だけだからな!男であるテメェの指示どころか意見なんて絶対聞かねぇから覚悟しておけよ!!」


口が悪すぎるデネブ。多分男性不信もあるんだろうが、それにしたって過ぎる。グラスの話は聞いてくれるみたいだからまだ全然マシではあるんだけど。


しかし面白いくらい個性的な3人が集まったものだ。これから大変だぞ…





「今日は顔合わせだからから以上で解散よ。後で行くけどアジトで待ってなさい。」


「「「はい!」」」


三人が元気よく挨拶した後、まるで忍者かの様に散っていった。


「…アジトなんてあるんだね」


「非合法な組織を潰してまるっと頂いたのよ。エコでしょ?」


確かに、家にはこれ以上置いて置けないし丁度いいか。


「3人も結構鍛えてるみたいだし、お前のおかげで世界が救われそうだよ…」


「そこに関しては私を鍛えてくれた貴方のおかげよ?気が向いたらでいいからあの子たちの手合わせにも突き合ってあげてね」


「もうこれ、俺が居なくてもいいんじゃねぇかな?」


なんて弱音を吐いた途端、グラスがじっとこっちを見つめてくる。


そして、


「確かに彼女達は私に心酔して動いてくれているわ。でもね…」




「私は貴方の為だけに動いてるの。あの時、地獄に手を差し伸べ、受け入れてくれた貴方の為だけに。」


「貴方の為だったらなんでもするわ。だからもっと私を頼ってくれてもいいのよ?」



「は、はい。」


ちょっとイケメン過ぎて直視できないかもしれない。







「で、話は変わるけど貴方そろそろ入学の準備とかしなくていいのかしら?」


「あと2年後だろ?しかも準備って、そんなにすることあるの?」


ハァ、と露骨な溜息をつかれた。さっきと雰囲気変わりすぎじゃない?


「私たちの目的は?」

「世界を救う事。」


「前回決めた方針として貴方のするべきことは?」

「出来る限り名声を高めて自分の発言を通しやすくすることです。」


「であれば通うべき学校は?」

「できるだけランクの高い学校、姐さん達が通ってる王都の学園が理想です。」


「ちなみに入学の男女比が3:7なのは知ってる?」

「初めて知りました…」


あっこれ怒られるルート入ったな…


「ちなみに聞いておくけど、女性の方が優遇されている理由は分かる?」


「それは調べた。魔力の扱いが男に比べて上手いからだ」


魔力至上主義のこの世界において量も大事だが扱いの上手さは特に重要な部分だ。


女性は男性に比べて圧倒的に扱いが上手い、というデータがあるらしい。


「だから学園側としては出来る限り女性に入学して欲しい、男性は有能であれば入れる。と言うのがスタンスなのだけど…」


「もしかしてこのままいくと俺、入れない説ある?」


「流石に貴方ほどの実力者が入れないことはないだろうけど、危機感は持って欲しいわ。それに…」


「それに?」




「一番の問題はご両親の説得、じゃないかしら?」

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