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オルフェウス

作者: 辻原僚

――詩人オルフェウスに捧げる。


その端から端までの死を凝視()られつつ女人(エウリュディケ)、魂をもつひと



春の夜の竪琴の音はいっせいに火魂をほどいてはどこへいく


                             

広広とあなたの口は呼吸して顔から子でも産むかのような



愛をうたう?(できるものなら)青銅のベルの冷たい朝がくるまで



冥府への道を知ること羨ましくなだらかに、なだらかに現身



地上から付いて来たのか舟底に昏く溢れる臭気の水は



夕がらすの声も届かず霧めいて亡者独りの影のしずけさ



分け入ろうと、引き返そうと、あなたから望まれなさい木立の丘で



それでも詩は救いになるか? 眠れない冥府の王の自我の減衰



残るのは風景だろう。素はだかの声をかそかに吸うヒヤシンス



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公式企画「俳人・歌人になろう!2023」参加作品です。




▼小説家になろう 公式企画サイト


https://syosetu.com/event/haikutanka2023/


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