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【改稿前】Fallen Heaven  作者: 甘宮るい
序章 transplanted affection 
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序章/0話 『????』






 身体中に(とげ)が刺さり、視界が日に日に狭まっていく。

 身動きが完全に取れなくなってからもう何日経ったかな。

 この(けが)れてしまった土地は、きっと本当にこうすることでしか治められなかった。


「でも、自業自得かな」


 いつか君がここまで助けに来てくれる瞬間を待って、(まぶた)を下ろす。


「っん」


 痛みに声が漏れた。

 あぁ、本当に厄介だなぁ。棘が瞼の皮膚にゆっくりと刺さっていく。

 そのうち、目に突き刺さるのかな。

 もし君がいつか私を助けてくれても私は君だけは幸せにできない。

 でもきっとグリーズは結局、あの人を私の救出へ向かうように差し向けるのかな。


「こんなところに来るまでに」


 私への未練なんて断ち切ってね。


 ここへは来なくていいように。二度と傷つかなくていいように。

 心が守れるように。





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