第8.5話 戦国時代の結婚と家について
大田勇介と藤田吉郎の対話コーナーの第9弾です。
今回は、戦国時代の結婚と家についてです。
当時と今では結婚事情や家の考え方が全然違います。
第9話を見る前にぜひご一読ください。
ナレーション
さぁ、始まりました!親友ふたりによる、夢のひととき。今回のお題は・・・「戦国時代の結婚と家について」です!!では、おふたり、お願いします。
藤田吉郎
第9話で織田信長が結婚してたけど・・・あれって、お互い1回も出会ってないよな!?
大田勇介
うん。結婚式の時に「初めまして!」のパターンやな。
ヨシロー
何でやねん!?顔も知らん相手との結婚なんか、考えられへんやろ!
マタスケ
こういうのを「政略結婚」って言って、当時のある程度の身分以上の家ではこれが普通やったんや。
ヨシロー
けど、ムリやり夫婦にさせられて、うまくいくはずないやろ?
マタスケ
恋愛結婚じゃないから、最後まで気の合わん夫婦は結構いたやろな。すべてがそうとも限らんけどさ。
ヨシロー
なんでこんな結婚ばっかりになるんや?
マタスケ
現代は個人の気持ちが大事にされるけど、当時の結婚は家と家同士の結びつきを強くするためにするもんやったからやな。
ヨシロー
個人より家が大事なんか・・・。
マタスケ
そうや。現代に置き換えたら、「戦国時代の家=家族経営の会社」って考え方が近いかも。個人の自由を犠牲にしてでも、会社を守り抜いて次の世代につなげることが最優先、みたいな。現代はそこまで極端な意識はあまりないと思うけどな。
ヨシロー
しかし、気が合えへん夫婦はずっと不幸やな。
マタスケ
一応、身分の高い男性は「正夫人(正室)」の他に「側室」と言われる複数の妻を迎えることができた。正夫人とは気が合わんかっても、第2夫人とは仲睦まじい、みたいなケースはあったやろうな。
ヨシロー
じゃあ、女は?
マタスケ
女性は複数の男性と同時に結婚することはできんかった。
ヨシロー
えらい不公平な話やないか!!
マタスケ
そうやな。でも、つい最近まで女性の立場は今よりはるかに弱かった。戦国時代も例外やなかったってことや。そういう意味では、今は幸せな時代やな。
ヨシロー
前に女の人が主人公の大河ドラマを見たぞ!?あれはウソやったんか?
マタスケ
ウソではないけど、色んな人のエピソードを入れ込んで、架空の話をかなり作ってるとこはあるな。でも、逸話の少ない人を主人公にして、みんなに見てもらえる作品を作るって相当難しいで!プロの作家さんや脚本家さんらがいかに凄いかってよくわかる作品ではあるよな。
ヨシロー
結局、主人公級に活躍した女の人はおらんかったんか。
マタスケ
織田信長や豊臣秀吉級となるといないな・・・。今作に関係するところやと、今川義元の母・寿桂尼という人は子や孫を助けて活躍してる。別に能力の問題じゃなく、単に機会が与えられなかったって話なんやろうな。
ヨシロー
よくわかったわ。戦国時代は女の人の地位が弱くて、個人の自由も弱い。結婚もなかなか自由にできんかった、と。
マタスケ
そう。現代の結婚は両人のマッチング、戦国の結婚は両家のマッチングってことや!
ヨシロー
お、うまいやんけ!!
ナレーション
お後がよろしいようで。
今年の大河ドラマ『麒麟がくる』で再び帰蝶さんが出てこられるようになりましたね。
川口春奈さんの帰蝶さんはとても華やかなので、筆者は復活を素直に喜んでおります。
今年は色々な出来事のために異例づくめだそうで、我々が見えない所で演者さんやスタッフさんはかなり苦労されてるんやろなぁと思いながら毎週視聴しています。
刺激をもらいながら、筆者もこの物語を最後まで紡いでいきたいと思います。