第60.5話 織田家の急拡大ってどうなん?
※ 本編にはあまり関係ないですので、興味がある方のみお読みください。
大田勇介と藤田吉郎の対話コーナーの第61弾です。
今回のテーマは、織田家の急拡大ってどうなん?です。
今作は急成長する織田家が内部に少なからず問題を抱えていたとの考えで描いていますが、そのことについての考察です。
ナレーション
さぁ、始まりました!親友ふたりによる、夢のひととき。今回のお題は・・・「織田家の急拡大ってどうなん?」です!!では、おふたり、お願いします。
藤田吉郎
今作で織田家のこと、ブラック企業とか自転車操業とか散々書いてるけど、ホンマか?大丈夫なんか、コレ!?
大田勇介
数多の戦国大名のなかで、織田家ほど急激に拡大した大名家はなかなか見当たらん。そして、家臣の入れ替わりもまた、恐ろしいほど激しい。当然、内部に大きな問題を抱えてたはずやというのが、筆者の考えやな。
ヨシロー
ほんで、金欠で、頼りにできる兵隊は一部だけ、スタッフのやり繰りも綱渡りみたいやったって言うんか?何か証拠はあんの!?
マタスケ
いや、あくまで筆者の妄説や。そもそも、織田家の内政に関する資料ってのは、意外に少ない。行政の実態とか軍隊の実態とか、実際のところはよくわかってないところも多い。
ヨシロー
他の古臭い大名家より実力主義で、メッチャ最新の組織やから強かったとか聞いたことあるで?
マタスケ
何となく織田家は戦国大名のなかで一番進んでる組織やったから強かった、みたいなイメージがあるけど、イメージ先行の部分がけっこうあるように思う。信長の革新的政策として語られる楽市楽座や関所の撤廃にしても、別に信長の発明ではなく、他の大名家で行われていたものを導入してるし。
ヨシロー
けど、軍隊は他よりも強かったんやろ?他よりも進んだ軍隊やったからちゃうん!?
マタスケ
軍隊組織にしても、関東の北条家なんかが軍役帳を作成して組織的に編成してるのに対して、織田家ではそのような資料が発見されてない。信長の死後にどっかにいってしもた可能性はあるけど、そもそも作られてない可能性がぬぐえない。
ヨシロー
それやと・・・織田家って何で強かったんや?
マタスケ
月並みな話になるけど、カリスマ性があって、超現実主義のリーダー・信長の存在が大きいってことやな。信長は戦争に強く、戦争を遂行するために必要なカネの必要性についても熟知していた。彼はカネを集めるために経済的に重要な地を押さえ、そのために戦争をし、常に拡大主義をとって強大な織田家を作り上げた。
ヨシロー
信長のおかげってこと?
マタスケ
突き詰めたら、そうなる。信長の要求に応えられた部下はどんどん昇進し、身を粉にして働いて、さらなる織田家の拡大につながった。
ヨシロー
なるほど、実力主義ってことか。
マタスケ
その反動として、織田家臣団は常に極度の緊張にさらされ、ピリピリした雰囲気に包まれていたと思われる。異常な行動力の持ち主である主君に必死に食らいつき、殺人的な仕事量をこなし、常時結果を出し続けなければならないんやから。
ヨシロー
フツーのヤツは勤まらんな。ジッとしてたら、死んでまうんか?ってくらい異常に働かなアカンってことやろ?闇深すぎやわ。
マタスケ
まるで、泳ぎ続けな死んでしまう、サメみたいな話や。要求に応え続けて働き続ける部下たちは、どっかランナーズハイみたいな感じになってたんかもな。
ヨシロー
それやと、夢からサメたとき、メッチャ大変やな。
ナレーション
お後がよろしいようで。




