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第57.5話 三好家って何者なん?

※ 本編にはあまり関係ないですので、興味がある方のみお読みください。


大田勇介マタスケ藤田吉郎ヨシローの対話コーナーの第58弾です。


今回のテーマは、三好家って何者なん?です。


信長の上洛作戦で敵となった三好家についての説明です。

ナレーション

 さぁ、始まりました!親友ふたりによる、夢のひととき。今回のお題は・・・「三好家って何者なん?」です!!では、おふたり、お願いします。


藤田吉郎ヨシロー

 信長の敵で、京都を支配してた連中やんな?何者って言われたら、それ以外はわからんわ。


大田勇介マタスケ

 三好家は阿波国、現在の徳島県で勢力を張ってた家で、管領・細川家の重臣にあたる。家臣と言っても清和源氏の一派、信濃源氏の小笠原家の分家やから、素性の怪しい信長の織田家とはずいぶん毛色が違う。


ヨシロー

 それが何で京都の支配者になったん?


マタスケ

 三好家の最盛期を築いたのは三好長慶という人なんやけど、あまりに三好の力が強くなったのを妬み恐れた主君の細川家からうとまれるようになり、ついに武力衝突に発展して勝ってしまったんや。


ヨシロー

 勝ってしまったってのが、何かたまたまな感じがあるな。


マタスケ

 実際、長慶という人は戦には強かったけど、積極的に将軍や管領を排除して自分がトップになろうとする意識があまり見られない。将軍らが近江に逃れている間は完全に三好家の天下やってんけど、結局は和解して将軍の帰京を認めてる。将軍らの存在を完全否定するつもりはなかったんやろな。


ヨシロー

 戦国って下剋上の世界やったんちゃうん?


マタスケ

 たしかにそう言われてるけど、明確に意識して下剋上した人間はそんなにいない。多くの人が上と争うことになったとき、既存の権威を尊重する意識とやらねばやられる現実のジレンマのなかで、結果的に下剋上をしてしまったのが実像やと思う。三好長慶もそのタイプやったんちゃうかな。


ヨシロー

 むしろ、下剋上ねらってやったって誰なん?やっぱ信長か?


マタスケ

 いや、信長は意外と保守的なところがあって、旧主君の斯波家にしても、足利将軍家にしても、かなり尊重してなるべく妥協の道を探ってる。こじれにこじれた後も、命は取らずに追放にとどめてる。ここでも「鳴かぬなら殺してしまえ」の人ではない。権威を否定して元の秩序を積極的に乱す人間としては、むしろ相模・武蔵を侵略しまくった北条早雲の方がより近い。


ヨシロー

 けっこうイメージと違うんやなぁ・・・。


マタスケ

 話を戻すと、長慶には三好実休、安宅冬康、十河一存という優秀で信頼できる3人の弟たちがいて、彼らと協力して勢力を拡大していった。兄弟だけでなく、後継者にした嫡男の義興も優秀だった。また、篠原長房ら譜代の重臣だけでなく、松永久秀・長頼兄弟、岩成友通ら氏素性も定かではない人物を登用するなど、大胆な人材活用も目立つ。


ヨシロー

 えらい強そうやん!


マタスケ

 うん。実際強かった。けど、長慶の晩年にはこれがガタガタになってまうんや。


ヨシロー

 何でなん?


マタスケ

 子供や兄弟らがみな早死にしたんや。長慶自身も43歳で亡くなり、大黒柱を失った政権は内部抗争を起こす。そのときに攻めてきたのが信長やったんや。


ヨシロー

 やっと本編に追いついたな。しかし、信長の運の良さはヤバイな。


マタスケ

 せやな。上手い具合に相手が勝手に倒れていくんやからな。逆に、三好家は運が悪いよな。せっかく苦労して築いた政権が()()()())と消えたわけやからな。


ヨシロー

 お、うまい!!


ナレーション

 お後がよろしいようで。

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