第54.5話 明智光秀って何者なん?
※ 本編にはあまり関係ないですので、興味がある方のみお読みください。
大田勇介と藤田吉郎の対話コーナーの第55弾です。
今回のテーマは、明智光秀って何者なん?です。
その前半生が謎に包まれている明智光秀についての考察と、今作における設定についての説明です。
ナレーション
さぁ、始まりました!親友ふたりによる、夢のひととき。今回のお題は・・・「明智光秀って何者なん?」です!!では、おふたり、お願いします。
藤田吉郎
第55話で出てきたやんな?有名人やけど、何者ってどういうこと?
大田勇介
明智光秀は織田信長に仕えてからの後半生はハッキリわかるんやけど、前半生は謎だらけやねん。
ヨシロー
どこで何してたかわからんってこと?
マタスケ
それどころか、親が誰で、どこで生まれたかについても、確実なことがわからん。
ヨシロー
マジで謎の人物やん!!
マタスケ
これまでは明智姓を名乗っていたことから、美濃国明智城の城主の子か甥とされ、斎藤道三の親族だったと見られていた。明智家が道三とともに没落した後、各地を流浪するなかでツテを得て将軍家に仕えたというのが、通説となっていた。
ヨシロー
話は通ってるやん!
マタスケ
たしかにね。けど、今作では筆者の妄説により、光秀は明智の一族ではあるが、将軍家に仕える家の出で、京都生まれの京都育ち、美濃とは直接関係ないって設定にしてる。
ヨシロー
それは何で?
マタスケ
明智家は美濃国の領主やけど、足利将軍家直属軍である幕府奉公衆の一員でもある。分家が将軍家に仕えてても不思議はない。
ヨシロー
それだけ?
マタスケ
史実で光秀と美濃国との接点がなさすぎるように思われるねん。信長に仕えて後の話になるけど、光秀が明智城だけでなく美濃国に関わった形跡がほとんど見当たらない。本当に美濃出身なら、何らかの関わりを持つはずなんよ。信長は基本的に旧領主を使い、安定した支配を目指すのが定石やった。光秀が美濃出身なら、旧領を与えて統治システムに組み込むはずやから。
ヨシロー
なるほどな。けど、証拠みたいなもんはあんの?
マタスケ
近年、光秀の子孫にあたる肥後熊本藩・細川家に関係する資料が所蔵されている永青文庫のなかに、光秀の前半生について書かれた新資料が見つかった。それによると、光秀は若いころから医術をおさめ、それを室町幕府の幕臣に伝授していたという。また、近江国高島郡田中城に籠城していたとの話も載せられていて、かなり早い時期から幕府や幕府のあった京都周辺で活動してた様子がうかがえる。つまり・・・元からそのあたりが出身母体やったんじゃないか、と。
ヨシロー
そういう発想か。
マタスケ
それだけじゃない。光秀は高い教養を身につけていて、後年は公家との関わりが深かった。また、幕臣との関係も深く、幕府滅亡後は細川藤孝をはじめとして旧幕臣たちを寄騎とした。ここに彼らとの親和性、同一性を見たわけや。
ヨシロー
で、これまでの説と全然違う明智光秀が出来上がったと。
マタスケ
そう。推理に推理を重ねてね。
ヨシロー
あぁ、明智だけに名推理ってか。
マタスケ
迷推理かもしれんけどな。
ナレーション
お後がよろしいようで。




