第52.5話 人質って何でとんの?
※ 本編にはあまり関係ないですので、興味がある方のみお読みください。
大田勇介と藤田吉郎の対話コーナーの第53弾です。
今回のテーマは、人質って何でとんの?です。
当時は人質をとったりとられたりが普通に行われていましたが、そのことについての説明です。
ナレーション
さぁ、始まりました!親友ふたりによる、夢のひととき。今回のお題は・・・「人質って何でとんの?」です!!では、おふたり、お願いします。
藤田吉郎
人質って、よく立て篭もり事件とかで巻き込まれる人のことやんな?
大田勇介
たしかに、現代ではそういうときくらいしか使われることがない言葉やけど、戦国時代はもっとありふれたものやった。
ヨシロー
うん?そこら辺で人質がおったってことか?
マタスケ
そうやねん。例えば、主従関係の場合、下の立場の者が上の立場の者に対して人質を出すことは当たり前のように行われていた。
ヨシロー
弱い立場の人間が出さなアカン感じか?
マタスケ
そういうケースは多かったけど、そればっかりってわけでもない。対等な同盟関係にある者同士が、人質を交換するケースもあるし、主君が家臣に対して身内の者を預けるケースもあった。
ヨシロー
何で人質をとったりすんの?
マタスケ
裏切りを防ぐためやね。人質を出した者が裏切ったりすると、人質は殺されることが当たり前やった。むごい話やけどね。人質には当主の子や兄弟などの身内が選ばれることが普通やったから、裏切りに対する抑止力として期待されてたんや。
ヨシロー
なるほど。裏切るなよ?裏切ったら、こっちにいるお前の大事な身内がどうなるかわかってるな!?ってことか。
マタスケ
その通り。
ヨシロー
うわぁ・・・。でも、ホンマに殺したりはせんのやろ?
マタスケ
いや、そうでもない。当時の記録をみると、裏切りの代償として人質の処刑がけっこう普通に行われてる。見せしめのため、公開処刑する場合も多かった。
ヨシロー
何でなん?家族を大事にせんヤツが多すぎるんか?
マタスケ
前にも話したけど、当時は「個人<家」やからね。家を守るためにやむを得ないと判断されれば、人質は見捨てられたんや。もちろん、苦渋の選択ってヤツやったはずやがね。
ヨシロー
たまらんなぁ・・・。けど、それなら第53話で人質届かんのに美濃三人衆を信用して出かけていった信長って、かなり変わってへんか?
マタスケ
そうなんよ。普通の武将なら、人質をとって初めて信用し、それから出兵を考える。それやのに、信長は確かな証拠もなしに敵の領土に進軍しちゃってる。信長がせっかちやったのは間違いないけど、意外と簡単に人を信用する性格やったんかもな。一般のイメージでは、気が短くて疑り深い性格ってされたりするんやけど。
ヨシロー
イメージを裏切る行動やったんやな?
マタスケ
せや!この裏切りに人質の代償はないけどな。
ナレーション
お後がよろしいようで。




