表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/75

第22.5話 中市場の戦いの謎

大田勇介マタスケ藤田吉郎ヨシローの対話コーナーの第23弾です。


今回のテーマは、中市場の戦いの謎です。


筆者が第23話を書いてて気になった、中市場の戦いの謎ついて書いています。


知らなくても何の問題もない細かい話なんで、本当に興味がある方は、ご一読ください。

ナレーション

 さぁ、始まりました!親友ふたりによる、夢のひととき。今回のお題は・・・「中市場の戦いの謎」です!!では、おふたり、お願いします。


藤田吉郎ヨシロー

 第23話のことやと思うけど、何が謎なん?


大田勇介マタスケ

 通説では、『信長公記』の戦場の移り変わりがおかしいねん。


ヨシロー

 どういうこと?


マタスケ

 記述を追っかけると、「山王口→乞食村(安食村)→誓願寺(成願寺)→町口の大堀」となる。これが変なんや。


ヨシロー

 どう変なん?


マタスケ

 位置関係で書くとこうなる。「山王口(清洲城の南1km)→安食村(清洲城の東7km?、那古野城の北3km?)→成願寺(清洲城の東8km?、那古野城の北4km?)→町口の大堀(清洲城の南1km?)」って感じ。


ヨシロー

 えーと、わざわざ清洲城まで攻めて行ってたのに、わざわざ東へ7,8km移動して戦って、また清洲城に戻ってきたってことやな?そりゃ、変やな。


マタスケ

 せやろ?だから、今作では「安食村」→「成願寺」→「山王口」→「町口の大堀」の順番に変えた。


ヨシロー

 けど、距離の後ろの「?」は何なん?


マタスケ

 実は、正確な場所がわからんねん。一応、筆者は「山王口=現在の山王稲荷神社や日吉神社(いずれも今の清須市)の辺り」、「安食村=矢田川以南の名古屋市北区のどこか」、「成願寺=あいち自動車学校付近」、「町口の大堀=山王口付近の堀」とした。


ヨシロー

 すると、「安食村」、「成願寺」、「町口の大堀」の位置については自信がないってことやな?


マタスケ

 うん。「町口の大堀」は山王口付近でほぼ間違いないと思うけど、「安食村」や「成願寺」は原文では「乞食村」「誓願寺」ってなってるし、ひょっとしたら、現在の名古屋市北区付近では戦闘がなかったんかも知れん。清洲城は信長がいた那古野城から見て北西の方角にあるから、那古野城の北にあった成願寺へ進軍するのは方角がおかしいし。「乞食村」や「誓願寺」が清洲城と那古野城の間にあった別の地名の可能性が高いと筆者は考えてる。


ヨシロー

 それやったら、何で「安食村」と「成願寺」を出してきたんや?


マタスケ

 「安食村」や「成願寺」は主人公のゆかりの地やし、筆者は物語に絡めたかったんよ。


ヨシロー

 それで、信長が敵の本軍を引きつけてる間に、別働軍が回り込んだみたいな話にしたんやな。


マタスケ

 清洲城下の戦いについても、筆者は展開に苦労してる。山王口は清洲城の南側にあったと推測されるから、東から清洲に迫った別働軍がわざわざ南に回り込んで戦ったことになる。その辺の説明が難しい。


ヨシロー

 それやったら、那古野から清洲へ直接進んだって考える方が自然やな。


マタスケ

 そうなんよ!両軍が二手に分かれて戦い、一手が回り込んだとか考えるより、はるかにわかりやすい。実際のところは、「乞食村・誓願寺(いずれも清洲南東の郊外の村と寺)」→「山王口」→「町口の大堀」というルートか、「山王口」→「乞食村・誓願寺(いずれも清洲城下の村と寺)」→「町口の大堀」のルートのどちらかをたどって、戦闘が行われたんやろうな。


ヨシロー

 ロマンを追い求めるっつーのも、なかなか大変やな。


マタスケ

 『信長公記』の原文を崩さず、話を作ろうとしたら、色々こねくり回さなアカンからな。ただ、小説やからこそ許される、夢みたいな作業ではあるな。


ヨシロー

 おぅ、夢物語ってやつやな!


マタスケ

 いや、それは意味が違うやろ!!


ナレーション

 お後がよろしいようで。


 ……………………………………………………………


※中市場の戦いの見取り図を追記しました。


☆中市場の戦い見取り図

挿絵(By みてみん)


安食の戦いの謎、いかがでしたでしょうか。


太田牛一さんは細かい情報をかなり正確に入れて『信長公記』を書いていますが、たまに距離や時系列などで「ん?」と感じる記述に出くわすことがあります。


たぶん、書きためたメモから文章をおこす際に誤ったり、伝聞したものを書く際に聞き違えたり書き間違ったりしたのでしょう。


普段キッチリした仕事をする人だけに、内容にウソがあるというより、「牛一さんも間違うことあるんやな〜お茶目!」などと筆者は思っています。


本当はこうだったんじゃね?という風に推察するのを楽しみながら、今後も書き進めていきたいと思います!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ