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努力チートの転生令嬢は研究員になりたい  作者: まるねこ


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 帰宅後、早々にお風呂に入り、ベッドで晩ご飯までの間、ゴロゴロしていると青い顔の兄が急に部屋に入ってきて抱きつこうとする。が、父に首根っこを掴まれてシュンとしている。


「アイラの気持ちも考えず、ごめんね」


 謝られたがこのモヤモヤどう消化すべきかね。大体にして人が頑張っているのに茶化したり、笑い話にする内容じゃないわ。


「お兄様もアーサー殿下も私の事小馬鹿にして、嫌いよ。当分顔も見たくないわ」


 今日はリリーに言って部屋で晩ご飯を食べる。ムシャクシャするのでリリーにお願いして明日、明後日は素材狩りに出かけるわ。父からも許可もらったし。



 翌日は王都から離れた森での採取に向かう。森は癒されるね。リリーにも付いてきてもらって良かったよ。


 小さな魔鳥を狩りつつ、素材になる物を探す。今回はあんまりないなぁ。私には鑑定が無いのできのこ類は取れないんだよね。一応、お泊まりセットは持ってきたのでこのまま素材探して森に滞在しようかな。


奥の方に進んでいくと川が流れていた。川のほとりに珍しい植物が。多分あれはハイポーションの材料だった気がしたわ。


目玉ちゃんを1つ取り出して、採取した植物に特殊結界を纏わせて鮮度保持させる。目玉ちゃん結界を使って今日はここで野宿するかな。


 魔法でツタを出し、2人分のハンモックを作る。魔鳥を調理してキャンプを始める。令嬢としては如何な物かと思うけど、楽しいんだよね。リリーと2人でぺちゃくちゃ喋りながら時間は過ぎていく。


 女子キャンプってなんて楽しいのかしら。昨日までのモヤモヤも、ようやくふっ切れた。邸に帰って父に相談する。


「お父様、魔法騎士団設立まで後少しですが、私は特にする事もないですし、前日まで素材探しに行ってきてよろしいですか」


「アイラ、研究の為には許可したいのだが、流石にダメだと思うぞ。殿下も泣いているしな」


「みんな私を小馬鹿にしているからですわ。強いからといって何を言っても良いとは限らないのですわ」


「まぁあまあ。あいつらも反省している事だし、許してあげなさい」


「お父様がそう言うのでしたら。私は明日から研究室に籠もればよろしいのですね」


「ああ、すまんな」


 翌日から若干不服な部分も残しつつ、私はまた研究室への出勤となった。以前と少し違うのは騎士達が挨拶してくれるようになった位かな。研究室に籠もっているとアーサーが部屋に入ってきた。


「ああ、アイラ。3日ぶりのアイラ。眩し過ぎて目が潰れてしまいそうだよ」


第二の兄がいたわここに。


「アーサー、ノックをしてから入って下さいね」


「アイラ。ちゃんとノックしたけど、返事がないから入ってきたんだよ。アイラ、早く結婚したいね。アイラと離れ難いんだ。執務室をここに併設してもいいよね」


「アーサー、それはダメですわ。お仕事はしっかりなさって下さい。併設しなくても同じ塔に居るのですから」


後から来たリチャードも頷いている。


「さぁ、殿下。油を売って無いで仕事をして下さい」


リチャードが促す。


「アイラ、式典には正式な魔法騎士団の服だからね。当日の朝、早めに研究室に迎えにくるからね」



そう言ったリチャードに引っ張られ、アーサーは退室していったわ。

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