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邸の庭まで帰るとセバスに狼を渡し、ギルドに売りに行く様指示する。リリーには鍋と野菜を持ってきてもらった。
父達に庭で火を起こして貰い、さっくり切って浄化した魔獣熊肉を鍋に入れ煮込んで味噌を溶き入れて味見してみると、とっても美味しい!みんなにどうぞと振る舞ったら父達も美味しかったようでとっても喜んでくれてる。
「ところでアイラ、気になっていたんだが、髪に付いてる目玉はどうするんだ」
「あら、ついてましたのね。持ってきた枝にでも付けてみますか」
髪に付いてた目玉をぶちっと引きちぎり、そっと親玉の木に付けて魔力を流してみるとあら不思議。根っこが生えてきたわ。
「お父様、何処か植える所ありますか。植木鉢でも良いですが」
とりあえず植木鉢に植えてみると、にょきにょきっと枝は木になり始めて定着したようだ。
「折角の枝が無くなってしまったのは残念でしたが、魔樹がこうして出来たのは良かったですわ。お父様、育てても良いですか」
「アイラの頼みは聞いてあげたいけれど、これは魔法塔で調べるから城に持って帰るよ」
「残念ですわ。でも仕方ないですわよね。これで魔法師の方々も強くなれるはずですもの。大きくなったら少し枝を分けて下さいね」
「アイラ、何故持ち帰ると魔法師が強くなるのかな」
「アーサー殿下。先程、殿下達のように育てた目玉をくっつけて戦闘訓練するのですよね?あら、しないのかしら。目玉を付けたまま魔獣の群れで訓練するなんて楽しそうだと思ったのですが」
想像しただけで楽しさに顔が緩んでしまうわ。
「こんなに可愛いアイラが時々魔王に見えてしまうのは気のせいかな」
気のせいです。
「アイラ分かったよ。この魔樹が成長したら枝をアイラに分けてあげるから少し待っていてね」
そう言うと、浄化した玉を10個程分けてもらい父と兄、アーサー殿下達も一緒に王宮へ帰っていった。




