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プロローグ

「はぁ、もうこんな時間。だるいなぁ。今日はもう帰ろう。」

連日の残業で重い体を引きずり駅に向かう人混みを避け歩いていると、後ろが騒がしい。


 ふと、振り返ると同時に誰かとぶつかり転ぶ。横にいた女の人からの悲鳴。

「あ、これ、もしかして駄目なやつかも。背中が熱い…。」


 視界も暗くなってきた。あぁ、周りの声も遠くなってきたよ。あー。走馬灯も過ぎってる。これは本格的にヤバそう。





 目を覚ますと見知らぬ部屋。ここはどこなんだろう?体が思うように動かないんだけど。

「あぅあうあー。(誰かいませんかー?)」


え、今の声は私なの?手を動かして気付く。

「あーあーあー。(マジか!?手ちっさ!)」



「テオ見て、アイラが起きたわ。なんて可愛いのかしら。」

「オリヴィアの言う通りだね。天使を産んでくれてありがとう。」


 ちょっとパニック。誰?え、うそ…。あの時やっぱり死んだのか。もしかして流行りの転生物に乗っちゃった?


どうやら様子を見ていると、この美男美女は私の父と母のようだ。私の名はアイラと言う名前らしい。こんなに見目麗しい人達が父と母とはなんて素晴らしい。



落ち着け自分!情報を整理しよう。


 私こと松山 香織。独身32歳。ブラック企業に勤めていて、仕事帰りにどうやら通り魔?に刺されたと思われる。


毎日毎日仕事仕事。大学卒業後、プログラマーとして入社してからは朝から晩まで忙しくて何にもする暇が無かった程の仕事三昧だったわ。徹夜なんて当たり前。夜中の呼び出しもザラ。


もちろん男の人とデートする暇もない程。30歳になる辺りからシステムエンジニアとして働くようになり、担当部署も変更になった事で徹夜は無くなったけれど、相変わらず忙しく過ごす毎日だったわ。


 私の家族は残念ながら小学生の時に両親が離婚し、お互い再婚している。私は母親に付いていった。高校の頃、母は子供が出来たので当時付き合っていた彼と結婚したの。


 義父は良い人だけれど、やはり気を使う。弟が生まれてからは親子3人と私という家族の形となった。疎外感はやはり否めなくて私は大学は逃げるように寮に入った。そこからは母とは最低限の連絡、実父とはほぼ絶縁の形となってしまった。


今思えば前世となってしまったらしい過去の家族とは縁が薄かった。でも卑下されて育った訳ではないからポジティブ思考なのだと思う。



 今分かったのはそんな所。眠くなったし、ボチボチ情報収集していこう。

小説を初めて書きました。

お手柔らかにお願いします。

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