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新たな人類~ルビ  作者: こたつむり
4/5

やつらの巣

~研究会社とお兄さん~


やつらが動いて後を着いてくと元々行こうとしていたビルにたどり着いた。

やはりここがやつらのアジトだったのか。

俺はそのまま何も考えず中まで着いていこうとしたらひかりに止められた。


『ちょっひなたバカでしょ?何があるかわからないのにそのまま堂々と潜入なんて‼』


ひかりが小声で俺に言ってきた。


『とりあえずビルまで来たはいいがここからどうするかだよね。』


りいが考えてた。


『じゃグルグルで調べてみる?』


かれんがスマホを出そうとしたがそれは前にやったが研究会社しかわからなかったと伝えた。でも更新してるかもよと言うかれんが俺の話を無視して調べだした。


そのとき後ろから肩を叩かれた。


『わっ』


俺は驚き見つかったと思った。

後ろを振り返るとそこには知らないお兄さんが立っていた。


『あ、あの..なんですか?』


俺は人間なのかルビなのかわからないが恐る恐る聞いてみた。


<君たちこんなところで何してる?お前たちまさかルビか?>


その発言に安堵した。

お前たちまさかルビか‼ってことは俺は違うと言ってるようなもんだからな。

俺は違うとその人に言うと相手も安堵していた。


<君たちはなんでこのビルの前にいるんだ?ここにいたら危ないよ?>


お兄さんは隠れながら俺たちに言った。


『りいのお兄ちゃんと友達がここに通ってたのを見たんです‼ここに絶対何かあるはずで調べに来たんです。』


りいは質問に答えた。


<君たちもか。実は僕も婚約者がルビにされたらしくここに入ってくのを前に見たんだ。君たちはルビのこと知ってるかい?>


ルビのこと多少は知ってると話すと彼が衝撃的なことを言い出した。

実はお兄さんは5年前ここのビルで働いていたらしい。

そしていろんな研究をしてルビのことも少し関わってたらしい。


話を聞いてると外の見張りが増えてきて巡回してるのが見えた。

ひとまず離れて帰ることにした。


お兄さんが一人暮らしをしてるらしく今日はそこに泊まることにした。

婚約者がルビになる前に引っ越したらしく部屋を案内しようとしたときにはもうルビになってて居場所がわからないってことで。

俺たちはもしひびきとりょうに住んでる場所を話されたらいつやって来るかわからないからな。


『お邪魔します。』


みんなで上がると一人暮らしには広すぎるくらいの部屋で俺たち5人がお邪魔しても余裕だった。


お茶をいただきお兄さんがご飯を作ってくれた。

実はもう夜でご飯を食べたのが朝だけだった。お昼を抜いたせいか沢山食べてしまった。

食べ終わるとさっきビルの前で話した続きを話してくれた。


<俺の親父はそこのビルの社長で最初は重い病気とかを治すために研究をして始めたんだ。クローンを作りそのクローンの心臓を本物に移植させて..ってな感じだ。でもそれが段々行きすぎていき>


お兄さんは途中でその研究を反対して仕事を辞めたらしい。

辞めたあともどんどん研究は進んでいき今の形になったみたいだ。


『では人間がルビを作ったってことですよね?なのに増殖して今はルビがルビを作ってる感じがするのですが。』


俺の言葉にお兄さんはうなずく。


『ルビを作ったのが人間なら人間がルビを消すことは出来ないのですか?』


れんがお兄さんに聞く。


<それは不可能だ‼ここまで進化してルビたち自身が意思を持ってしまったから..>


お兄さんの言葉に俺たちはがっかりした。

でもきっと何か対策はあるはずだ。

俺は自分が持ってる本のことを思い出した。


『あの、AIチップを壊すってのはどうですか?』


AIは頭脳すなわち意思なんじゃないか。

どうやって壊すかはわからないが機能を停止することが出来るかもしれないと俺は思った。


『それいいかも。AIチップとクローンが合わさったからルビになった。AIチップを壊せばクローンだけになる。ってことは意思はなくなるから危険じゃないってことだよね?』


ひかりは俺の言葉を聞いて笑顔で答えた。


『でも問題はAIチップがどこに埋め込まれててどうやって壊すかだね。』


かれんが言った。

確かにどこに埋め込まれてるのだろう。

壊すってそれを取り出すのか?それとも銃か何かで撃って壊すのか。


<とりあえず今日はもう遅い。明日考えることにして寝よう。>


お兄さんは俺たちに寝床を用意してくれた、と言っても布団がないからお兄さんと婚約者が寝るはずだったキングのベッドに女の子3人、俺とれんがカーペットでお兄さんがソファー。

お兄さんがソファー使っていいと言ってくれたが俺とれんは断ったからだ。



~それぞれの役割~


みんなが寝静まったころ俺はトイレに行きたくなり起きた。

トイレを終え部屋に戻ろうとしたらリビングから光が漏れていた。

お兄さんが小さい電気を付けながらリビングのイスに座り何かを見ていたのだ。


『まだ起きてたんですか?』


俺はみんなが寝ているから小声でお兄さんに近付き話しかけた。


<あっ起こしてしまったかな?婚約者と撮った写真をね..>


きっと眠れないのだろう。

それもそうだよな。

大切な人が今どうなってるのかもわからないのに。

なんて話しかけたらいいかわからないけど。


『俺も大切な友達がルビになったかもしれません。なのでお兄さんの気持ちいたいほどわかります。ですが明日もあるのでお兄さんも早く寝てくださいね。』


それだけ言って俺は部屋に戻り布団に入った。

すぐに眠れるわけではないが無理矢理目を閉じた。


そしていつの間にか朝になった。


<おはよう。みんなよく寝れたかな?朝ごはん作ったからみんなで食べよう。>


お兄さんの声でみんなが目を覚ました。

朝食を終え今日はどうするかを話し合った。


『お兄さんは前ビルの中で働いてたってことは中のことよくわかるんですよね?それを利用して動くってのはどうですか?』


かれんが珍しくいい意見を言った。


『確かにそれなら迷わず確実に動けるな。』


れんが賛成した。それに続いて俺もひかりもりいも賛成した。


<でも大勢で動くと怪しまれるかも知れない。男たちはビルで女の子たちは遠くからでいいからショッピングモールを監察ってのはどうかな?>


女の子たちだけってのは危ない気がするがいい考えだと思った。


『何かあったらすぐに連絡する。でも音は出ないようにした方がいいよね?』


りいがれんに向かって言った。

きっと不安なのだろう。でもそんなこと言ってられない。

みんな自分たちの出来ることをやろうと必死なのだから。


<では時間を決めよう。これから各自持ち場に行き今が11時だから1時には俺の家に戻ると言うことで。>


話し合いが終わり俺たちは出掛ける準備をした。


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