小松菜ですか。そうですか。
ぼちぼち連載していく予定です。
行き当たりばったりで書いたので今後の二人の関係がどうなるのかは、神のみぞ知る(汗)
ある日の昼休み、いつものように俺とシューイチは学校の屋上で弁当を食いながら、くだらない話をしていた。
「俺ってさー、動物に例えると何?」
「猫」
「じゃあ、歴史上の人物に例えると?」
「ワトスン君」
「は?」
「シャーロックホームズ……」
「え? まさかの外人? しかも実在しねーし。じゃあ、電化製品は? 」
「電動歯ブラシ」
「んじゃあさ、鉛筆とシャーペン、どっちが俺っぽい?」
「鉛筆」
「小松菜とほうれん草では?」
「小松菜」
「コンタクトとメガネでは?」
「メガネ」
「夏と冬なら?」
「冬」
「パスタとうど、」
「うどん」
「速っ! それじゃーさー、今食ってる弁当のおかずでは?」
「鶏の唐揚げ」
「……あれ、なんかそれ今までの流れからすると違くね? キンピラとか言うと思ったのに」
「お前は鶏の唐揚げだよ」
ポイと唐揚げを口の中にほうりこむとシユーイチは言った。
「意味わかんねー」
「そうか?」
「全然わかんねー」
シューイチは空になった弁当の蓋を閉じると、俺を見た。
「俺が好きなもの」
「え?」
「今の全部……俺が好きなもの」
そう言い残してシューイチは教室に戻って行った。
残された俺は、呟く。
「ズリィよ……」
箸に挟んだままの卵焼きがポトリと落ちた。