01 王宮 邂逅の間にて
執事「国王さま、時間です」
国王「皆の者、準備は整っているか」
魔導師達「「「「もちろんでございます」」」」
国王「うむ、それでは始めるとするか」
魔導師達「「「「J Xjti Csbwf Qfstpo Uptbwf Uifxpse!」」」」
ボワンッ!
少年&少女「「ここはいったい?」」
国王「ゆ、勇者が二人、だと……?」
少女「ちょ、ちょっと。勇者って何よ!」
国王「そのままの意味だが?」
少女「そのままの意味って言ったって……あの魔王とかとやっつける勇者のこと?」
国王「いかにも」
少女「ばっかじゃないの、そんな非現実的なことが……」
少年「いや、あるかもしれない」
少女「はぁ?」
少年「だって、考えても見ろよ? 俺たち、さっき何した?」
少女「なにしてたってそりゃ、あんたんちの玄関が妙に明るく光ってたからつい何事かと思ってドアを開けて……って、それが原因って言いたいの?」
少年「じゃねえの? 他に心当たりないし」
少女「だからって……」
少年「じゃ、なんで俺たちはこんなとこにいんのさ?」
少女「そ、それは……」
少年「わからないよな?」
少女「うん……」
少年「と行っても、俺もそれしかわからないけどな」
少女「……」
国王「話はまとまったかね?」
少女「……状況はまだ理解しきれてないけどね」
少年「まあ、一応はな」
国王「うむ。ひとまず、この世界に勝手に召喚したことについては詫びよう」
少女「詫びるくらいなら召喚しないでよね」
国王「できることならばそうしたくはなかったのだがな」
少年「そうせざるを得ない事態になったと?」
国王「呑み込みが早くて助かるよ。実は、この世界に魔王が現れてな。やつらは人間界に侵略しておるのだ。君たちにはその魔王を倒してもらいたいのだ」
少年&少女「なんてベタな……」
国王「ベタ言うな。我々は今危機にひんしているのだ」
少年「わかったよ。で、魔王を打ち果たしたら元の世界に返してくれるんだろうな?」
国王「もちろん、魔王を打ち打ち果たした暁には君たちを元の世界に代えそう」
少女「帰りたくば協力しろって、さすがは誘拐犯ね」
国王「やりたくてやっているわけではない」
少女「なんなの? その不可抗力ならすべて許されるみたいな態度は?」
国王「お譲ちゃん、もうちょっと言葉を選んでくれいないかな?」
少女「いやよ、そんなの」
少年「まあまあ、国王様。話を進めてください」
国王「う、うむ。それでだな。二人だけでは心もとないだろうからこの者たちと一緒に魔王討伐へ向かってくれ。王女、騎士団長よ入れ」
王女&騎士団長「「はっ!」」
少女「かっこういい……」
少年「かわいい……」
王女「え、えっと。は、初めまして。あの、その、王女、です……。こ、これでも一応、魔法、つかえます」
騎士団長「騎士団長だ。よろしくな」
少年「えっと、少年です。よろしくお願いします」
少女「少女よ。よろしくね」
『おうじょときしだんちょうがなかまになった!』
国王「お前たちにこれらを授けよう。さあ、その宝箱を開けるがよい」
少年「えっと、これか……」
少年「ふんっ」
ギィッ
少年「ふぅ」
少女「中身はなに?」
少年「変な袋しか入ってない」
少年「中身は、っと」
『しょうねんは10000ゴールドをてにいれた!』
国王「さあ、勇者たちよ。まずはその金を持って城下町へと行き、装備を整えるのだ」
少女「……はぁ、ばからしっ。こんなのさっさと終わらせてお家に帰りたい……」
おうじょようじょしょうじょって新たな文字が頭についただけだよね?
Oujo→Youjo→Syoujo