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虚栄の心に勇気を届けて其の四

「期待を越えなきゃトップクランの鍛冶師はやっていけねーからな。我にかかれば容易いさ。」


「うし、これで俺の準備は整った!叩き潰してやるよ!アマリリス!」

「そういやお前の相方達も武器を所望してきたな」


トゥーシューガァンが作業をしながらもそんな事を話してくれた。聞けば俺と同じように高耐久装備を所望してきたとの事。正直ステータスの差はプレイヤースキルで埋め合わせが出来るけど耐久値に関しては結局すり減っていく。俺も初心者だけど俺は裏ルート(シグマ)で素材を仕入れたから何とかなった、でもあいつらはまだ初めて数日のプレイヤーだからな、軽めの素材で尚且つ替えのきく高耐久武器を使うだろう。


「あいつらも俺と同じ理由だな。替えの効く武器がご所望なんだろうな」


「あぁ、同じこと言ってたよ。我は今回の攻略には参加しないから、いい報告期待してるぞ」


「任せろ!お前らの悲願も俺が叶えてやるよ!」


─────────────────


数時間後


「どうだい?うちの鍛冶師の実力は」


「想像以上だったよ。シグマも追加で素材くれたそうじゃんか、助かったよ」


勇気の花畑にて、攻略作戦に参加した全プレイヤーが集結していた。


「なに、我々の攻略に参加してもらうんだこれくらいの事はさせてくれ。こんなことで君の協力を得られるんだ、安い物さ。」


「多分あいつらもオネダリしてくるぞ?」


「ハハッ、お手柔らかに頼むよ」


「俺は王の役に立てればなんでもいいです。」


「俺は強請るぞ?報酬期待してるから」


プレイヤー達はシグマとガンマを中心に集まってきた。明らかな高レベプレイヤーの集団。この中でレベルカンストに至っていないのは俺達とテルテラくらいだろう。中には俺達のことをよく思っていない人もチラホラといるのが目線でわかる。ただ、そんな事は正直どうだっていい。()()()()()()()()()()()()だから。


「お前ら今何レベ?」


「俺は34レベルです。」


「俺は36」


「デコピンで死ぬだろそれ」


2人には感謝している。突然「こい」って行ってここまで来てくれた、レベルが低いのは時間もそうだしそもそも最速でここまで来たからだろう。それに、この二人にはレベル以上の価値がある。たとえ一般プレイヤーが150レベルに至っていたとしても俺は30レベルの2人を選ぶ。


「俺は護衛クエストでレベルを上げました。」


「護衛クエスト?」


「はい。」


聞けばそのクエストは薬の材料を取るために森の深くまで行かなければならない女性の護衛をするらしい。難易度がありえないほど高いらしく報酬がかなり美味しいらしい。360度から襲いかかってくるモンスターを近づけないようにし女性の採取を護衛する。簡単に聞こえるがNPCがポンコツらしくあのカゲツが少しキレたらしい。受注回数に制限はなかったためずっとこのクエストばっかやってたらしい。


「このゲームでは珍しいポンコツNPCだったのか、」


「はい、モンスターの股下にある花を取り始めた時は蹴り飛ばしてやろうかと思いました。」


「災難だったな、ゆぃつは?」


「俺は的当て」


なんか山の方昇ったら弓を教えてくれる爺さんが居るらしくて点数に応じて報酬貰えるタイプのミニゲームクエストらしい。結局的の中心を当て続ければいいから外すわけの無いゆぃつにとっては脳死作業だったらしい。報酬は普通くらいだけど効率が良かったらしい。


「俺はひたすらカブトムシを叩き落としてたぜ!」


この中でいちばん意味の分からないレベル上げ方法。ただ事実である!もう一生分のカブトムシを見た!インベントリがカブトムシの角でパンパンになっているし俺のステータスはカブトムシで構成されているから実質カブトムシ!


「そろそろ時間だね。」


アヤメが家から歩いてきた。

初めに会った時とは違って青色のドレスを着ていた。


「今宵アマリリスはこの地降臨します。あの子の心に勇気を届けてあげてください。勇気を届ければ蒼断は現れます。」


「残り1分、ついにこの時が来たか。」


この中で最もこの状況を望んでいたシグマが密かに心を燃やしていた。


「皆聞いてくれ!この戦いはこのゲームの命運がかかっている!先に進もう。情報を停滞させてはならない!勝とうじゃないか世界を次のステージに引き上げるために!」


強烈な熱気、情報を望むクランにとって創世生物(アーティア)の討伐は世界が変わるに等しい情報だ。こいつらは創世生物(アーティア)を創世の王ではなく情報としてしか見ていないようだ。


「空が染まる。」


アヤメが空を見つめながらそんなことを言った。勇気の花畑全体が蜃気楼に包まれたように白い霧に包まれた。勇気の花畑は色とりどりの花によって彩られていた。だが、今は違う。世界が青色に染まったかのように地面の花が全て青色へと染まっていた。


「あれだな」


《虚栄のアマリリス》に遭遇しました


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