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か弱き命に導かれて其の十二

ガンマの目線の先には大樹....否。神樹と呼ぶべきだろう。


「行くぞオセロ!お前の親を求めて!」

「神樹の中って困難になってんのか、」


神樹の中は巨大な階段みたいになっていた。階段の途中に扉や通路が繋がっていて言わば超巨大なツリーハウスとしての機能を持っているのだろう。


「ここもエルフが住んでるのか。お前ってエルフから産まれたの?動物だけど、」


んなわけねぇだろ!という感じで頭に噛み付いてきたオセロ。HPが少し削られるので紙装甲の俺にとってはかなり痛い。


「ごめんて、それはさて置いて、いつまで続くんだ?」


未だに先の見えない神樹の頂上。特に何もない階段を上ること5分程度、遂に頂上が見え始めた。


「やっと着いた、途中から移動スキルブッパできて5分、長い道のりだった。でもこれでやっと、お前の親に会える!ってことでいいんかな?」


ゲシゲシといつも通り叩いてくるオセロ。これは肯定の意味のゲシゲシだ。


「明らかに雰囲気の違う門だな、この先にお前の親がいるってわけか!開けるぞ?」


特に警備兵とかがいる訳では無い。だが明らかに今までとは違った空気感が漂っている。感覚で言えばそう。()()()だ。


ビビってもしょうがない、そういう気持ちでガンマは門を押し開けた。門を開くとかなり強い日差しが差し込んできた。ここは太陽に最も近い位置なのだろうか。雲は一切なく陽の光が直接浴びせられる。床というか神樹の葉の上、そこに座っていたのは2匹の()()()()()()であった。


「っ!!!?」


『なんだよ、この威圧感!明らかにボスモンスター!今の俺が戦って勝てる相手じゃねぇ、一撃で粉砕されるのがオチだな、』


そう瞬時に判断しガンマは戦闘になったら潔く死ぬ、とまで心に決め二匹の生物の前までオセロを頭に乗せ歩き近づいた。


「近くで見るとさらにでけぇな、デコピンで消し飛ばされそうなんだけど、」


白い猫が見下すようにしてこちらを眺めている。逆に黒い狼は頭を下げこちらに目線を合わせてくれている。白い猫は気が強く自分が高貴な存在、と言うことを自覚し誇示するタイプ。黒い狼は誰とでも接するみんなに好かれるタイプって感じなのだろうか、というかそうとしか思えない。といった感じでかなり意心地が悪いのだが、オセロがここで場を和ませてくれた。


「にやぁ」


オセロの鳴き声によって白い猫は渋々頭を下げ目線を合わせてくれた。顔だけでも俺の3倍くらいあるところから見てやはりとんでもないデカさのモンスターだ、ということを改めて認識した。


「えっと、オセロは貴方たちの子供ですか?」


刺激しないように言葉は慎重に選ぶ。こんな状況で「お前ら」なんて使ったら吹き飛ばされて粉微塵にされるのが落ちだ。これはゲームなのだかまずはロールプレイングを大切にせねばならぬだろう。


「オセロはよく俺を助けてくれてとても助かりました、今ではかなり懐いてくれて離れるのが恋しいくらいですよ」


黒い狼は解れた笑みを浮かべてくれていて白い猫もかなり満足そうだった。一旦好感度はいい傾向にありそうだ。オセロは俺の頭の上から飛び降り2匹のそばに近寄ってすりすりし始めた。親の元に帰れて良かったな、という気持ちでガンマにも少し笑みがこぼれた。


「良かったなオセロ!親の元に帰れて!」


その言葉を聞いてオセロは今度はガンマの足をゲシゲシと叩き始めた。


「というか、今思ったけど。、TPなんてものがあったんだったらいつだって帰れたんじゃ、」


オセロは知らんぷりを決め込み黒狼の腕の中に座り込み始めた。


「まぁ、何はともあれクエストは達成ってことでいいのかな?」

───────────────

クエスト ── 迷子のお届け 達成


達成報酬 ──称号《神樹の加護》

──スキル《ジュマンジュ》


追加報酬 ──称号《森の主の親友》


《神樹の加護》

────自然環境への適応率50%増加。自然に生成された地形での戦闘時ステータスに補正がかかる。

────自然生物からの信頼度+100%


《ジュマンジュ》

────全MPを消費し自然のゴーレムを召喚することができる。消費したMPの総量によってジュマンジュのステータスも変わる。


《森の主の親友》

────HPが徐々に回復+1・CTが30%短縮

────エルフからの信頼度+80%

────発言力+20%


───────────────


「あとは女神像だけで、クエストは完全クリアだな!」


そんなことを考えていたらオセロが服を引っ張ってきた。


「ん?なんだ?オセロ、」


オセロに引っ張ってもらって気がついたのだが、黒狼と白猫の腕の隙間には女神像が隠されていた。つまり、クエストはここで全て完遂である。


「んぇ?!2つともあんのかよ!てことクエスト完遂?!思った数倍早かったな!こいつに触れてもいいか?お二匹(ふたり)さん?」


黒狼はやはり穏やかだ。遠慮なく触れなさい。といった感じで解れた笑みを浮かべてくれた。白猫はというと、こいつはツンデレだな、と思わせるようにプイッとそっぽを向いてしまった。かなり可愛い素振りだった為なんやかんや猫って可愛いよな、と改めて実感したのであった。


「そんじゃ遠慮なく、これにてクエスト完遂!」


集めた女神の心 5/5

女神の加護 5/5

───────────────

クエスト── 散った女神の心 達成


女神の加護が5/5へと到達した為、女神像は本来の力を取り戻しました。


女神の加護→蟲神の加護


《蟲神の加護》

────クイックネスが大幅に強化

────環境音がより鮮明に聞こえるようになる。

────蟲系統(インセクト)モンスターへの与ダメージが大幅に増加。

────蟲系統(インセクト)モンスターから受けるダメージを大幅に軽減。

────炎属性·雷属性以外から受ける攻撃を軽減。

────炎属性·雷属性から受けるダメージが大幅に増加。


───────────────


「報酬は後でゆっくり見るとして、ひとまず何とか間に合ったな」

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