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か弱き命に導かれて其の十一

一方その頃鉱石の重化身はと言うと。こちらも瞬時に岩の壁を作り出し団栗を受け止めようとしていた。勿論貫通。こちらも同様のように鉱石の重化身の顔面が消しばされた。


「お、おおお!」

英霊の重化身(エレメンタルゴーレム)鉱石の重化(オレゴーレム)はその巨躯の内側から木に呑まれ、水晶に包まれ、機能を停止した。鉱石の重化(オレゴーレム)の死体を採掘出来ればものすっごい金策になったであろう。尚掘ることは出来なかった模様。


「これでやっと3つ目だな」


やはり予想通りあのカジキマグロ崖には女神像が佇んでいた。あのゴーレム達が必死に守っていたのだろう、英霊の重化身の木と鉱石の重化の深層岩や鉱石、巨岩の重化身の頑丈な砂岩で優しく尚且つ厳重に守られていた。お陰で表面の欠け1つ見当たらなかった。自分達の使命を全うした重化身達は眩しく見えた。


「守護者としては100点の活躍だったな。傷一つの無い女神像、きっと女神様はお前達に感謝をしてることだろうぜ」


ガンマは3つ目の女神像に触れた

集めた女神の心 3/5

女神の加護 3/5


「これでやっと折り返し。後二個は恐らく、」


ガンマはそう呟きながら空に浮かぶ大陸に目をやった。


「あれだろうな。」


あれで何も無いなんてことは無いだろう。もし何も無かったら逆立ちでアマリリスと戦ってやるよ。と思いつつある一つの問題を抱えていた。それは単純明快、考えるまでもない。


「んで?どーやって行くんだ???」


────スキル 空を飛ぶ!みたいなのがあったら行けるのかもしれないが、流石にそんなバランスブレイカーは存在しなく、今はただ空をぼーっと眺めるしか無かった。


「キュイ!キュイ!」


ぼーっと呆けていると頭の上に乗ってたオセロがいつも通りゲシゲシと頭を叩いてきた。


「ん?なんだ〜?なんか手立てでもあるのか?」


あるはずが無い。オセロを茶化すかのようにそう問いかけた。


「まぁ、ねーものはねーし、レベル上げに専念でもするか。」


「キュイ!!!」


「んぇ?」


話を聞かない主に痺れを切らしオセロは勝手に能力を発動させた。


「お、おい!なんだよこれ!」


オセロは知らん顔をしながら自分ごとガンマを青色の光で包み込んでいく。


「って、これってお前のTP能力か?」


ゲシゲシ


肯定の意味のゲシゲシだな。


『なるほどな、オセロのTP能力は人をTPすることも可能と。つまりこの能力は対象をワープさせるってよりかは世界を1枚の絵として捉えて最も近い位置に()()()()。言わばゲートの1種だな。』


勝手にそう解釈しオセロの意図を汲み取る。結論としてこの能力を使わなければ天空大陸には足を踏み入れることさえ出来ないのだろう。


「お前がいなけりゃあの地に踏み入れることすら許されねーってことか。お前と出会えたのは幸運だな!」


頭の上で首を長くするオセロ。これは「もっと感謝しろ」という意味だろう。


「さぁ!どんなとこでも完璧に攻略してやるよ!」


青色の光がガンマとオセロを完全に飲み込み青色の粒子状にし連れていった。


──────────


目に優しくない光に包まれ転送した。恐る恐る目を開けるとそこには広大な自然と巨大な国が建っていた。防壁などの防衛設備は一切無く、ただただ大量の家と超巨大な大樹が生えていた。その大樹は葉や枝が雲すら突き抜けていて、直径だけでもトゥーツ並の太さをしている。離れた位置にTPされた俺にすらそのデカさがわかる。その国の遥か向こうには火山や雪山、俺から見て右手方向に関しては砂漠が見える。


「4つの気候がある大陸。これを一つ一つ攻略していくんじゃ時間が足りねぇ、アマリリス戦まであと5日、というか招集まで4日、1日1フィールドクリアとかいう苦行をしなきゃならねぇってことかよ。」


『下はまだ良かった、理由は明白。〝気候だ。〟正直気候が変わらないフィールドの攻略はそう難しいことじゃない。しかも草原や森となれば普段使いの装備で事足りるのだが、気候が変わると話も変わる。その地にあった装備じゃないと凍え死んだり焼け死んだりするだろう。なんなら入場資格が無いと判断されて踏み入ることすら許されないゲームもあるくらいだ。今の俺の進行度的に雪山も火山も見た事がねぇし、砂漠すらない。今から装備作ってたんじゃ何日掛かるやら、』


頭の中でざっくり計算しても明らかに足りなかった。つまり今、この大陸でできることはただ1つ。


「あの国の探索のみ」


「にゃ〜」


「行くぞオセロ!絶対に猫の秘宝ニャオチューニャを手に入れてやるからな!」


ニャオチューニャ:猫のおやつと言えばこれ!を謳っているチューブ状のおやつ。


馬鹿みたいにでかいからあまり遠くないように錯覚していました。実際はかなり遠くて軽いピクニックに出ている気分になった。


「なんとも不用心な国だな」


防壁どころか決められた入国口がない。360度どこからでも入国できる国、バリアフリーなんて次元を超えてる。


「不用心だが、傍から見ても活気に溢れている。早速入ってみるか!」


ガンマは大通りから国に入ることにした。


周りを見渡す必要すら無い。

ここに住んでいるのは。


「·········エルフ?」


《エルフの国 ジュマンジュ》


ジュマンジュに足を踏み入れるなりガンマはエルフ達に睨まれていた。

めちゃくちゃ居心地が悪い。


『まぁ、そりゃそうなるわな。見渡す限り種族はエルフonly.....別種族である人間が歓迎されるはずもないか。』


「みゃ〜」


そんなことを考えていると、頭の上で寛いでいたオセロが体を起こし鳴き始めた。


「ここがお前の故郷か?俺めっちゃ歓迎されてないんだけど、このまま進んでいいのか?」


「にゃ〜」


《森の主の飼い主》


「ん?なんだこれ、森の主の飼い主?友達から飼い主に昇格してますけど?」


《森の主の飼い主》

────HPが徐々に回復・CTが10%短縮

────エルフからの信頼度+50%

────発言力+10%

────────

入手条件:称号《森の主の友達》を有している状態で《エルフの国 ジュマンジュ》へと立ち入る。


称号を得た途端エルフ達の態度がガラッと変わった。さっきまでは警戒心MAXで武器に手を掛けている奴までいたのに今じゃ何事も無かったかのように過ごしていた。


「えっと、?展開が早すぎて追い付いてないんだけど、?」


入ってから0秒で殺意剥き出しで睨まれ。睨まれてから2秒後には国民として扱われて、なんか称号も強化されて.........5秒間にここ最近得られていなかった全てが詰め込まれていた気がした。


「この国の温度感がわかんねぇ、とりあえず歩いてみっか。」


色々あったが受け入れることにした。

改めて国を見渡していると色んなことがわかった。ここは名の通りエルフの国だ。全員がクリーム色の長髪で美男美女の巣窟だった。家は木製が基本で石材などは見受けられなかった。かなり原始的な生活をしているのかな?とも思ったが、一通りの設備は整っていた。宿屋や鍛冶屋、錬金に素材店と揃っていたが、その中でも一際目立っていたのが〝魔法店〟だ。


魔法店に関しては力の入れようが数段違く見えた。杖は高品質な物ばかり。装備や魔導書なんかも高品質だった。その分値段は張るが、魔法使いにとっては天国とも言える品揃えだった。まぁ、俺には必要ないけど.......何はともあれこの国について一通り見終わったと言えるだろう。


国の散策だけでも数時間費やした。現実世界が今何時なのかは知らないけど既に夜であることは確実だろう。


「さてと、いよいよ本命だな。」


ガンマの目線の先には大樹....否。神樹と呼ぶべきだろう。


「行くぞオセロ!お前の親を求めて!」



大学がテストなので全然投稿できないです!終わったら頑張るので許してちょ。

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