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か弱き命に導かれて其の六

「こんだけの素材があんだ!色々作れるだろ!後で持ってってみよ〜っと」


そんなことを考えているオセロが頭をペシペシと叩いてきた。視線を向けてみると女神像をさしていた


「ん?あぁ、そうだな!一旦これが最優先事項だな!」


ガンマは2つ目の女神像に触れた


集めた女神の心 2/5


女神の加護 2/5

「よし!これでやっと2つ目か·····これ間に合うのか?」


間に合う間に合わないじゃない。女神像バフはあるのと無いのとじゃ全くの別物だ。大小は分からないが感じ取れる程度には女神像バフは施されている。ガンマにとってこの少しはかなりのアドバンテージとして生きるだろう。つまりこのバフはなんとしてでも全て集めたいところだ。


「今日は一旦お休みだな、」


さすがに疲れた。集中力が続いている限り何日でも戦えるがここはあの世界じゃないし大会でもない。大きめの戦闘が終われば緊張の糸も緩むというものだ。


「今日は一旦ログアウトするけどいいか?オセロ」


定位置に戻ってからは鳴くこともやめいつも通り頭を叩いてくる。ゲシゲシと叩いた為〝ダメ!〟と言っているのかと思ったが、どうやら違うらしい。オセロは前足である方向を指し示した。その方向にあるのはあの隠しエリアだ。


「ああ、なるほどな?分かったよあそこで落ちるよ」


オセロも満足気に定位置で寛ぎ始めた。かなり図々しい態度だが、これがまた可愛いものだ。猫の中にはすぐ逃げる子もいるが甘々な猫もいる。かなりのツンデレとして受け取っていたが、こいつはなんというか······甘やかされてきたんだろうな、という感じだ。


「このツタどうにかできねーのかよ!わしゃわしゃと面倒臭いし青臭い!ちょっと痛いし、あいつとの戦闘は面白かったが···が!このツタだけはカ〇!」


それに加えてクイーンサーペントのいたところは湿地化していたのでジメジメとしている。森の中は一言で言うなら〝透明〟ツタの先を一言で言うなら〝痛い〟〝臭い〟〝ジメジメ〟〝だr〟おっと、一言では収まりませんでした。数分の格闘の末ついに森へと帰ってこれたガンマは思いっきり森の空気を吸い始めた。ここら辺もほんの少しだけ湿地化しているのでまだ透き通っている訳では無いが····ツタに比べれば透き通っているだろう。


「入ってきた時はここですらあんまいい気分じゃなかったんだが····ツタのせいでここですら落ち着くわ」


2人はゆったりと隠しエリア──動物たちの唯一の憩い──へと向かった。


「数時間ぶりなのに懐かしく感じるな!動物たちに囲まれてログアウト······幸せだな。」


すっかり動物に愛情が芽生えていた。オセロと2人で隠しエリアの近くまで来るとまたもや小動物達がお迎えに来てくれた。初めの頃と違うところは熊や鹿なども入口から招き入れてくれたところだ。


「今回は総出でお出迎えか?」


「チュチュ」


「団栗はオセロにあげてくれw木の実もだ。」


『リス達が頭をよじ登ってオセロに色々あげている所を見るにやっぱりこの《森の主》という称号が影響しているな、俺は《森の主の友達》っていう称号だから待遇が変わったのか?何はともあれ好感度が上がったのは良いことだな。』


「よし!これでクエスト完了だな!」


クエスト ── 白き猛邪を穿て 完了


クエスト報酬

生命の実

生命の湧水

女神の木の苗

女神の原木


──────────


午前7時


「1日目終了........残り5日、ぜってぇ間に合わせてやるよ」


久々に始まる勝つか負けるか分からない勝負。ガンマは負けるなど考えたこともなかったがインフィコードにおいては話が別だ。インフィコードプレイヤーの中で()()創世生物と戦っているからこそ分かる、あいつらは()()()()()()()()()()()()。秘策を用意していたとしてもそれすら完全防御してしまうかもしれない。完全に未知の生物、ただ一つだけわかることがとんでもなく強いということだけ、ガンマはこのヒリつきをコスモに会うまで忘れてしまっていたのだ。


「コスモに殺られてなきゃこの感覚を忘れたまま戦闘に挑むことになってたんだよな、これを思い出さないまま挑んでたら瞬殺だったろうな、」


浮ついていた心を一気に降ろしてくれたコスモにはかなり感謝をしている。


「何はともあれ、まずは飯!飯食ったら寝る!」


いつも通り階段をおりリビングに向かった。この時間はいつも庵が起きているのだが.....今日は起きて無さそうだ。庵に関しては驚かされることが多々あった、


「めちゃくちゃ嘘つかれてたし.....無知をいいことにガセネタ掴ませやがって、これからは事前情報を入れてからゲームしよ」


それも一つの楽しみ方だ。


「よし!久々の1人朝ごはん、こういう時俺は決まってこれを食べる。」


司は食パン 卵 バター ウインナー 醤油を取り出した。


「たったこれだけの材料でも飯は最高に美味くなる、朝ごはんといえばこれだろ!」


「まずフライパンに火をつけ軽く油を引く。手をかざして温かくなってきたらそこに卵を投入!」


卵の白身が踊るように焼けていく。これだけで既に〝朝!!〟って感じがしてかなりいい。


「卵ついでにウインナーも入れて、フライパンの片側に醤油を垂らして軽く焦がす!これをするとより香ばしくなるんだよな〜」


ウインナーを片側に寄せそこに醤油を適量垂らすとこちらも踊るように跳ねウインナーと絡み合い始める。


「これだけでも十分朝ごはんになるけど、ここからだよな?朝ごはんといえばこいつ!食パン+バター!」


朝はパンorご飯派閥の争いは絶えることは無いが、その最前線に立っているパン(プレイヤー)は間違いなくこのバタートーストだ。


「食パンの上にバターを塗って、これをオーブントースターへIN!パンを焼いてからバターを塗る人が多いと思うが......俺はこっちなんだよな〜せっかくの熱々トーストにバターを乗っけちゃうと少し冷めるからあんま好きじゃないんだよな。」


「焼く時は2分30秒焼いてから向きを反転させてもう2分やるのが俺のやり方だ。こうすれば裏目を見た時に焼けムラがなくなって綺麗なキツネ色になってくれるんだよな。ずっと同じ向きにしてると焦げるから注意しなきゃな。」


『この間目玉焼きに日が入りすぎないようにするのとウインナーをちゃんと転がすことも忘れてはならない。焼けてきたら後は余熱で仕上げと保温をこなす。ここで焦げちまったら朝ごはんが台無しだ。1日の始まりの朝ごはんを失敗しちまったら完璧なスタートを切れないからな。』


「よし!あとはさらに盛り付けて完成!!」


────日本人の朝ごはん!


海外の人たちからしたら色とりどりの御膳を食べているような印象を持たれるが、実際滅茶苦茶少数だろう。動画とかで海外の人が日本に来てからの朝ごはんと地元の朝ごはんを紹介している動画を見かけるが、大体の日本人は海外の朝ごはんの方が食べたいって言っているくらいだ。


「このパッとできるのがいいんだよな〜。庵の朝ごはんも最高だけどたまにいいよな?こういうのも。」


「いただきます。」


全体的に醤油を軽く垂らしこの朝ごはんを完成系へと導く。真っ白な白身に焦げ茶色の醤油がかかると食欲が促進されるのなんの。これを見てお腹が空かない日本人はいないだろう。薄くまくの貼った黄身にも醤油が乗っかり今にも口に突っ込みたくなる。だがまだそのときでは無い。白身と同化しているウインナーにを箸で白身ごと取り除きそれを橋に寄せておく。我慢できずに一本食べてしまったが、ここからがメインだ。この朝ごはんはまだ完成していない。


箸ですくうようにし目玉焼きを持ち上げる。それをトーストの上にON!完成だ。


「究極形態───エッグトーストWithウインナー」


『これを一思いに頬張る!』


「あーーーnm!ん?!」


卵の白身 黄身 醤油が混じり合いそこにバタとトーストの香ばしさが加わった最高の1口。そこにウインナーを人齧り追加で詰め込む。さらに香ばしさと肉々しさが加わって、今日は良い一日になると予言されているようだった。


「ご馳走様でした。」


「·······来た、今日は完璧な一日になる予感!寝るなんてもったいねぇ!もう一度ダイブすんぞ!」


しっかりと洗いまで済ませてからもう一度戻った司だった。


これからは毎回こんくらいの文字数で行きます!

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