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か弱き命に導かれて其の三

前回のあらすじ


あまり展開がなかったので無し!


オセロと森を歩いていると明らかに周囲の景色が変わり始めていた。1度だけ葉を介してではなく直接光が大地を照らしているぽっかりと森が抜けたようになっている場所があったが、それが幾つも現れ始めた。周囲の木もなぎ倒されていた為まず間違いなく自然生成ではないだろう。


「これは白き猛邪にやられたんだろうな、」


オセロも正解と言わんばかりに頭を叩いてきた。


「うーん、戦闘の後ってよりかは()()()()()()()


地面には白き猛邪にやられたと思われる生物達のドロップアイテムが落ちていた。ガンマにとってこれはラッキーなのだが森の動植物達からしたらたまったもんじゃない。


「俺にしちゃラッキーだが、こりゃ早急に討伐しねーとアイツらも危ないかもな」


かなり愛着が湧いている動物達。その子達に危害が及ぶようだったらガンマも黙っていられない。


「とっとと白き猛邪とやらをぶっとばして本来の目的のアイツらと遊ぶんだ!」


本来の目的はレベル上げである。

ガンマはそう意気込むと更に森の奥地へと足を踏み込んだ。


オセロは終始楽しそうだが.....こっちら今から気を引き締め直すところなんだよなぁ......まぁ、楽しいならいいか。


──

───

────

──────

────────


マッピングも終盤にかかり森の雰囲気もかなり変わってきていた。今度は逆に森が一切荒らされていなかった。その上陽の光に照らされて透明感のある()()()()()()()だったのが今では深緑色や苔色と呼びれるような森に。空気も透き通っていなく湿っていてかなり不気味な雰囲気の湿()()()()なっていた。


「マッピングも9割がた終わりあとは、この奥か」


ガンマの目線の先にはツタによって閉ざされている場所だった。まるで何かを隠しているかの様だ。


「まず間違いなくボス戦だな?白き猛邪とやらをぶっ飛ばしに行くか!」


にゃぁ〜と気の抜ける返事をオセロにされたが、気持ちを引きしめその中を進んみ始めた。ツタが幾層にも分厚く折り重なっており簡単には辿り着けなさそうだ。途中途中オセロが絡まらないか心配したが、自分でツタを掻き分けたりツタを切ったりと案外起用に頭に乗っていた。


あれ?さてはこいつ結構やるのでは?子猫なのに甘えるとかでもなく自分で切り抜けようとするし、普通の子猫とは思えないんだが......まぁ。親御さんに会えばわかるか!


心の中で考察を巡らせてみてもよく分からなかったので考えることをやめたガンマであった。


1分ほどツタを掻き分け進んでいくと少しづつ光を感じられ始めた。この時点で更に確信が強くなった。この先には光が差し込む空間があるということが。


そこから更に十秒程掻き分けていくと遂にツタの壁を抜けることが出来た。抜けた先には陽の光が差し込んでいた。暗がりを進んでいたため陽の光に目が慣れていないが、薄らと目を開けてみるとそこには女神像に巻き付く()()()()が居た。


クイーンサーペント ── 脱皮直後


フィールドは沼地、足元が泥で動きづらい上に踏ん張りも効きづらい、木に囲まれていて逃げる事も許されない状況。そしてオセロを守りながら戦わなきゃいけないこの状況。


「思ったよりも厄介じゃねーか.....オセロは隠れてろ」


AGIをメインに上げている身からしてこのフィールドは単純にAGIのステータスに大幅なデバフがかかっているみたいなものだ。これはアンチフィールドと言ってもいいだろう。


「おい!てめぇか白き猛邪ってのは!ここまで数時間ただの散歩だったもんでなフラストレーションぶち溜まりなんだわ!お前で発散させてもらうぜ!スキル ── ヘイスト!!!」


ヘイストのあとにガンマはスキル── ダッシュを使い数メートルを瞬時にクイーンサーペントの目の前まで詰めた。


「挨拶が割に貰っとけ!!ガードブレイカー!!」


ガードブレイクが使っていくうちに進化した新たなスキルガードブレイカー!こいつは更に防御貫通率が上がった代物!ヘイストによる加速も合わさった物理エンジン+ガードブレイカー、その硬そうな鱗にもかなり響くだろ!


クイーンサーペントは女神像を絡めていた蜷局を解きガンマの一撃を尻尾で受け止めた。だがその尻尾を()()()()()()()()。これを知れただけでこの攻撃に価値はあっただろう。


「ッ、なるほど、立派な鱗をお持ちでなようで!」


ガードブレイカーの持続時間は10秒、この間に殴れるだけ殴る!


「スキル ── 鉄槌旋打(メタルスピン)!」


メイスを握り回転しながらクイーンサーペントへと攻撃するもこちらはあまり効いていないもよう。クイーンサーペントも黙って見ている訳もなく攻撃の隙を狙い大きな顎で食いちぎろうと狙ってくる。


「っと、このスキルはダメだな。スタミナの消費量も多い癖に隙が大きすぎる」


恐らくまた同じ攻撃をしたら完璧なタイミングで仕留められる、って言うか痛くもねー攻撃待つ必要もねーんだから攻撃中に殺られるな。


この小学生がやりたがるようなグルグル攻撃の永久封印(破棄)を心に決めた。


「だったらこいつはどうだ?ビルドアップ!!」


コボルトと戦った時は絶大な攻撃力を生じたビルドアップ。ガードブレイカーは発動していないがかなりのダメージを期待している。


「装甲が分厚いやつには一点集中だよなぁ!スキル ── 鋼鉄の震打(インパクトクエイク)!」


ビルドアップに加えて 鋼鉄の震打(インパクトクエイク)── 打撃と振動を一点に叩き込むスキルの組み合わせをクイーンサーペントの中腹に叩きつけた。クイーンサーペントも呻き声を上げガンマを振り払うようにその長いからだを鞭のようしならせた。


「だぁぁぶねぇ!!」


間一髪のところで盾とメイスで受け止めきれたが一手遅れていたら致命傷を負っていただろう。


「くっそ、それにしても硬すぎんだろ、怯んだり呻き声を上げたりしてんのにダメージエフェクトはほとんど出ねぇ、なんだ?こいつ........ん?()()()()()


よく見てみるとクイーンサーペントの背後には抜け殻が落ちてあった。巨大なヘビの抜け殻、間違いなくクイーンサーペントのもので間違いないだろう。


「脱皮直後、この硬さの原因はそれか?鱗が真新しくなって更に強くなったとかか?運がいいのか悪いのか分かんねーな」


クイーンサーペントは今までのラッシュがなにも無かったかのようにこちらを冷静に見つめてくる。下をピロピロしこちらの正確な情報を採取しているところだろう。


「これが強くなってるのか弱くなってるのか、脱皮直後っていうのが何なのかはしらねーが、こんだけよ強さだ!俄然やる気が出るってもんだろ!」


クイーンサーペントにとっても久々に歯ごたえがある生き物。彼女?もこの戦闘を楽しんでいるようにも見えた。

クイーンサーペント ── 脱皮直後

脱皮直後状態はクイーンサーペントが脱皮してから10分以内に接敵することでなる強化形態。全ステータスが大幅に上昇する。


つまり!悪い意味で滅茶苦茶運がいい!!


その分ドロップアイテムも脱皮直後状態なのでグレードも数段階上がる。

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