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秘密でシークレットなシークレット契約


「これは?」


机に出されたのは大きめの琥珀であった。その琥珀からは目が惹かれる太陽の様なエフェクトが出ていた。


「これはエーデルワイスの琥珀だ。」


「エーデルワイス?確か花の名前だったよな?」


「その通りだ。これはアヤメから渡された()()()()()()()()なんだよ。クエストのクリアには必須だと断言出来るだろう。」


途中横から「花の名前なんて知ってんだ!」っとベー何とかさんに茶々を入れられたが、軽くあしらってからシグマの話を聞き続けた。


「何故エーデルワイスが渡されたかを考察してみたんだが、かなり単純な理由なようだ。」


「単純?」


「あぁ、その前に今出てきたものを整理していこう。まずは()()()()()()()。」


シグマは青いアマリリスのスクショを表示しながら話を進め始めた。


「青いアマリリスの出現条件。これは今まで誰も見つけられなかったという点だけで容易に考察できる。先程も言った通りこれは先駆者持ちが3人揃って【君に花を届けて】を攻略する必要があったんだ。次に虚栄のアマリリスについて。クエスト名からの考察だけど、理を断つと記されている事から斬撃がメインなのかも。ただ、これも憶測だから片隅に入れといてってだけ。そして最後の琥珀。これもさっき話したけどクエストアイテムだね。これに関してはこの後まとめて言うことがあるからその時で。」


「んで?これら全てが何に関係してんだ?全部花ってことしか分からねーな。」


「その通りだ。これらは全て花の名前が起用されている。ただ、それだけで終わると思わなかったから色々調べて見たのさ。そしたらかなり興味深い結果が出たよ。アヤメ、エーデルワイス。これらは()()()()()()()()だ。エーデルワイスの花言葉は大切な思い出、そして()()だ。次にアヤメに関してだが、こっちはただのアヤメとは違うようだ。」


「ん?なんだその言い回し」


「確かに変な言い回しだね。ただ、()()()()()()()んだよ。」


「どういうことだ?」


「このアヤメは別のアヤメだったってことだよ。()()()()という花があってな。その花の別名がアヤメなんだ。そちらのアヤメ、もといアイリスについて調べたら相違点が見れたりと色々あったよ。このことからアヤメ=アイリスとして受け取って欲しい。」


「そういう事だったらその体で聞かせてもらおうか。」


「そう言って貰えると助かるよ。アイリスの花言葉である()()()()。このことからわかることが、エーデルワイスとアイリスの()()()()()()()花言葉はアマリリスの()()()()()()()()花言葉である()()()()()()()の対義だってことだ。」


「考察としちゃー上出来だろ。対策云々はどうでも良くてバックストーリーを探るのは大型クエストの基本だかんな。」


「アマリリスには誇りや輝くばかりのう美しさなどのプラスな意味もあるが、一旦置いおこう。考察はこの辺にしてここからは()()()()()()()()()。」


「アヤメの話?例のNPCに続きなんかあるのか?」


「実はクエストを受けた時にあるセリフが言われたんだ、ベータ読み上げてくれ。」


「は〜い。」


ベータはウィンドウを開きあるメモを読み上げ始めた。


「アマリリスには勇気が足りません。アマリリスは強さで弱さを隠している。心に勇気を与えられれば蒼断(そうだん)はこの地に現れる。蒼断は(あお)を断つ。だそうです。」


「蒼断.....また新しいフレーズだな。」


「蒼を断つという意味での蒼断。アマリリスにはなにかバックストーリーが隠されているだろう。また、この勇気が足りない。ということに関しては単純だ。エーデルワイスの琥珀をアマリリスに直接与えればいいと踏んでいる。」


「あ〜、よくあるやつか、胸にあるコアにはめ込む系」


「この蒼断はエーデルワイスの琥珀をはめ込んだあとだろう。第二形態と考えられるだろう。そして強さで弱さを隠しているという事は相当な強さだと思うんだ。そこで君だ。」


「なるほどな?手数だろうが火力だろうが絡めてだろうが、全部対処できんのは俺くらいって話か。レベルが高くてもボコられるんじゃ意味がねーわな。いいぜ?受けてやるよ!こんなワクワクすること、他所に流すわけにはいかねーな!シグマ・レイブン!」


「あぁ。期待しているとも、ガンマ。」


ガンマは気合十分といった様子で立ち上がりシグマと目を合わせる。シグマの目にも気合いが滲み出ているのが分かった。


「交渉成立だ。約束通り鍛冶師を紹介しよう。こちら君の妹と同じ副団長のトゥーシューガァンだ。腕に関しては心配無用だ素材があればなんでも作ってくれるだろう。」


「そりゃ頼もしいな!ただ1つ問題がある。」


「なんだ?君のお眼鏡にも叶うと思うが.....」


ガンマは座り直し机の上で両肘をつき両手を握り問題点について話し出した。


「単純な話しだ。“金がない”前にオーダーメイドを頼んだ時は200万Gも要求された。今はまだそんな金なんぞない!!」


「私が出そう」


さも当然かの顔をしてシグマがそんな事を口にする。トッププレイヤーに借りを作るなどしたくないガンマと強い武器が欲しいと言っているガンマの2人が心の中で暴れているせいで考え込んでいると更に追加情報が届いた。


「貸し借り云々の話は気にしないでくれ。私達の攻略に手伝ってもらうんだこれは()()()()()()()だ好きなだけ作ってくれ。」


太っ腹すぎて少し惚れそうになる。ただガンマというプレイヤーを起用するのだ。要求があるならいくらでも積む気でいたため物凄く安く済んだことはここだけの話。


「だったらお言葉に甘えまくるが。何円までとかは聞かねーからな?」


「ハッハッハ大型クランの団長が払えないとでも?という事だ。トゥーシューガァン頼んだよ」


「勿論ですよ。最高の武器を作り上げてみせます!」


シグマ左隣に座っていた両手持ちの大槌を担いだプレイヤーが気持ちの良い受け答えをする。彼は青年と言える見た目で筋肉質の体型。身長が170cm程と言ったところ。


「では解散だ。皆ご苦労」


ガンマの隣を抜けて退出していくプレイヤー達。中にはフレンド申請を送ってくる人もいたが、勿論許可した。かなり喜んでいるようでガンマもいい事をしたと気分が良くなった。


「楽しそうだね、お兄ちゃん」


いつの間にか隣まで来ていベータがいい気分を噛み締めている兄に向かってじと目を向ける。


「実はな....かなりいい気分だ。」


庵はドヤ顔でそんな事を言う兄がいつもと違った雰囲気で少し引いてしまった。


「良いでは無いか。私も送らせてもらおう。」


内心1番楽しみにしていた瞬間を迎えられてウキウキになっていたのはこの人であった。


『団長が1番楽しみにしてたな?これ』


庵はシグマの心を見透かすかのようにシグマにもジト目を向けた。


「さて、それでは、改めて宜しく頼むよ。ガンマ君」


「ガンマで構わねーよ。よろしくなシグマ」


知識の王と技術の王が手を組んだ。その日から何かの均衡が崩れた音がした。


「では行くとしようか鍛冶場へ」



【理を断つ一輪の青い花】


発生条件:???


推奨レベル: 200


推奨人数:???


攻略条件: ???


時間制限:無制限


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