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夢物語  作者: 夢見隊
代償
6/51

第5話 回り出す歯車

(まあ…あの感じ、努力はよくしてるけど…とりあえず斬撃放って試合終わらせるか)

「よっ」

そう言って俺は斬撃を放った。すると相手は

「は、はあ!?」

そう言って相手は防御も回避もしようとせずに慌てていた。

「ッ!《真眼》!!」

俺は斬撃より速くキアの目の前に立って斬撃を切った。

「げほっげほっ…間に合った…そっか、斬撃でも普通にやばいよな……大丈夫か?」

「ッ!上から見るな厄災‼」

「俺自身は厄災じゃねえって何回言ったらいいんだゴミカス」

気を抜いた俺を斬ろうとしたが、俺はその伸ばした腕を蹴って折った。

「こんなんで‼」

キアは反対の手で俺の顔を掴み、手から爆発を起こした。

「…」

俺は指の隙間からキアを睨んで威圧し、キアを気絶させた。

「ッ!お前、人間様を殺すんじゃない‼」

「…チッだる」

審判も俺を殺そうとしたが、もう面倒だったから腹に風穴を空けた。

「…あ」

俺は《真眼・劣》で腹を治した。

「…固定概念に支配されて真実に気付かず人を殺そうとするなら、お前は人を名乗るな。じゃ」

そうして俺の第1回戦が終わり、皆の場所へ戻った。

「…疲れた…」

「お、おかえり…」

「…悪い、嫌いになったら俺から離れてもいいからな」

「ッ‼離れるわけないだろ‼」

「ッ……何で…お前は離れないんだ」

「…俺にとって…友達だからだよ」

「…そうか…ありがとう」

「…どういたしまして。さ、試合見よう」

「ああ」

俺が一息つくと、地面が揺れた。

「うおっ何?」

「ッ!この感じ…まさかッ!」

俺は急いで上空に飛び、学校の外を確認した。そこには、1000体程の魔人と身に覚えのある奴がいた。

「やっぱりか…何故だ?何故ここを攻めようと思った?目的は…俺以外無いか」

そう気付き、俺はクラスメイト全体に叫んだ。

「陽栄軍だ!!陽栄軍が攻めてきた!!校舎内に避難しろ!!」

「陽栄軍?何言ってんだあいつ」

「厄災の前兆の言葉なんか信じるかよ」

「…こんなに人望無い隊長もそうそういないな」

そう言う俺の言葉に生徒は困惑していたが、すぐにガリヤード生徒が来て指示を出してくれた。

「生徒は全員校舎内に入れ!急げ!!」

「おいおい、まじか!?」

生徒は校舎内に走って行った。俺は降りると

「お~い!聞こえるか~?ええ、陽栄軍は今からこの学校を攻め落とす。だが、厄災の前兆を引き渡せば俺らは帰る。どうする?あ、バリアはするなよ?せっかくいろいろ細工したからな、したら問答無用で皆殺しだ」

陽栄軍はこんな提案をしてきた。バリアとは、元々この学校には王国の外にあるからバリアがあるが、今日、学校側がバリアを忘れたらしい。

「…あいつ、生きてたんだな。あれで」

「…行かせないからな。相手が弱ければよかったかもしれないが、相手は四天王だ。四天王だって昔とは全く違う、リラードも負けたんだ。相手が悪すぎる」

「あの時の俺の火力忘れたか?やろうと思えば何発でも放てるからな?」

「その分代償があるからめったに使わないんだろ。それに…いくら1年間ずっと鍛えていたお前とはいえ、死ぬぞ」

「そうなったらガリヤードが行くんだろ?…悪いけど、ガリヤードの方がやられる確率は高い。俺が行けば撃退できる。だから…」

「自分の実力を見極めろ!!いいか?俺ら英雄隊は英雄を、つまりお前を!死んでも守り抜く為にあるんだ!それに…リラードにお前を任されてる……だから行くんじゃ」

「行かせろ、原因はその者にある」

「ッ!校長!ですが、厄災の前兆とはいえレオはこの学校の生徒です!それはあんまりなのでは?」

「安心しろ、5分や10分もしたら英雄隊が来るだろう」

「…その間は?」

「あの総力なら時間稼ぎにはなるだろう」

「だが!」

「…本当に俺が弱いのか、見せてやるよ」

「…おい、待て」

「行って来る‼」

「レオ‼」

ガリヤードの想いを無下にしたと思うと少し苦しくなったが、俺は陽栄軍のいる場所に飛び飛びで向かった。

【なあ、1000体くらいはいるんだろ?少しくらい俺に殺らせてくれよ♪】

「駄目だ」

【ええ、別にいいじゃんかよ~】

「どうせお前俺に体返さないだろ」

【チッ】

「だろうな。見てたら体が疼くだろうし、大人しく寝とけ」

【はぁ…大人しく寝るしかねえじゃねえかよ。ったく、お前がもう少し弱けりゃよかったのに…】

「そりゃどうも」

そうしてジャックとの話を終えた。俺は前に、とあるやり方で脅してジャックをある程度は抑えている。

「さてと…皆に迷惑はかけたくないしな、制限時間は早いと2~3…いや下手したら1分か…真眼使うか?いや、たぶん間に合うな。あ、こういう時は隊服着るか」

そう言って、俺は≪総黒渦≫で隊服を出して着た。普通の隊服は白いが、俺の隊服は黒く、特別仕様で腰からマント、首には襟がある。隊服を着ても防具じゃないから防御性能は無いが、俺はこれを着ると明らかに強くなるらしい。この服に愛着があるせいだろうな。

「…今回も頼む」


陽栄軍 目の前

俺は陽栄軍の目の前に降りた。すると周りの地面が盛り上がり、ドーム状に陽栄軍と俺を囲んだ。

「…何でお前生きてんだ」

「急だな。契約って知ってるか?」

「…神と何かを代償にして何かを得る…別名、禁術」

契約とは、今言った通り、神と何かを代償にして何かを得る事だ。腕を消す代わりにスキルの力を上げたりすることができる。ただ、命を代償に何かを生き返らせたりもできるので、禁術と言わている。完全に使ってはいけないわけじゃないが、使うときは全国の許可を取らないといけない。ただし、この規則は人間だけだ。

「知ってるのか!てめえも成長したなあ!」

「何人を犠牲にした」

「俺を生き返らせたからな、数だけ覚えてるぜ!たしか…ざっと1万だな!」

「…そうか」

「そういや、リラードを殺したのは俺だしな。今日は復讐のつもりか?俺は復讐だ」

「そうか。俺はお前を苦しめに来た殺すつもりはまだ無い」

「へ~?」

俺は刀を取った。

「俺の言いたいこと分かってるじゃねえか。んじゃ、かかってこいよ!英雄様よ゙ぉ!!!」

そうして、陽栄軍が一斉に向かてきた。

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