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夢物語  作者: 夢見隊
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第4話 対人

翌日 教室

「ええっと…槍相手はあの攻撃範囲が怖くてなかなか近くけないけど、薙ぎ払い攻撃してきたらあえて近づいて攻撃した方がいいかも。そうすれば、攻撃される前に槍の棒部分を斬って相手を倒せるからな」

「なるほど…レオは頭良いね。尊敬するよ」

「うぅわ」

「え、嫌だった?」

「すごい嬉しい」

「あ、そういう意味でのね…」

楽しく話していると、先生が教室に入って来た。

「あ、先生だ」

「じゃ、テスト頑張れ」

「レオもね。………え、テスト?」

そうして俺らは話すのをやめ、先生が話し始めた。

「よし、皆座っているな。昨日伝えていた通り、今日は皆大好き総力テストだな!」

皆がざわつき始め、俺はその理由を伝えた。

「あ、ガリヤード。それ昨日言ってないぞ」

「え?…まじか」

「まじ」

「…本当なのか…?」

「ところがどっこい!これが現実!判決地獄いきい゙い゙い゙い゙い゙い゙い゙!」

「すみませんでしたあ゙あ゙あ゙あ゙!!」

思いっきり教卓に頭ぶつけて謝罪した。これが元英雄の右腕と考えると笑えてくる。

「…ぶっ」

(駄目だ…わら…わ…笑うな……ぶっ)

すると、元英雄の右腕が頭を上げた。

「本当にすまない。時間が無いんで簡単に総力テストの内容を説明する」

そうしてガリヤードは戦闘力テストの内容を説明し始めた。

「総力テストは4つある。まず最初は剣技テスト。このテストはスキルなし、魔法なしの武器のみだ。次に魔法テスト。このテストはスキルなし、武器なしの魔法のみだ。それから格闘テスト。このテストはスキルなし、魔法なし、武器なしの拳のみだ。最後に総力テスト。このテストはスキルあり、魔法あり、武器ありだ。この4種類でそれぞれ3回ずつ戦ってもらう。以上が総力テストの内容だ。何か質問あるか?」

キルが質問した。

「戦う相手は誰なんですか?」

「戦う相手は総力が近い生徒同士だ。他に質問は?」

「アンスキルは?」

「スキルと同じ扱いだ。他には…いないな。それじゃあ全員運動場に急げ!」

クラス全員が運動場へ走った。


運動場

「…全員遅れたのか…」

俺が運動場へ着くと、生徒全員が走っていた。そして、生徒全員が運動場に並び終わると校長が話し始めた。

「諸君、おはよう。私が校長のパド・レスリである。まず最初に学校側が総力テストの事を言い忘れ、諸君らに多大な迷惑をかけた事を深くお詫び申し上げる。2度とこのような事をおこさないように学校全体の意識を高めよう。話をテストに戻すが、私は諸君らにとても期待している。今回のテストでは全力を尽くしてもらいたい。以上、それでは各クラス、担当の先生に従って行動してくれ」

校長は話を終わり、各クラスの先生は指示を出し始めた。

「よし、2組は俺に続け」

ガリヤードは2組を連れて運動場の東の門へ行った。東の門に入って階段を上るとコロッセオでいう客席に着いた。

「よし、ここで順番を待て。名前を呼ばれたらさっき潜った門の前行って門を開けて広場に行け。俺はやる事があるからここを離れるのが…あんまりはしゃぎすぎないようにな?それじゃ」

「…キル、大丈夫か?顔が引きつってるぞ」

「え?ああ、緊張のせいかな」

「そんなに緊張するか?お前あれを切り抜け…いや、何でもない」

「?…自身無くって…勝てるかな」

「自分の総力覚えてるか?234だぞ?14歳の上位だって150くらいなんだからそう心配しなくてもいいだろ。俺も羨ましいわ」

「それはこっちのセリフだけど…まあ…そっか」

「軽く考えとけばいい」

「そうだね」

「さ、試合見よ」

「分かった。…あ、そういえばさ」

「どうした?」

「レオ、昨日ここで先生と戦ってただろ?」

「ああ、そうだな…1ついいか?」

「え?うん」

「話してた内容聞こえた?」

「流石に聞こえなかった」

「ならいい」

「あ、聞いたら駄目なやつだったんだ」

「聞こうとしてたのは今のだったのか」

「じゃあ戦ってた理由も無理かな?」

「悪い、無理」

「大丈夫だよ」

その時、アナウンスが入った。

「2年2組のレオ・アルラード、3年4組のキア・エクシード。戦闘準備をしてください」

「あ、出番だ。じゃあ行って来る」

「頑張って」

「おう」

俺は門前へ向かった。そこには木でできた様々な武器があった。

(さてと、戦闘だ)

【俺が殺っていいか?】

(駄目だし漢字が駄目だろ)

【ていうか相手3年だぞ、大丈夫か?】

(舐められたもんだな)

そうして俺は門前に着くと木の剣を取った。

「2年2組のレオ・アルラード、3年4組のキア・エクシード。広場の中央に来てください」

「さてと…準備完了、行くか」

そうして俺は門を開けて広場の中央へ向かった。そこには、俺より少し背が高い相手がいた。

(…剣か)

俺は広場の真ん中に着くと

「それではこれより、キア・エクシード対レオ・アルラードを開始する。両者、礼!」

審判が号令した。それに合わせて俺らは

「「よろしくお願いします」」

「始め!」

第1回戦が始まった。

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