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夢物語  作者: 夢見隊
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23/51

第22話 俺

5日後 東部外壁

「…はっ!…知らない天井だ…じゃなくて、ここ病院?何で?いや、あの重症なら普通か…」

「…」

「リラード?寝てる…ずっといたんか…そこまでしなくてもいいのに……お~い、リラード。英雄様のご帰還だぞ」

「…んあ?あと5分…ッ!ケイソレイ!」

「大丈夫か?俺の爆発で怪我してないか?」

「ケイソレイが心配することじゃない!腐ってたのは何故か治ったけど…左腕が…」

「ふふ…いいですか?どうか、落ち着いて見てください」

俺は左腕を見せた。

「…どうなってつの?」

俺の左腕は生えていた。

「たぶんあのスキルなんじゃね?知らんけど」

「…それチートすぎじゃない?俺もある程度は再生できるけど…ケイソレイ程じゃないし、無意識にできないよ」

「制御できるようにしてもっとチートスキルにしてやるわ」

「はは。頑張れ」

「おう。んじゃ、友達に会いに行ってええか?最近会ってなくてな」

「いいよ」

「じゃあ行くわ」

俺はクルス王国の森へ向かった。


5分後 クルス王国の森

「たしかここ辺りに…いた。お~い!」

その声に3人が振り向いた。

「?おお!久しぶりだな!」

「うお、ケイソレイじゃん」

「最近会ってなかったから心配してたわ」

その3人は俺の親友であるレイ・ナハト、エジレス・ライジング、クスアード・メイルだ。毎日空いてる時間はいつもここで待ち合わせして話してる。ちなみに、皆年上だが、全員辛い過去を持ってるのもあって仲良くなった。

「うわ、目怪我してるじゃん⁉大丈夫?」

「大丈夫大丈夫。んでさ~いや、もうなんかいろいろありすぎてもう何から話せばいいか分かんねえな。ああ…まあ、順を追って話すわ」

俺はこれまでの事を話した。

「やばいだろそのスキル。チートじゃん」

「だろ?だけど無意識でしか使ったことないからスキル化できねえ」

「スキル化しなくてもいいだろそれ」

「ケイソレイは欲張りなんだ♡」

「どっかのアイドルか」

「俺の話はこんなもんや。さあ、そちらの話を聞かせてもらおうか」

「お前に話せる事が積もりに積もってるからな、一気に全部話してやるよ」

「どんと来い」

そうして、俺らは話題が尽きることなくずっと楽しく話していた。


8時間後

「でな?あいつが…チーターが落っこチーターって言ってさ」

「はっはっはっはっはっはっは‼寒すぎるだろそれ‼」

「だろ⁉その次に…あ、そろそろ時間か?」

「え、嘘、なんか早くね?」

「それだけ楽しかったんだろ」

「そうかもな」

「…最後に1回いいっすか?」

「いいよ」

「ありがと」

俺は抱きしめてもらった。

「…なんか…安心した。できれば次も頼む」

「いいよ。じゃあまた明日」

「おう」

「ケイソレイも来れる時だけでいいからな」

「すまんな。じゃ」

俺は東部外壁に帰った。


30分後 東部外壁

「…いつの間にか、ここへ帰ることが当たり前になってるな……さてと、りえかお~」

「まいだた~って全部逆!」

「今のギャグ分かるんだ…リラード、俺のバッグどこに置いてる?」

俺はあの時、必要な物をバッグに入れて来ていた。

「あれか。あれはそこのケイソレイの部屋に置いてる」

「いつの間に俺の部屋が…」

「友達と遊んでる隙に家具付きで作っておいた!」

「…やられた」

「それはよかった。あ、なんかアーレルドから手紙来たから机に置いておいたよ」

「早いな…分かった」

俺は俺の部屋に入った。


俺の部屋

「…あった。………ほえ~、タイトル、第1話、いい感じだな。名前の所が空いてる…?名前は所々こっちで決めるのか…なるほど…よし」

俺はバッグから何枚かの紙とシャーペンと消しゴムを取り出した。俺は趣味で10月22日(今は11月)から小説を書いている。ちなみに、この世界の少し未来の世界を描いてる。理想の人生を描きたいから俺を主人公にしようと思ったけど、名前だけレオ・アルラードって名前に変えてる。

「まずは共同制作の方を書くか。書く紙よし、エバー・レディー・シャープペンシルよし、消しゴムよし…全てぇ、問題無し。やるz」

「ケイソレイ!小説見せてー!」

リラードが入って来た。

「…一応ここ俺の部屋やぞ?ノックくらいせんかい」

「このくらいなら許容範囲ってことくらい知ってるからやってる」

「それを信用と取るか、舐めてると取るか…」

「で、小説書くんだろ?あの続き見~せて」

「ええっと…うい、最新話までの第5話と第6話」

俺は第5話と第6話が書いてある紙を渡した。

「おお!じゃあ、ありがたく読ませていただきます」

「終わったら質問と感想頼んだ」

「もちろん!」

「よし。んじゃ、書くか。主人公の名前は…上館歩でいっか。次は…」

俺は共同制作を書き始めた。


1時間後

「…ちょっと休憩するか」

「お!じゃあ完走した感想は…」

「ざわ…ざわ…」

「面白かったよ!これからの事をどういうふうに書くか楽しみ!」

「構成を前に伝えたからある楽しみだな」

「…構成をもう知ってるからちょっと楽しみが半減したかな…」

「俺のせいじゃねえからな?あの時強引に聞いてきた貴様が諸悪の根源」

「だって待ちきれなかったんだから仕方なかったじゃん」

「我慢しなさい」

「うぐ…ごめん…」

「俺だから別にいいけど。でさ、今何時?」

「ええっと…7時だな」

「じゃあそろそろか」

その時、部屋の外から声が聞こえてきた。

「7時だョ!全員集合‼」

「飯の時間だ」

「じゃあ、行こうか!」

「今日は何だろうな」

「今日は…揚げパン!」

「ぃよっしゃッ!早く行こ!」

「おう!」

俺らはうっきうきで部屋を出た。

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