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夢物語  作者: 夢見隊
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第0話 始まる俺の物語

見つけてくれた方へ。どうもこんにちは。小説書くのは初めてです。けっこう話が重くなると思いますので、気を付けください。ですが…きっと面白いと思います。全50話 是非、読んでみてください。

ここはクルス王国。この国の民は、普段戦いとは縁が無い人たちでも一般兵程度には強さを持つ。そんなクルス王国の近くに森がある。その森に1人の男がいた。

「はあ…俺も堕ちたな…」

その男は首飾りをして髪が白い。そして、顔には血が付いており、マントで隠しているが、服にも血が滲んでいた。

「よっと…」

男は木を背もたれにして座った。一息つこうとした時、前から枝が折れた音がした。

「ッ!敵か?うっ!」

男は立ち上がろうとしたが、疲れや怪我、空腹のせいで立ち上がれずに膝をついてしまった。

「クッソ…ここらが潮時か……」

男は双剣を取り出して構えた。

「…まだ死ぬわけにはいかない…よし、来るなら来い…‼」

男が構えると、前の木から誰かが出てきた。

「…こ、子供?」

(あれたぶん子供だよな?何でこんなところにって、ここそういえば公園とかでもあるんだっけ?なら子供の1人や2人居ても不思議じゃないな…いや今、夜近いよな?てか深夜だよな?門限とか大丈夫なのか?最初暗くて分からなかったし…)

子供は男の方にゆっくり歩いていった。

(こっち来てる!え、何で?いや…この時間に人が居るだけでも珍しいのか。よし…だいぶ見えてきた。あの感じは…13歳くらいか?この時間に?まあいいか、とりあえず武器は仕舞うか…)

男は武器を仕舞い、もう一度子供を見た。

「ッ!あの隊服…襟が…ある……本物っぽいし…」

男はある理由で子供の服に襟がある事に驚き唖然としていた。

「まじか…」

「英雄?」

「え?」

「あ、すまん。大丈夫か?」

男は我に返り

「あ、ああ…」

男は自身を落ち着かせ、返事をした。

「本当に?…ッ!怪我してる!早く治療を」

「俺は大丈夫なんだが…その…怪しまないのか?顔とかに血が付いてるけど」

「え?…ああ。俺のスキルで相手のことだいたい分かるから、それを使った結果…良い人だという結果が出たんで」

「すっげ」

(…まあ、流石と言うべきかな)

「なんか髪と隊服の色が違うけど…君、英雄だろ?」

「…これでよく分かったな」

(…やっぱりな)

「君の服装とかは少し聞いた事があるからな」

「そりゃどうも」

「…次世代の英雄様、頼み事を1つ…どうか、俺に約束を守らせてくれ」

「分かった。俺はどうすればいい?」

「そうだよな、いきなりこんな事を言われても困るよな…え?今、なんて言った?」

「分かった。俺はどうすればいい?って言った」

「え~っと…こっちから言っといてあれなんだが、疑わないのか?」

「さっき言ったけど、あなたは良い人だ。良い人を疑ってたら何も信用できねえよ。さ、言ってくれ。俺はどうすればいい?」

「…そうか」

ボソッと独り言を言うと、男は首飾りを外した。

「君はこの首飾りを付ければいい」

「おけ」

子供は首飾りを取ろうとしたが、男は首飾りを引き離した。

「あれ?」

「馬鹿!」

「え?」

「え?じゃねえよ!こういうのはもっと説明とか聞いて考えてからだなあ!!!」

「いま夜。声でかい」

「ぐぬう…そもそも何で全く縁の無い他人である俺を助ける?」

「いや、逆に聞くけど、目の前に困ってる人がいるのに助けなかったらその後どうなる?」

「まあ、なんかこう…すげえ気持ち悪くて後悔するかな」

「だよなあ!!」

「いま夜。声でかい」

「いやどうせ俺ら2人しかいないし」

「クッソ………え?てか理由それだけ?」

「あ~っていうかそもそも理由無く助けることが多いかな…お互い」

「何で分かるんだよ!」

「スキルの結果だ!」

「それズルくないか?」

「まあ助けるのって良い事なんだろうけど…バレたらなんか恥ずかしいんだよな」

「あ、分かる」

「…あれ?なんの話してたっけ…あ、首飾りの説明どうぞ」

「そうだったか?」

「そうだった。それじゃあどうぞ」

「じゃあ早速説明するけど、この首飾りを君はこの首飾りを付ければ俺の体は消えて意識が君の中に移る。だが、意識が戻るのはいつか分からない。明日かもしれないし、5年後とかかもしれない。もちろんその後は君をサポートする。それでいいならこの首飾りを付けてくれ」

子供は首飾りを取って付けた。

「…これでいい?」

「ああ、ありがとう」

そう話していると、男の体が光り、欠け始めた。

「…そろそろお別れだな」

「そうだな…やべ、お兄さん名前は?」

子供は思い出すように言った。

「ああ、そういえば言ってなかったな。俺の名前はジン・ラードだ」

「…俺はレオ・アルラード。これからよろしく、ジン」

「すぐお別れだが、こちらこそよろしく、レオ」

「「またいつか」」

ジンは満足な顔して消えていった。

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