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純文学

グループレッスン


家は過疎地にある。


過疎地と言っても、昔、江戸時代にはこの地を治める大名の城下町としてそれなりに栄えていた。


だが明治維新後は今現在栄えている新興の市に合併され、城下町だった頃の面影は残って無い。


しかし住み暮らす地は過疎地だが、家は江戸時代の頃から変わらぬ大富豪。


江戸時代には此の地を治めていた大名だけで無く近隣の大名も挨拶に来た程だし、現在も近隣市町村の長だけで無く県知事が挨拶に来る程。


まぁ大富豪と言っても大富豪なのは家の長の私の父なのだが。


私は此の地から、市の中心部にある会社に通ってるしがないサラリーマン。


私には小学1年生になる息子がいる。


此の息子、父からみたら孫に対しての父の対応は爺バカそのもの。


例えば、息子が幼稚園児の頃、幼稚園の遠足で近隣の街にある遊園地に行ったのだが、遊園地のアトラクションに並ばなくては乗れず、乗りたいと思ってたアトラクション全部に乗れなかったと知った父は、息子1人の為に私設の遊園地を造った。


メリーゴーランドや観覧車だけで無く、ジェットコースターまである本格的な遊園地を息子の為だけに造ったのだ。


そして今年の春から小学生になる為、孫がスクールバスで十数キロ離れた小学校まで通学しなくてはならないと知った父は、私の息子1人の為に私設の小学校を設立した。


しかし、遊園地を造った時は息子は爺ラブだったのに、小学校は裏目に出る。


まぁ当たり前と言えば当たり前なんだが、離島なんかだと子供1人に先生が1人のマンツーマンになる時があるらしいが、父か設立した小学校は生徒が息子1人なのに対し、先生は複数いる逆グループレッスン状態なのだから。







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