ポリスステーション支部
どうやらここはポリスステーションの支部らしい。薄暗く、外は嵐で真っ暗だ。私が薄暗い中ベッドで寝ていると1人の人間が近づいて来た。
「よし。問題無しね。私は医者のDr.ストレン。ストレンって呼んでね」
「はい…」
私の街はどうなったのだろうか。というか何があったんだろう。
「何が起きたんですか?」
「丁度襲撃されたのが昨日の7時頃。その時に、本部も同時に襲撃されていたらしいわ。本部がいない間だから危険だったわね。あなたの都市以外の村から国までのほぼ全てが襲撃で占領されたわ。あなたの都市は今本部が守ってる。今向かっているのはポリスシェルター。1000人までの人間を収容できるわ。」
「へ、ぇ…」
急にくらっとして意識が遠のいて行く。ストレンさんの声が聞こえるけど目が閉じて行く…死ぬのか!?死にたく無い!
「ひあ!」
「あ」
何とか起きることが出来た。すると支部が急にガタンと揺れ、それと同時に爆発音がした。警官達は冷静に武器を持って戦闘を開始していた。
「A隊は避難行動を!」
警官達が私の元へやって来た。
「ここから脱出する」
私は警官と一緒にヘリに乗り、脱出した。周りは嵐で真っ暗だった。しかし、私たちがさっきまで乗っていた支部は燃えていて爆発していた。
「ポチ!!」
ポチがどこへ行っているか分からない。私は支部へ戻ろうとしたが警官に止められてしまった。
「ポチが!」
「待て!君まで死ぬぞ!」
…テンテンテンテケテン。それからしばらくするとシェルターが見えて来た。ドーム型の建物で周りは青く光っていた。
「光ってませんか?」
「防衛部隊の設備だ。」
シェルターの入り口へヘリが着陸すると数十人の警官が現れ、目についているセンサーで何か確認していた。シェルターへ入ると中は小型の部屋が数十個。倉庫や広場、武器庫や食堂などがあった。
「君の部屋は13番の部屋だ。私はこれで」
警官はまた外へ出た。部屋へ入ると中は人が1人入るくらい大きなカプセルと水やお菓子が置かれていた。
「何じゃこりゃ」
私がカプセルの中に入ると急に蓋が閉じ、白い霧が出て来た。そして機械の声が聞こえてきた。
「これよりコールドスリープに移行します。」
おんぎゃああ!間違えてハイッテモウタ!
「開けて開けて!おい!開けてくれー!」
白い煙を吸うと眠くなってきた。
「あけええくろーあふぇてふっで…」
目が覚めた!
「おっはようございまーす!」
目が覚めると私のカプセル以外全てが荒野になっていた。
「外部の状態の安全が確認できました。」
するとカプセルの蓋が開いた。しっかし、シェルターどころか警官も何もねえじゃねえか!
「え?私死ぬの?」
カプセルの中にはペットボトルが一本と食料が2食分あった。
「これだけで生きて行くのキッツ」
数年前なのか数千年前なのか分からないが眠る前まではあった文明に跡という跡が消えていた。
「犯罪者に負けたんかな。でも誰もいないことはないと思うけど…」
日中の暑さが身に染みる?体力の無い私じゃ無理だよ〜。しばらくしていると1匹のキツネを見つけた。
「…食料は2食分だけ…あのキツネを捕まえればもう少し持つ…」
もう泣きそうです。誰か助けてくれーその時、遠くに小さな小さな人影が見えた気がする。
「助けてー!」
叫んだ時、その人影が走り始めた。逃げんじゃねえよ!おい!
「ちょっと!おい!」
すると急に曇り始めた。
「何でだよ!」
私が上を見上げるとヘリみたいな飛行機みたいなやつ!が飛んでいた。オスプレイってやつに似てるな。
「乗せてくれ!」
私が叫ぶと声が届いたのかどんどん高度を落としていっている。
「って!このままじゃ押し潰される!」
私は全力で前へ走った。
「うおおおおおお!」
無我夢中で真っ直ぐ走り続けていると人影とオスプレイと私が並走している状態になった。私は走る、ヘリ飛行機はゆっくり真っ直ぐ飛ぶ、人影はバイクのようなものに乗っている。するとヘリ飛行機は着陸した。ヘリ飛行機の中からは1人の女性、髭が生えて低身長のおじさん、身長が高くて筋肉ムッキムキ警官ロボット、牙と翼が生えた少女が乗っていた。
「う!人…」
おじさんは奥へ行ってしまった。
「隊長さん後は任せたよー」
と少女も椅子へ座りお菓子を食べる。
「…」
無言でロボットは私を睨む。
「やっと来てくれた!」
人影の正体が話し始め、ヘリ飛行機に乗った。
「え?」
すると扉が閉まり始めた。
「は?」
するとヘリ飛行機は速度を上げながら走り始めた。私は扉にしがみついた。するとヘリ飛行機は空中に浮かんだ。私の体を支えているのは両腕の筋肉!あとは任せたぞ!筋肉!