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7 国王様はお怒りです
「ええい、なぜうまくいかないのだ！」
国王は怒っていた
辺境伯が新しい兵器か魔法を作り出したというのに王家には何の連絡もなかったのだ
それに献上するように言っても
「使ったのでもうありません」
と断って来る始末
怒った国王が辺境伯の周りの貴族に討伐を命じたところ当主が急逝したので当分は無理との返事が返って来たのだ
幼いころから甘えかされて育った国王にはガマンできないことだった
なぜこんな国王でも国が大丈夫なのかというと人間の特殊能力のせいである
個々の能力が低くても手段になると『神の見えざる手』が発動して上手くいくのである
・・・まあ失敗するときは今回のように見事に失敗するのだが（嗤）
かくして国王は破滅に向かっているとも知らずわがままを言い続けるのであった
