表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/10

◇小山にて一筆啓上仕り候◇

小さな山の頂にて謳う


木々たちがざわめく中

枝葉を踏みしめながら

もと居た場所を見下ろす


俯瞰した町は霞がかり

模型のように小さく見える


大きな鷹になった気がした


流れる木漏れ日が森を照らしている

ホオジロたちが鳴くから

一筆(いっぴつ)啓上けいじょうつかまつ(そうろう)


「春が来て嬉しいです」


名もなき巨岩を撫でて

耳を澄ませば生命(いのち)の息吹が聴こえる


人とは隔たった神聖な場所

見上げれば眩しい日の光が

私の目を焦がす


小さな山の頂にて森と命に向け謳う

喜びの春の唄を

お読みくださりありがとうございます!


※一筆啓上仕り候……「簡単に申し上げます」の意。

ホオジロの鳴き声から。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 『名もなき巨岩を撫でて』 これいいですね! 山には名のある巨岩もあれば、名のない巨岩もありますもんね! あー山に登りたい!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ