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ETERNAL PROMISE 【The Origin】  作者: 小林汐希
2章 ほしにねがいを…
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[2章7話-2]:菜都実家の知られざる家族




「そうか、この二人用だったのか。それで数が合わなかったのね。らじゃ!」


 菜都実が調理場に入り、テーブルには佳織だけが残った。


「なにかあったんですか?」


「茜音の新作なんだ。この間出来たばっかりだけど、本当においしいから食べていってね」


 着替え終わった茜音がカウンターテーブルからお皿を持ってくる。


「はい。新作のシーフードグラタンですぅ。ホワイトソースを粉から作ったから味には自信あるよぉ」


「そうなんですかぁ。いただきます!」


 二人が喜々としてお皿に向かう。


「熱いから気をつけてねぇ」


「どうかなぁ……」


 少し不安そうに二人の顔を見ている茜音。


「これ……、本当に茜音さん一人で作ったんですかぁ?」


 フォークを置いた萌が尋ねる。


「うん……。オーブン料理は昔から作ってるから……。どうかなぁ……」


「美味しいです。新メニューで十分行けると思いますよぉ。でも、これ毎日作るわけにいかないですよね。学校もあるし……」


 美保の顔を見てもやはり反応は上々だった。


「そうなんだよぉ。だから不定期の臨時メニューかなぁって。作るのも1日かかるから……」


「隠しメニューだな……」


「あ、そうだそうだ」


 萌は何枚かの写真を茜音に渡した。


「はえ~、きれいだなぁ」


「この間の風景に似ているところを探してきました。写真の裏に場所が書いてあるんで、参考にしてください」


「ありがとぉ。そうそう、萌ちゃん良かったねぇ。写真もページも」


「はい。今度、ここでオフ会開いてもいいですかぁ?」


「もちろん! だって、あたしもそのメンバーだし」


 佳織が笑って入ってきた。


「日にちが決まったら任せて。店員権限で強制的に休みにするから」


 夕食用にと茜音が作ったおかずを渡して、美保と萌の二人は帰っていった。




 三人で今度の場所について話そうかと思ったとき、また表の扉が開いた。


「いらっしゃいませ~」


「おねーちゃん久しぶり~!」


 入ってきたのは、茜音達よりも小柄の女の子だった。


「ほえ?」


「由香利!! なんであんたがここにいるのよ!? 病院はいいの?」


「はぁ?」


 菜都実が信じられない物を見るように固まっている。


「菜都実……、この子知ってるの?」


 茜音と佳織はその菜都実を振り返って見ている。


「由香利……、私の妹よ……。双子の……」


 菜都実の突然の言葉。茜音も佳織も妹、しかも双子がいたなんてことをこれまで聞いたこともない。


「え~~~~~?? 双子ぉ~~~???」


「ほえぇ~~~???」


 突然のショッキングなカミングアウトに、佳織と茜音の叫びがお店の中に響き渡ったのだった。


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