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閑話 白い悪魔

少しグロいの表現があります。

筆者からすると標準なのですが……。


PV200突破。

ありがとうございます!

「どォもこんばんは」


 グシャリ、と。

目の前で会食をしていたはずの男の頭が捻じ切れる。


「ひぃいい‼︎⁉︎」


「おー、やる気あンのか? つかよ、お前、趣味悪すぎンだろ! ロリコンか? あァ?」


 指をただパチンと鳴らしただけ。

そのはずなのに、全てを壊す。説明のできない力。


「チッ、興醒めだ。やめだやめ」


 助かる。

そう思った貴族の男は、みっともなく出口を目指し、走り出す。


 それが、その白い怪物の罠だとも知らずに……。



 男がドアのノブに触れた瞬間であった。




 パチン、と。



音の残留が発生した。

原理もクソもない。ただ、そういう新しい理屈。


 男の身体がグシャグシャに飛び散る。

内臓はぶちまけられ、二つの眼球はそこらにコロコロと転がり、脳が天井から落ちてきて、天井から脳脊髄液がピチャピチャと水たまりを作っていく。


「チッ、何してンだかね……」


 白い悪魔は、飛び散った肉片や眼球をグチャグチャと踏みつぶしながら天井から吊るされた縄で手を縛り上げられ、拘束されている少女の元に向かう。


 恐れることもないほどに精神が死にきっている。

復活は禁呪に手を出しても無理だ。魔神に頼むしかない。


「オイ、テメェは生きてェのか? 答えろよ」


 我ながらバカらしいと感じた。

何をしてんのかね……。本当に……。


 いつからこんなふうになったのか……。

誰かを助けるなんて、昔のオレは考えていたか? バカらしいと蹴飛ばしていた過去が浮かび上がる。


 罪なき少年を、少女を、殺してきた過去がフラッシュバックする。

………………………。


「チッ、まあいい。助けちまえばいいか」

 指をピースを閉じた形にし、少女の手を拘束する縄を切り裂くイメージで横に振る。

それだけで縄が千切れる。


 ため息を一つ吐き、白い下着姿の傷だらけの少女を抱え、その場を立ち去る。

頬についた血を、少女の弱々しい手が拭き取る。




 せめて、面倒は見てやろう




 白い悪魔は、ゆっくりとその口元を三日月のように怪しく歪め、愉快に、声なく、笑っていた。


まあ、短いんですけどねぇ……!




今日の更新はこれで最後です。

最後が短くてさーせん! ではまた明日の午前十一時か午後二時ごろに!

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