表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

駄文

駄文1

作者: テレサ/ルシア


妾は狐。

 私はきつね。

 

そらに憧れる獣の類い。

 ただただ臆病な弱い生き物。


されど手を伸ばせども雲は掴めず。

 どんなに手を伸ばしても触れられなくて。

 

鏡を覗けども星は望めず。

 どんなに望んでも振り向いてもらえなくて。


ただ、そらを想うだけの、無力な存在。

 ただ、後ろから眺めるだけの、弱虫毛虫。


そんな妾だけを置いて、世界の色は移ろいゆく。

 進展のない日々のなか、時間が私の横を通りすぎていく。

 

白から緑へ。

 緑から赤へ。

  赤から茶へ。

   茶から……また白へ。


そこに妾の色はあらず。

 そこに私の色は見つからない。

 

そこに妾の居場所はあらず。

 そこに私は居場所がほしい。


ゆえに妾は思う。

 だから私は考える。


過ぎ去る日々の中で、自分はどうあるべきなのか、と。


そして、どうすればこの指先が、"あなた"に届くのか、と……。




挿絵(By みてみん)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 懲りずにまた来ました。 今日は溢れんばかりのげっそりパワーを感じました。 [気になる点] 今更ですが、妾さんの狐度 意外と高いんですね。 [一言] やっぱ小説書くと感想が変わりますね。
[良い点] 『ワルツ』を読み進めると、徐々に意味が分かって来る気がする。 [気になる点] 空を目指した結果がメカ狐ですねw [一言] 挿絵いいね。
[一言] 作者の事が10%くらい分かった… 気がする
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ