表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
凍える城塞  作者: CGF
1/16

序章


バサルカン地方ヴエナ山。


山頂から中腹までが縦に崩れ岩肌が剥き出しになった断崖の、その根本部分には積み重ねた様な建築物があった。





『バルファス城塞跡』




その昔、ロザリア王国の国境がこの付近にあった頃、国の護り、隣国を睨む位置にこの城塞は建てられた。


やがてロザリア王国が肥大し国境線が押し上げられた為に戦略価値は幾分下がったものの、しばらくは王都の盾としての役割を担っていた城塞である。



断崖を背にしたその姿は攻めるに難い事をうかがわせる。


往時には騎士団が駐留し、ヴエナ山の裾野を睥睨へいげいしていたものであった。




廃城となっておよそ百年。今では訪れる者はほとんどいない。まれに冒険者と称するならず者、遺跡荒らしの類いが無謀にもこの廃城に足を踏み入れる程度である。


そして、そのほとんどが消息を絶っていた。


わずかに生還した者の話では、真夏でも冷気が漂い、城内には黒い霧が常に立ち込めているという。




それは自然現象では無い。


ヴエナ山麓の集落では、バルファス城塞最後の領主ドラゴの娘クローディアの呪いなのだ、と噂されている。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ