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3couplings  作者: 柚芽(ゆめ)
3/5

藪雨編 3 事件

 俺は普段通り起床し、朝飯を食べて学校に向かった。

「おはよーっす。」

「あ!藪雨くんおは、、!?」

世織は俺が教室に入ってきたことに気づき挨拶をしようとした時、もう一個のドアに立っている里見の存在に気付いた。

「里見くん・・・な、なんでナイフ持ってるの・・・」

そう、里見はナイフを握りしめて立っていた。

「おい八史ナイフなんて持ってどーしたんだよ」

「昨日ナイフ持ってくるとか言ってたっけ?」

里見の友達の五味晴太(ごみせいた)天福諭(てんぷくさとし)が里見に近づこうとすると。

「くるなぁぁぁぁぁ!!」

急に里見がナイフを振り回し始めた。

「あぶねぇ!」

五味は距離を取った。俺はすぐに「おい落ち着けって!」と里見に言った。

「・・・は?こうなったのも全部全部お前と音沙汰のせいだからな・・・?」

そして

「しねぇぇぇぇぇぇぇぇええええ!!!!!」

里見はそう怒号すると世織に一直線に走って行った。

「おいおいおいおいまて!!!」

俺は急いで止めに入ろうとしたが世織は教室の後ろ隅、俺は真逆の前のドア付近、そして里見は後ろのドアにいたので間に合わなかった。

―――――――ザクッ

普通の教室にはとてもじゃないが似合わない音がした・・・

「うっ・・・!どうして・・・・どうしてなの・・・」

世織は脇腹を刺された。ナイフが刺さったままその場に倒れこんだ。

「刺した・・・!人を刺したぞ!」

そういい残し里見は五味と天福を強引に連れ教室から逃げた。

それと入れ違いに彩夢と沙耶花が教室に入ってきて

「なになに?騒がしかったから走ってきたけど・・・え!!!?世織!!?」

「え?え?なにがあったの・・・?」

俺も含めみんな動揺を隠せない様子だったが俺はすぐさま指示を出した。

「あ!真部さん!新枦さん!急だけど真部さんは119通報して音沙汰さんのそばにいてあげて!

新枦さんは先生達に報告!」

「わかった!」

彩夢はすぐに世織に駆け寄り止血をしつつ119に通報した。

「報告ってなに!?」

「ああ、ごめん!里見八史が音沙汰世織をナイフで刺したって伝えて!」

「わ、わかった!」

沙耶花は職員室に走って行った。

俺は・・・・・

「里見のとこ追いかけてくるわ」

「だめ・・・危ないよ・・・」

世織が苦しそうにしながら俺を止めた。

「ちょ、あんま喋んなって!」

「そうだよ音沙汰さん。別に里見の野郎を俺自身がどうしようってわけじゃないんだ。しっかりと罪を償ってもらうために追いかけるだけだから。真部さんあとはお願い。」

「まかせて!あたしこれでもナース志望だ!」

真部さんナース志望だったのか。まあ今はそんなこと気にしてる暇なんてない。

俺は里見を追いかけに行った。



「お前なにしてんだよ!!!」

五味は里見にっ向かって怒りをぶつけた。

「ぜんぶあいつらが悪いんだ。」

「いくらなんでもあれはまずいって」

里見、五味、天福の三人はこの学校の数少ない素行の悪い生徒だった。

今までも補導されたりとかいろいろあったみたいだが里見とつるみ続けた五味も天福もさすがに今回の事件にはやりすぎだと感じているようだった。

「・・・悪いけど、もう八史とは絶交だから。」

天福はそう里見に言ってその場から離れようとした。

「ま、そういうことだ。じゃあな」

五味もまたそう里見に言い、その場を離れようとした。

「おい待てよ!!!」

里見は五味達を止めようとするが

「待つわけないだろ。行こうぜ諭」

「うん、行こう」

五味達はその場から離れていった。

「なんだよ!どいつもこいつも!」

「ふう、見つけた。まさか屋上にいるとは。」

俺は最初逃げるなら下だろうと下に行ったが里見を目撃した人が全くいなかった。

それであえての屋上かと思い屋上に来たわけだ。

「俺が言うのもなんだけど普通逃げるなら学校外に行くもんじゃないの?」

ああああああああああああああ!!!!

「うおっびっくりした」

里見は急に叫び始めて俺に突進してきた。

「あぶねっ!!」

俺は間一髪で避けたが出口から離れてしまったため里見はまた校内に走って行った。

「おい待てって!!!」

俺はすぐに里見を追いかけた。

俺のほうが里見より足が速く意外にあっさり里見に追いついた。

「もう逃がさないからな。警察ももう呼んであるし、おとなしく警察に捕まれ!」

「警察・・・・うわああああああああああ!」

里見はポケットからもう一本のナイフを取り出すと、俺に刺しかかってきた。

「まだ持ってんのかよ!!!」

俺は里見の手に照準を合わせタイミングよく蹴りあげた。

里見の手からナイフが飛び、床に突き刺さったのと同時に俺は里見の胸ぐらを掴み足を踏んだ。

「もう逃がさないからな。おとなしくしてろ」

だが里見はいうことを聞かずにじたばたし始めた。

「はなせぇぇ!!!!はなせよぉぉぉぉ!」

「だから離さないって言ってるだろ!!!」

「はぁぁぁぁぁなぁぁぁせあああああああああああああ!」

里見は無理矢理離れようとした。

「いてっ!!!」

里見は俺の手を噛んだ。

俺は勢いよく手を振り切った。

里見の体勢が崩れた。

そして・・・・窓ガラスを突き破り四階から落ちて行った。

俺はすぐ手を伸ばした。里見のほうも伸ばしてくれたが届かずそのまま地面に落ちて行った。

「今あいつが突き落とさなかったか!?」

「まじで!?」

「いやバランス崩れて落ちて行っただけっしょ」

「れ、冷静に分析してる場合じゃないよ!」

周りの生徒たちがそんなようなことを言っていたような気がする。

「きゃぁぁぁぁ!」

外からも悲鳴が聞こえ始めた。

その悲鳴を聞いた瞬間おれは走り始めていた。

「あいつ逃げ出したぞ!」

「やっぱりあいつが突き落としたのか!」

「俺は突き落としてないし逃げてもねえよ!!!」

俺は里見の無事を祈りながらもうダッシュで駆け下りた。



校舎の周りにはもう救急車が到着していた。

俺は里見が落ちたところに向かった。

里見を見つけたが里見もう息をしていなかった。

「くそ・・・目覚ませよ!!!お前は罪をしっかり償うんだよ!」

「藪雨くん・・!?」

そこには救急車に乗ろうとしていた世織と付き添いの彩夢がいた。

彩夢が駆け寄ってきた。

「ねえ藪雨くん。罪を償ってもらうために追いかけたんだよね?どうしてこうなってるのかな。」

真部さんは俺を疑ってるのか・・・?

「俺は突き落としてなんかいないよ!絶対!」

「・・・そっかじゃあそれちゃんと世織に伝えてあげて。」

「うん」

俺は救急車のほうに向かっていき世織に

「俺は落としてなんかない。絶対に」

そう言った。世織は

「うん。私は信じてるよ藪雨くんのこと。でもこの状況だと・・・うぅっ」

「音沙汰さん!!」

その時パトカーが到着した。そこからはあっという間だった。

世織はそのまま救急車で搬送された。

世織を刺したのは目撃者がいっぱいいたため里見が犯人とされた。でも被疑者死亡で処理されるだろう。

そして俺は・・・・・



        里見八史殺害の容疑で逮捕された。



理由はあの周りにいた生徒が俺が突き落としたと証言したからだ。

俺はもちろん否定したし、彩夢たちもそんなことする人じゃないとかばってくれた。

だが里見には俺の指紋がべったりついていたことや互いに同じ人間に好意を抱いていてその女子が刺されたことによる衝動的な殺人だということになった。俺としては里見が音沙汰さんに好意を抱いていたなんて初耳だったけど。

俺は世織の救急車を見送った後パトカーに乗せられた。

どうも、三話目投稿させていただきました。

最近は忙しかったりで全然投稿できなかったりでしたがやっと投稿できました。

さてさて、今回はなかなかぶっ飛んだ話になっていると思います。まあこれも次の藪雨くん編最終話への布石ということで・・w


藪雨くんの話が終わったら次はまた違った新作を投稿したいなーと思っています。この話自体は続きがあるのでそれもいつか投稿できたらと思っていますが!

それと次回最終話って言ってますが結構長くなります。もしかしたら最終章として二分割するかも?

それでは次回お楽しみに~

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