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神の力で無双します  作者: ウタト
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1話

「俺はもう、誰も信じない」

そこは暗い闇の中だった

暗くて何も見えない、何も感じない世界

「結局最後は1人、こんなもんか」


俺、集人琥太郎、19歳、大学生、宝くじ当たって一気に億万長者で色々やってた。

賭け事をやって見たり、株をやって見たり、

親に借りてた金を返して倍で返し親孝行したり、友達と遊びに行きまくってたり、

女の子と付き合うために出会い系アプリに何百万も使ったりと色々やりたい放題やっていた。

でも、最後の記憶は最悪だ

女の人と付き合ったり友達と遊んだはいいけど、遊び方とかなんも知らなくて、今までずっと習い事ばっかだったから本当に楽しくて、油断してた。

ある日を境にぱったり連絡が取れなくなった

そしていきなりグラサンかけて黒スーツの人が5、6人で俺のマンションに押しかけてきて金払えとか、宝くじで払えきれないとかなにやったらこんなになるの?って思った。

そして俺が払うことになっていて払えず、

親にまた金を借りることも嫌でパーツ売り、

当たり屋まがいの仕事で最後はさよなら。

ホントクソな最後だな。両親には本当に申し訳が立たない。

「妹にはお金を残せたからまだいいか。」

2つ下に本当に慕ってくれていた妹がいた

「もう過去形にしてるし、ていうかここどこよ」

「ここは世界の狭間、あるいは天国、あるいは地獄、あるいは宇宙、そなたらはいろんな呼び方をしとるのぉー」

「・・・あんた誰?」

そこには腰まで伸ばしている白髪にこれまたかなりの長さまで伸びているヒゲに優しそうな垂れ目のお爺さん、いや、おじいちゃんの方がわかりやすいか

「わしはみんなからは主神ゼウスと呼ばれとる、神なんかもやっとる」

「神?」

「そうじゃ、お主の死に方がちとかわいそうと思ってのぉー、」

「哀れみなんていらねぇ、さっさと次の人生に送れ、次の人生がねぇならさっさと消せ」

「まぁそう突っかかるな、若いの、お主は若くして死んだ、惜しいと思ってのぉ、どうじゃ?わしのお願いをひとつ聞いてもらえんかのぉ?老人のお願いと思って聞いてくれるとありがたいんじゃが」

「神が俺にお願い?俺なんかが叶えられるわけねぇだろ、それに俺は他人のことになることはやらねぇ、善意で助けたりもしねぇ、無償もありえねぇ、対価を払え、神であろうと関係ねぇ」

「お主は肝がすわっておるのぉ、普通死んだと聞かされれば少なからず動揺するはずなんじゃが、神に対価を払えなんていう者は初めてじゃよ」

「払わねぇならさっさと消すなりなんなりしろ」

「だからそう突っかかるでない若いの、対価は元から払うつもりじゃった、」

「・・・」

「どうじゃ?やってみる気はないか?」

「・・・願いの内容と対価で決める」

「それで良い、まずは願いから、願いは世界を救ってほしい、わしの仕事は世界の管理、じゃが流石に1人では全てを管理しきれなくてのぉ、世界1つ1つにわしの代理を置いているのじゃが、そこの代理が他のものに奪われてのぉ、こちらから干渉しようものなら世界が壊れかねなくてな、そこでお主にそいつを消してもらいたくてな、」

「・・・・・・・・・・・・・・はっ?」

「なに、心配せんでもそれができるだけの力、全知全能わしの力と同等の力じゃ、これを対価にしてやってほしいのじゃがどうじゃ?」

「・・・・・その力についてデメリットは?」

「強いて言うなら強すぎる。強すぎる力は人を孤独にする。絶対ではないが覚悟は必要じゃ」

「クックククククク、あははははは、俺が望んでいたものそのままじゃないか、強すぎる力、孤独、気に入った、対価はそれでいい」

「本当にいいんじゃな?、孤独はお主が思っている以上に、」

「くどいぞ、孤独なんかとうの昔に忘れた」

「とうの昔て、さっき死んだばかりじゃないか」

「うっ、うるさい、対価をはやくよこせ、このダメ神」

「なんじゃ、意外と抜けとるとこもあるんじゃないか、安心したわい、お主は多分じゃが、力に飲み込まれることはないじゃろう」

(良い仲間に恵まれることじゃろう)

「何か言ったか?」

「いや、力はもう渡したからの、基本はお主が思ったとお守りになる、やるときはそれを発動したいと念じるだけで良い」

「やはり便利だな」

「これからお主が行く世界は魔法あり、魔物あり、魔王あり、勇者あり、基本ファンタジーの世界じゃ、その力があれば滅ぼすには1時間かからんが滅ぼさんでほしい」

「俺の気分次第だな」

「この通りじゃ」

そう言って主神ゼウスは頭を下げる

「・・・わかった、滅ぼすようなことはしない、とりあえずはその偽神を殺すだけにしよう」

「いや、幸せになってほしい、実際その力は神を殺すだけならそこまでの力はいらんのじゃ、それ以外にも必要と思って色々応用ができるように全てを与えたのじゃ、それにその力を持っていると言うことはわしの血縁も当然じゃ、幸せになっておくれ」

「い、いきなり血縁とかありえない」

「ホッホッホ、頭の片隅にでも置いておいてくれればそれで良い、では、長話もここまでじゃ、そろそろ送るでな、準備はよいか?」

「準備なぞするも何もないだろう?」

「そうじゃったな、では、またな」

「ああ、またな、爺さん」

徐々に視界が薄れて行く、どうやら意識が遠くなり始めているらしい

(さて、これからどうなることやら)

琥太郎は心の中で思うのであった


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