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最強の自宅警備員を目指して  作者: 高橋 空
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第1章 3話 結成

しばらく歩くと遠くに町が見えて来た。島村は自分の道案内があっていたことをホッとしている。他の奴らは「やっとか着いたのか。」みたいな感じで他の奴らと話している。結構みんな仲良くなっている。


そんな中、卯月はというと固有スキル念会話でスキルたちと話していた。


(もしもし?)


"なんでしょうか、マスター"


'どーしたのぉ?'


(お前達に名前が無いと呼び辛いなって思って考えてたんだよ。)


'名前なら読書家(ヨミトクモノ)があるよー?'


(長いんだよそれ!呼び辛いし。だから名前を付けてやるよ。)


"光栄ですマスター。"


(まずは読書家(ヨミトクモノ)だなお前はヨミだ。)


'うおぉ。カックイイ〜。ありがとう〜。'


(んで、次が捕食者なワケだが一つ聞いていいか?なんで読書家にはヨミトクモノって読み方があるのに捕食者には無いんだ?)


'それはねー、捕食者はただのユニークスキルだからだよぉ〜。'


(ユニークスキル?じゃヨミは?)


'ヨミはね、エクストラスキルでね、ヨミのほうが偉いし強いんだよぉ〜。'


"大方そういうことです、マスター。"


(なるほどだからか、なんか捕食者の方がヨミより偉そうだけどな。)


'むうぅ〜酷いよご主人様。'


(悪い悪い。それで捕食者お前は読み方が無いから少し難しかったぞ。)


"申し訳ありません。しかしマスターが望むのであれば私は己の限界を超えてみせます。"


(おう、がんばってくれ。捕食者はマールだ。これは俺の世界のドイツ語で食事をマールツァイトって言うからそっから取ってだな。)


"マール…マールいい名前ですね。光栄ですマスター。"


ドイツ語かっこいい!と思い少し勉強したのが役に立った。もちろん厨二の病だ。


(んじゃ、よろしくなヨミ、マール。)


'うん!よろしく!!'


"よろしくお願いしますマスター。"


こうして、スキルとの会話を終えた。そして改めて周りを見ると想像以上にぼっちなことに気付く。


あれ?みんな仲良くなってんの?まずいな。他の参加者は基本4人1組ぐらいのパーティでいい感じに話している。


まずいな。ヨミとマール、3人?で念会話してたら置いてかれたな…。それに列の1番後ろというのもまずかったな。


とりあえず、町に着いた。町の名前はアンファング、一応始まりの町的な役割をしているようで町の中心には冒険者ギルド。そこを起点に北側には居住区、東側には武器屋などの工業地区、西側には飲食店や宿屋などの商売地区、南側には道具屋や服屋などの一般地区と分かれているらしい。


目指すのはもちろん冒険者ギルド。たぶんそこでギルド登録をしなくてはいけないのだろう。


〜冒険者ギルド アンファング支部〜


冒険者ギルドはこれまた王道な感じのギルドで中には酒場が内蔵されている。酒場の奥にはギルドのカウンターがあり。カウンターにいるギルド嬢は茶髪で大人しそうな美女がいる。ちなみに胸はお世辞にも大きいとは言えない。


ここでも近藤が仕切り出す。


「すまない。初めてなんだがなにをすればいい?」


すごい、漠然とした質問だ。


「えぇーと、冒険者志望ですか?」


「あぁ、そうだ。」


「では、まずギルド登録が必要です。」


やはり、ギルド登録は必要なんだな。


「では、こちらの紙をお持ちください。」


ギルド嬢はそういって一枚の紙を配り始めた。

全員の元へ配り終えると説明を始める。


「こちらの紙はステータスシートといって持ち主のステータスやスキルを表す特別な加工がされています。この紙に少し意識を集中してください。そうするとステータスやスキル、職業が浮かび上がってきます。」


そう説明すると他の奴らは一斉にステータスシートに集中した。


卯月も集中してみると真っ白な紙に文字が浮かび上がった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


篠原 卯月 Lv.5


職業:自宅警備員


ステータス

筋力:120

体力:146

敏捷:135

防御:104

魔力:0

魔防:46


スキル


エクストラスキル 5種

読書家(ヨミトクモノ)


睡眠家(ネムリツクモノ)


登山家(ノボリツメルモノ)


創設者(ツクリダスモノ)


見物者(ミトドケルモノ)


ユニークスキル 2種

・料理人


・捕食者


固有スキル 1種

・念会話

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


なるほど。ステータスやスキルは自分でもわかっていたが職業というのは初めて知ったな。

自宅警備員か…。うん、本望だ。


どうやら、他の奴らもステータスシートを完成させたようだ。


「では、登録には記入されたその紙が必要なので1人づつ順番に私に渡してください。」


まずは先頭の近藤からだ。ギルド嬢はステータスシートを受け取るとなにやら紙に書き写しステータスシートを近藤に戻すとなにやら青の楕円型のプレートがついたネックレスを渡す。


「このネックレスの色によって、冒険者はクラス分けされています。白→青→赤→金→黒となっております。本来なら白色からのスタートになりますが貴方の実力なら青からでも問題ないでしょう。」


どうやら、近藤は個体値自体がまぁまぁ高く。1つ飛び級をしたらしい。近藤のステータスはこんな感じだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


近藤光輝 Lv.1


筋力:60

体力:45

敏捷:25

防御26

魔力0

魔防14


スキル

ゲーマー(タンキュウスルモノ)

先導者(マトメルモノ)

勇者(ユウカンナルモノ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


まずいかもな。これで青なら俺は…。

ちなみに職業というのはステータスシートでしかわからないようだ。


さて、大体の人が終わって最後の卯月の番になった。今までの他の参加者は殆どが白で青に飛び級したのは3人。

1人目は近藤光輝

2人目は医者の野村花梨

3人目が島村アリス


しかしその3人のステータス総合値は俺の三分の一にも満たないのだが。


「よろしく頼む。」


卯月はギルド嬢にステータスシートを渡した。


「…。!!」


やっぱり…凄まじい表情をしている。だが驚愕で声を出さなかったのは流石プロというところか。


ギルド嬢は他の参加者の倍近い時間をかけて卯月の書き写しを終え。赤のプレートを渡そうとする。


「あぁ、その…なんだ。白色のプレートがいいんだが。」


「何を言ってるんですか!?このステータスの高さやエクストラスキルの多さ。どう見ても赤。なんなら金を渡してもいいくらいです!」


ギルド嬢は少し興奮気味に言ってくる。


「それはそうだが…ダメか?」


「ダメ、ではないですが…。下クラスを下げても

良いことなんて1つもありませんよ?むしろ、デメリットしかありません。それにステータスシートはごまかせませんよ。」


「それはなんとかする…。プレートはごまかせるだろ?」


「うぅー、わかりましたよ。では白プレートで。でも1つだけ条件があります。是非うちのギルドをご贔屓に。」


「抜け目のない奴だな。」


「はい、それが商売ですから。」


こうしてギルド登録は終わった。


最後の卯月が登録を終えると他の参加者達は酒場の一帯を占領していた。


「お前は何色だ?」


近藤が尋ねてくる。


「もちろん、白だよ…。」


「そうか…。お前がいない間にこちらでは4人1フォーマンセルを作ることにした。」


おいおい、4人1組ってこのβテストの参加者は30人だろ…。そしたら7組できて2人余るじゃねぇか。周りを見る限り結構決まっているっぽいし。このままじゃ、俺は余るな。


「まぁ、とりあえずみんな揃ったところで自己紹介をしようか。まぁ一人一人していくと時間がかかるからみんなステータスシートを回すことにしよう。まだメンバーが足りないところはそれを参考にスカウトする人材を決めるとしよう。」


ステータスシートを回すだと!?バカなのか?ステータスやスキルは冒険をする上では大事な機密事項な筈だろ?絶体絶命のピンチにそれを覆す切り札となるのがスキルではないのか?


この展開は卯月も予想していなかった。なんとかプレートは誤魔化してもらったがステータスシートは誤魔化せないってさっきのギルド嬢が言っていた。さて俺のステータスは異常に高すぎる。このままじゃ目立ちすぎる…。


(おい、ヨミ!起きてるか?)


'ほーい、起きてるよぉ〜ご主人様!'


(この紙、読み解くことはできるか?)


'うん!こんなのヨユーのよっちゃんだよ〜、それで読み解いてどうするのぉ〜?'


(この数値とスキルを変えることはできないか?)


'うーん。やってみるね〜…。あっ、できそうだよ〜?どれくらいにしとく?ステータスを5,000倍ぐらいにでもする?'


(バカ、逆だよ。全部50以下で適当に割り振ってくれ、あとスキルも2つぐらいにしといてくれ。)


'うーん、ご主人様のやることは意味がわかんないー。でも、了解〜!'


こうしてステータスシートの誤魔化しも終わった。流石はヨミトクモノだな。


そして、βテスト参加者はステータスシート回しを始めた。ってか別にステータスとかなら見ようと思えば見れるのに…。


"マスター、それは違いますよ?マスターのその能力は見物者(ミトドケルモノ)のエクストラ効果で見れているのですよ?"


マールが俺の心の考えに勝手に答えた。ってかなに盗聴でもしてるのか?


(そうなのか?他の奴にはどう見えてるんだ?)


"他の参加者には名前しか見えていませんよ?"


(あっ、そうなんだ。 まぁ、そりゃスキルとかステータス見えるなら個人情報盗み放題みたいなもんだしな。)


だから、ステータスシートで確認をするのか。マールとの会話を終え。ステータスシートを回し始める。


他の参加者のステータスはやはりとてつもなく低かった。マールによって下げてもらったステータスですら白の中ではまぁまぁ上位だった。


ステータスシート回しのダイジェストといえば

近藤の職業が勇者だったこと。

野村の職業がそのまま医者だったこと。

ぐらいである。


それにしても近藤が勇者なのはビビった。たぶんアンケートのなりたい職業のところに勇者とでも書いたんだろう。二十代の大人になっても勇者を夢見てるとかある意味すごいな。


さてステータスシート回しのあとはみんなお待ちかねパーティ作りの時間だ。まぁ、もう決まってるみたいだけど。決まり次第パーティ毎に行動を開始していいらしい。


卯月は参加者の席から少し離れ酒場のカウンターからパーティ作りを眺める。


「卯月様はいかなくてよろしいのですか?」


ギルド嬢に声をかけられる。


「あぁ、どうせ俺を欲しがる奴がいないからな。」


「それでも、先程ステータスシートを回していたので卯月様のステータスの高さなら引く手数多なんではないのですか?」


「このステータスでか?ほれっ。」


卯月は自分のヨミに変えてもらったステータスシートをギルド嬢に渡す。


「ほれって、さっき見ましたし…。って、えっ?どうして下がってるんですか?」


「それは内緒にしておきたいんだが。」


「まさかとは思いますが。先程の私とのお約束もうお忘れですか?」


「約束って、このギルドをご贔屓にするってやつだろ?」


「はい。ギルドのお贔屓というのは情報を提供するってことですよ。」


ギルド嬢はとてもかわいい笑顔でそう言った。


「はぁ、ギルド嬢には勝てそうにないな。俺のエクストラスキルの効果でな。少し改竄させてもらった。普通できるんじゃないのか?」


「ギルド嬢は名前ではありませんよ?ウルっていいます。うーん。冒険者がみんなそんなことできたらギルドは意味がなくなっちゃいますよ。」


ギルド嬢はウルという名前らしい。


「ウルさん、冒険者は何のために冒険するんだ?」


「はい。って、そんなことも知らないで冒険者になろうとしたんですか?」


ウルは名前を呼ばれて少し嬉しそうに頬を赤らめて答えた。


「あぁ、なんせさっきこの世界に来たばっかだしな。」


「さっき来たばっかってお冗談を…。」


「…。」


「って、本当ですか?」


「あぁ、俺がウルさんに嘘をつく意味がないでしょ。」


「はぁ、信頼されているんだか、バカにされているんだか。いいでしょう、この世界の冒険者の多くはウェーブというものに備えて力を蓄えています。一応聞きますけどウェーブについては知っていますか?」


「知るわけないだろ。」


「ですよね…。ウェーブというのは約半年に一度モンスターが活性化することです。活性化といってもモンスターが強くなるわけではなく。兎に角大量のモンスターが召喚されます。それにウェーブ中は草原や山岳だけではなく、普段はモンスターが出ることのない村や町の中にも出現するのです。」


「モンスターってのは召喚されるという認識でいいのか?」


「いえ、ウェーブ中に出てくるモンスターのみその認識であっています。通常時に郊外にいるモンスターはモンスター同士による生殖活動によって生まれた子孫ですが。ウェーブ中のみは召喚という方法でモンスターが生まれるのです。」


「それは誰かが召喚してるってことか?」


「はい。この世界には7柱の魔王がいるのですが。ウェーブというのは元々魔王の遊びが始まりだとされています。」


「趣味の悪い遊びだな。」


「はい。普段はモンスターがでない町の中にモンスターを召喚して驚く表情を楽しんでいたらしいです。」


「んじゃ、その魔王とやらを7柱倒したらウェーブってやつも終わるのか?」


「はい、それが冒険者の最終目的です。今は2柱倒されています。のであと5柱ですね。」


「なるほど、ウルさんありがと。」


「いえいえ、お力になれて幸いです。」


今のウルとの会話で1つ分かったことがある。この世界はゲームではない。異世界ということだ。なぜなら、もうボスであるはずの魔王が2柱も倒されているのだ。始めからボスが倒されているゲームなどあるだろうか?いや、ないだろう。ゲームでは無いということは死んだとしたら生き返ることはないだろう。クソ…死んだらダメのデスゲームとかどこのSA○だよ。


ポンポン。


そんなことを考えていると肩を叩かれた。


「卯月さん、パーティメンバー決めました?」


島村だった。


「島村さんは余りの俺とじゃなくても色んな所から誘われてなかった?」


そう島村はここまでの道案内を評価されて。色々なパーティから勧誘されていた筈だが。確かに道案内に彼女がいたら次の町までの移動が楽になるだろうし。


「そうですけど、全部断りました。」


「なんで?」


「なんでって、酷いですね!パーティを組むって話でしたよね。それにもう皆さん次の村に行っちゃいましたよ?」


言われて気が付いたがもう酒場に他の参加者はいなくなっていた。


「もう行っちまったのかよ…。ってか俺、白だぞ?」


そういってやんわり断るとカウンター越しにウルが少し笑っていることに気づいた。


(おい、言ったら俺の捕食者で喰うからな。)


念会話でウルに釘を刺した。ウルは突然脳内に響いた声に少し驚いていたが。卯月の声だとわかったようで卯月の方を見てにこやかな笑顔を浮かべた。


「白とか、関係ないです!約束したんですから約束破ったら針千本飲ませますよ!!」


「わ…わかったよ。」


こうして、半ば強引にパーティを組まれた。次の目的地のアドバイスをウルにもらうことにした。


「ウルさん。俺らは次どこに向かうべきだ?」


「そうですね…。次のウェーブまではあと1ヶ月ですのでオススメはこの町を拠点にレベル上げをして1ヶ月後のウェーブで(ギルドを守るってのはどうでしょう?」


「それはウルにとってのオススメだろうが。」


「そうなんですけど。聞いてください。この町は始まりの町として有名なんです。周りのモンスターのレベルが低く採取できるアイテム効率などがいいんですけど。1度この町を出て次の町に行くとこの町にはほとんどの人が帰って来なくなります。」


ウルはどこか悲しそうな顔でそう言う。しかしウルの言うことは正しい。低レベルの時に効率の良かった狩場は所詮、低レベル向けのものであって、レベルが上がっていくとその狩場はなんのメリットもないただのぬるま湯になるからだ。


「そのせいで、この町には駆け出し冒険者が多くウェーブが起こるたびに甚大な被害が出てしまうのです。ですから卯月様お願いできませんか?今回のウェーブだけでいいんです。」


そう言うとウルは上目遣いにお願いしてくる。


「うぅ、卯月さんいつの間にギルド嬢と仲良くなったんですか?」


島村はそう言うと卯月の右腕に抱きつきウルを睨む。私のですから、と目で語っているようだ。それを受けウルは空いている卯月の左腕を引っ張り渡しませんよ!!と目で語る。


まったく、俺はどちらのものでもないぞ。


「おい!何やってんだお前らは。」


卯月は無理やり両手を引き抜いた。


「もちろん、タダでとは言いませんよ。私の実家がこの町で宿屋をやっておりますのでそちらの一室をお貸しいたしましょう。」


「うっ…それは確かにメリットはあるな。」


でしょ!的な感じで目を輝かせながらこちらを見てくる。それなら仕方ないか、別にやることもないし。


「1ヶ月後のウェーブまでだぞ。」


「はいっ!ありがとうございます。」


「うぅ、卯月さん私の知らない話を…しかも今後のパーティの行方までもこの何処の馬の骨かもわからない女と…。」


「なにいってるんですか、島村さま。」


「そうだろ。流石にかわいそうだ。」


流石にかわいそうだろ!何処の馬の骨かはわかっているんだから。それにしてもこの2人なんか引っかかるんだよな。


'ご主人様の思ってる通りだよ〜。'


ヨミから年会話が入った。


(やっぱり。そうか?)


'うん!なんかね〜2人とも好きな雰囲気を出してるだけだよぉ〜。'


(うっ、やっぱりそうか。)


'ご主人様の世界の言葉で言うなら…キャバ嬢とか?ビッチとかだねぇ〜。'


(おい、その言葉どこで教わったんだ!)


'ご主人様の記憶を読み解いてたら出てきたぁ。'


(でも、なんでヨミが2人のことわかるんだ?)


'それもね〜2人の感情と心と思考を読み解いたから〜'


もしかしてヨミは敵に回すと恐ろしいタイプなのかもしれない…。


「では、今日のギルドでのお勤めがもう少しありますので少しこの町を見学してきてはいかがですか?」


「わかった、あとどれくらいだ?」


「うーん。小1時間程ですかね。」


「了解だ。この世界での通貨はなんだ?」


「もう驚きませんからね…。」


ウルの説明によると、この世界の通貨はそのまんま銅貨、銀貨、金貨というらしく。銅貨1000枚で銀貨1枚、銀貨1000枚で金貨1枚というレートらしい。


「これはこの町の防衛の前払いということで。」


金貨を1枚卯月に渡してくれた。


「あれ?ウルさん、私のは?」


「私は卯月様に頼んだんですよ。貴女には頼んでいません!」


確かにウルは1度も2人を雇うとは言っていない。


「おい、ウル意地悪するな。俺はこいつとパーティを組むことになったんだ。俺を雇うならこいつも雇え。」


「そうです!私たちはパーティですから!!2人で1つですから。」


島村は勝ち誇ったような顔でウルに言った。パーティ組んだの間違えだったかもな。


「まぁ、しょうがないですね。卯月様の足を引っ張らないでくださいね。」


そう言って島村にも金貨を渡した。


「私の方がステータス高いですから!私が卯月さんを守るんです。」


こうして卯月と島村は町を見学しに行った。

多々日本語がおかしな点がありますが目を瞑ってください。笑

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