猫が死んだ
真夏の暑い日差しの中、ゴロゴロと新居目指してスーツケースを引き摺る。運んでやっているのに、愛猫は返事すらしない。愚痴を零しながら歩いていると、入居の決め手になった白い艶やかな花を咲かすナツツバキの巨木が目に入った。
さあ、ここだ
気に入った風のクロを撫でながら、私は相場の半額であった理由を思い返す。
「クロちゃーん、タクシー代の代わりにご主人様を守って頂戴ねー」
なー
クロの金眼が、気持ち良さそうに細められた。
さあ、ここだ
気に入った風のクロを撫でながら、私は相場の半額であった理由を思い返す。
「クロちゃーん、タクシー代の代わりにご主人様を守って頂戴ねー」
なー
クロの金眼が、気持ち良さそうに細められた。
プロローグ
2016/07/31 07:41
挨拶回り
2016/07/31 11:00
男二人
2016/07/31 14:00
家族
2016/07/31 17:00
日曜日
2016/07/31 20:00
最後の部屋
2016/07/31 23:00
紙切れ
2016/08/01 05:00
だーれだ
2016/08/01 11:00
不協和音
2016/08/01 17:00
木曜日
2016/08/01 23:00
金曜日
2016/08/03 18:36
土曜日
2016/08/03 18:36
猫が死んだ
2016/08/04 08:34
202号室の男
2016/08/04 08:35
信じるべきは
2016/08/04 08:35
一日前
2016/08/04 08:35
(改)
猫は死んだ
2016/08/04 10:01
(改)