消えたおばあさん
私は、小山道長。教師であり探偵である。
昼間は、欅夢「けやきゆめ」中学校で、数学の教師をしている。
夜は、都心からは少し離れた喫茶店ミライで探偵として、こっそり働いている。
そこには、マスターの緒方「おがた」、同じ探偵でありコンビである、瀬利「せり」。
そして、ここの看板娘の杏子「きょうこ」ちゃん。
あと一人は、大学時代からのライバル、佐久間雄一「さくまゆういち」だ。
この五人で、休日や平日の夜中に探偵として活動している。
その名も、五つ星探偵社。
今宵も、探偵として、世のため、人のために働くとしよう。
「ミチナガ。今日も依頼がきてるぜ。」瀬利が言った。
「今日は、疲れているのだが。」
「そんなこと言わんで、ちゃんと解決しなって。お前の得意分野なんだから。」と、また瀬利。
「わかったから。で、なんの依頼だね。」
「んとな、きょうこが説明するね。今日の依頼は、消えたおばあさんの行方を捜してほしいっていう依頼やって。」
「消えたおばあさんか。どこが私の得意分野なんだ。熟女好きではないぞ。」
「そんなこと知ってるよ。それが、おばあさんついさっき遺体で発見されたらしいんだ。」
「依頼がきた後に、亡くなったのか?」
「えぇ、そうよ。私が以来受けた後になくなってたことが発覚したんよ。」
事件のあらすじは、こういうことらしい。
まず、杏子ちゃんが電話を受けた時には、若い女性が「おばあさんを捜してほしい」と、依頼が来た。いついなくなったか聞くと、今朝起きたら、寝室から消えていたと言った。今朝いなくなったのだったら、出かけただけではないのかと杏子ちゃんは問いただした。でも、おばあさんはもう帰ってこない。とその女性は言った。どうしてか?と聞くと、電話が切れてしまった。その数時間後、また電話があり、今度は若い男性から「さっき若い女性が電話してこなかったか。」と聞いてきた。理由を聞くと、男性が帰宅したとき女性は号泣しながら、おばあさんが殺されたと泣き叫んでいて、周りを見渡すと付箋に「五つ星探偵社と書いてあり、そこには電話番号が記してあったという。そして、訳を知りたいと思いここ「探偵社」にかけてきたと言った。杏子ちゃんは、女性からの電話の内容をすべて話した。男性は礼をいい、電話を切った。
「で、おばあさんが亡くなったことなぜわかったのだ。」
「それがな、警察から電話がきたんだよ。」
「こちらは、五つ星探偵社で間違いないでしょうか?」
「はい、そうですけど、うちに警察さんがなんの御用ですか。」
「先ほど、坂本由美「さかもとゆみ」さんと、坂本聡「さかもとさとし」さんから電話が来ましたよね?その件についてお伺いしたいことがありまして。電話をかけさせていただきました。」
「女性と男性の方から、電話がきたのは確かですけど坂本さんかどうかはわかり兼ねます。」
「おばあさんの話されませんでしたか?」
「あぁ。そういえばしてましたね。おばあさんが消えたとか、なんやら」
「その話なんですが、そのおばあさん坂本信子さんが…こ、殺されたんです。」
「殺された!?」