表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

しるし(詩集)

眠れなくて死んでしまう病がある

作者: さゆみ

この病を誰人もまだ治せない


私は時々目覚める朝焼けの中に苦しみを逃す


朝日のあたる木々の若さに寂しさを与える


車窓から見えるビルの影に悔しさを投げる


夕焼け空に足を突き出し怒りを跳ばす


暗闇の向こう側に哀しみを放置したりもする



そうやって生かされている




あなたには置場所がなかった


すべてを背負って考え続けるしかなかった



考えても考えても考えても考えても考えても考えても考えても考えても考えても考えても考え抜いても辿り着けない果ては残酷過ぎた



眠れない人の現実像





あなたが今どこで何を考えているのか私は知らない



ただあなたは自ら死を選んだりはしないだろう



あなたは生き地獄でもこの世界が好きだった




私がとなりで目覚めた朝にあなたは必ず笑顔で言った



おはよう



あなたが生きていることを私は信じている








この病が解明されて治療が出来るようになることを切に願う



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] さゆみさんの詩は私の胸を打ち過ぎますよ~! 何故だろう…すごくホッとします。 溜め込みまくって疲れた気持ちが癒されます。 死にたくはないので、静に目を閉じることにします。いい夢が見…
2013/04/12 00:14 退会済み
管理
[一言] こんばんは。 読ませて頂きました。 》そうやって生かされている 同感です。 その置き場が無い人はどんなに苦しいことでしょう。その病が治るよう切に願ってやみません。 ありがとうございまし…
2013/04/11 22:11 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ