#1 ステータスウィンドウ
「あなたは死にました。これから異世界転生です」
「了解っす」
話が早くて助かる、という風に女神は光の粒を操り始めた。
「転生者特典として“ステータスウィンドウ”、転生先の世界の特性として生まれつき持つ“固有スキル”があります。後天的に獲得できるスキルも多いですが。」
ステータスウィンドウもあちらの世界の仕様上はスキルとして扱われますからね、と女神。
「固有スキルはいわゆる“魂の性質”とやらによって決まりますが、あなたの場合は出身世界━━前世、の経験や記憶の影響を多分に受けるでしょうね」
具体的に何になるかは管轄外なので知らないという。
「俺、死んだことは分かるんすけど、それ以外普段何やってたかとかあんま思い出せないんすよね」
「神の世界にいる影響ですよ。長時間滞在しなければ、肉体を得てまた思い出せるようになるはずです」
「だから説明が早口だったんですね」
こうして俺は異世界に転生した。
「これが、おとうと?」
自分の泣き声がどこか遠く聞こえる。ぼやけた視界には数人分の人影が映り、その中でも小さいものがこちらに迫ってくる。自分がまた泣きだす。
「大丈夫よ、カージ。カージのお兄ちゃんよ」
そういえば転生したんだった。ステータスを開かなきゃ!
「うぇ、あぷ…おぷ、!(ステータス、オープン!)」
ーーー[ステータス]ーーー
【基本情報】
名前: カージ
種族: 基人族(幼体)
年齢: 0歳(0ヶ月)
レベル: 0
【スキル】
・ステータスウィンドウ
・mergeする Lv.1
【クエスト】
・折りたたまれている項目をひとつ表示してみよう
・3歳の誕生日を迎えよう
・スキルを使ってみよう(1/2)
〈【能力値】他◾️個の項目が折りたたまれています〉
ーーーーーー
これが“ステータスウィンドウ”か。赤ちゃんの状態でできることなんて限られているので、【クエスト】があるのは助かるかもしれない。また、他人のステータスウィンドウは開けないことを確認した。
女神の話だと俺の固有スキルは「mergeする Lv.1」のようだ。翻訳が怪しくないか?
……そう思った瞬間、スキルの表示が【合成Lv.1】になった。やっぱ異世界出身だから表記揺れがあるのだろうか。
(【能力値】の項目を表示!)
頭の中で念じると目の前にあるウィンドウが伸びた。
ーーー[ステータス]ーーー
【基本情報】
名前: カージ
種族: 基人族(幼体)
年齢: 0歳(0ヶ月)
レベル: 0
【能力値】
HP :100/100
MP :1/1
STR :5
INT :50
DEX: 7
LUK :85
【スキル】
・ステータスウィンドウ
・合成Lv.1
【クエスト】
・3歳の誕生日を迎えよう
・スキルを使ってみよう(1/2)
〈【クエスト報酬】他◾️個の項目が折りたたまれています〉
ーーーーーー
……このまま項目を開き続けるとステータスウィンドウが長くなりすぎるな。
(【基本情報】以外の全てを折りたたみ、折りたたまれた項目の一覧を表示!)
ーーー[ステータス]ーーー
〈【表示カスタム】を使用しました〉
【能力値】【スキル】【クエスト】【クエスト報酬】【表示設定】【表示カスタム】【ヘルプ・よくある質問】【お問い合わせ】【◾︎◾︎◾︎】【◾︎◾︎】 他◾︎個の現在表示できない項目
ーーーーーー
ヘルプは見える場所に置いておけよ!
連載は初投稿です。ストックがある分は連続で投稿したい……




